表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
俺の姉妹が鬼デレ過ぎていつまでも彼女が出来ない件。  作者: かむげん


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

50/107

無言。

 彼女を作って、夏休みをエンジョイしようと考えていた俺は、今自分の置かれている状況を客観的に考え、夏休みはインドアを決め込む事にしていた。

 そんなある日、俺のスマホが突然鳴り響いた。着信の相手は徹からだった。

「もしもし、どうした?」


『実はさ、商店街の夏のくじ引きで大当たりが出てさ!水族館のチケットが二枚あるけど、一緒に行かね?』


「行くかよ。何が悲しくて野郎二人で水族館デートしなきゃならんのだ!」


『まぁまぁ、そう言うなって。せっかく当たったチケットが無駄になっちまう。李玖はそれでもいいってのか?』


「わかったよ、行くよ……。で。いつ?」


『明日朝九時、集合場所は名大前めいだいまえ水族館だ。時間厳守、じゃ!』

 まくし立てる様にそう言い放つと、徹からの電話は一方的に切れてしまった。

「あの野郎、好き勝手決めやがって……!」

 俺はスマホをベッドに放り投げると、自分もベッドに体を放り投げ、寝転がった。


「いただきます。」

 俺と花凛と柚葉の3人での夕食。俺と花凛の無言が続いている為、さすがに義姉の柚葉が堪らず口を開く。


「ね、ねぇ………。二人共、何があったの?あんなにも仲良かったじゃない?」

 そんな義姉の言葉に耳を貸す事無く、無言で夕食の唐揚げを口に放り込んでいく花凛。

 我が家の唐揚げは義姉の柚葉が作っているのだが、ニンニクを少しばかり多めに入れている為、臭いを気にする花凛は殆ど食べないのだが……。


「李玖ちゃん、一体どうしたの?」

 心配で仕方が無い柚葉は、俺に助けを求めて来るが、あの時は謝りはしたものの、花凛の度重なる無視に、俺自体も半ば面倒になっていたので、構わない事にしていた。


「なんでもない。気にしないでいいよ。」

 俺はチャッチャと夕飯を済ませると、自分の部屋に戻る事にした。

 明日の男同士の水族館、行かなくてよくね?等と考えてみるが、徹と二人で行った事で、色々と話が出来るというのもある。


 俺は早々に布団に潜り込むと、深く考える事も無く、眠りにつくのだった。


ーーーー翌日。


 少し早めに目を覚ました俺は眠い目を擦りながらも、洗面所まで行き、歯を磨き、顔を洗う。


「李玖ちゃん、今日は早いのね!」

 柚葉はキッチンで朝食の準備をしていた。俺は徹と二人で悲しい水族館デートがある事を告げ、用意してくれた朝食を食べると二階の自室に駆け上がる。

 途中、階段で花凛とすれ違ったが、花凛は気まずそうに顔を背けて来た為、敢えて俺もそれに触れる様な事はしなかった。


ーーあの花凛でさえ、こんな調子なのだから、雪菜や水無瀬は俺とは会うことすら拒否反応を示しそうだな。


 そんな事を考えつつ、俺は出かける準備をすると、早々に玄関を飛び出した。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ