サボった二人。
「とにかく、もう水無瀬とは偽の恋人はやめる。それだけはハッキリさせておかないといけないから。」
「そうだね……。」
俺は雪菜と話した事により、幾分か気分が楽になっていた。思えばこうして心の底から思った事を話せるのは雪菜だけかも知れない。
「それよりも、今更なんだけどさ、さっきからずっと心配なんだけど、あれだけ色々思い出して話して、身体は大丈夫……?」
「あぁ、もう大丈夫だよ。でも、そろそろ終業式終わるな……。」
「あ、そうそう!李玖が休みだって知った時に、私も帰り際に『終業式出なかったらどうなるのか』聞いてみたんだけど、書類一式郵送してくれるらしいよ。」
そうだったのか……というか、終業式サボった事すっかり忘れてたな……。
「そうか、明日から夏休みか……。サボった時は、補習で出校しなきゃいけないと思ってたよ。でも、明日から夏休みなら勉強に専念出来るな!」
これでやっと俺も勉強に専念ができるってもんだ。恋人を作って夏休みをエンジョイしようかと思っていたところだけど、偽の恋人の事もあってか、少しばかり恋愛に臆病になっている自分がいた。
「李玖……それマジで言ってんの!? せっかくの高校最後の夏休みなんだよ!? いろいろやることあるでしょ、海に行くとか山に行くとか遊園地に行ったりするとか……。」
雪菜は必死に反論してくるが俺はもう誰かと遊びに行ったりするのはゴメンだった。
「雪菜、お前は余裕かましてるけど、勉強は大丈夫なのか?」
「李玖は自分の成績にしか興味ないもんねー。私はこう見えて学年三位だよ。因みに学年二位は水無瀬さん。」
「水瀬がニ位なのは知ってた。」
「私の順位も知っておきなよ!?そんなに興味ない!?」
雪菜とそんな事を話していると、あっという間に昼過ぎになっていた。
「雪菜、昼飯食ってくか?」
「え、い、いいの……?」
「まぁ、友達になった事だし、一緒に昼飯たべてても怪しくはないだろ。」
「はぁ、友達ね……そうだったね……。」
俺の言葉に何やらため息をついているようだが、まぁいいか。
ーーーーーー。
「ほぃ、ビーフカレーでよければ。」
「李玖、もしかして、さっきからずっとやってたのって、これだったの!? ヤバッ、ビーフカレーなんて作れるんだね!!」
「いや、これ位簡単に作れるだろ……。そんなに難しい事じゃないと思うんだが……。」
まぁ、褒められるのは嫌じゃないけど、なんかむず痒いんだよなぁ……。




