宮代さんは塩対応。
「ここはひとまず休戦協定を結びませんか? 兄さんを狙う人間がこれ以上増えられても、困るのは私達ですし。何より兄さんに悪い虫が付かない様にする為です!」
花凛は雪菜に何やら取引を持ちかける。どうやらそれは、俺を宮代さんから守る為の休戦協定らしいが、要は自分達の競争相手をこれ以上増やさない為の作戦でもあるらしい。
だが、別に宮代さん自身が後輩以上でも以下でもないと公言している様に、そんなに危機感を持つ事でもないと思うのだが……。
ーーーー夕方。
「取り敢えず、私としては兄さんに害が及ばないようにLIMEで釘を差しておきます。」
花凛と雪菜の勝手な妄想に暴走。取り敢えず、宮代さんに迷惑が掛からない様にしてもらいたいが……。
しかしその数分後、宮代さんからLIMEの返信があった花凛の表情がみるみるうちに険しくなっていく。
「わ、私が『兄さんに必要以上に絡むのはやめて下さい。』と送信したのですが、返ってきたLIMEがこちらです……。」
俺と雪菜は、花凛が差し出してきたスマホの画面を見つめると、そこには信じられない返信画面が。
『嫌です。いくら花凛さんといえど、その要求をのむわけにはいきません。』
宮代さんは結構な塩対応である事が判明した。だが、俺はそんな対応された事は無いんだが……。
「こんな辛辣な返信初めて見たわ……。」
流石に雪菜もここまで辛辣な返信を見たことは無いらしく、ドン引きしていた。
「というか兄さん、一体どうやって宮代さんと出会ったのですか?」
「いや、俺は屋上で出会っただけで、特にそれ以外で親しくなる様な事は無かったんだけど……。」
う〜ん、本当に屋上での一件以外では宮代さんと出会った憶えは無いんだよなぁ……。
それに、宮代さんはそれ程までに危惧する様な人じゃない気がするんだけど。
「なぁ、宮代さんに対して危惧し過ぎじゃないのか? それ程までに警戒する必要は無いと思うんだけど……。」
俺の言葉に花凛と雪菜は俺を物凄い形相で睨んでくる。
「兄さんは甘いんです!そうやって言って、誰が好きになりました!? 雪菜さんに水無瀬さん!その次は宮代さんですか!? 本当に天然の女たらしですね!!」
花凛の奴、めっちゃディスってくるじゃん……。 俺は何もしてないのに、何でそこまで言われなきゃならんのだ……。
「とにかく兄さんには、『宮代さんに接近禁止命令』を出します!」




