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塔を砕く魔王と、輪を繋ぐ龍。  作者: 十輪 かむ
真中へ集いし [二の巻 始]
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六十の話

 晴天に薄くぼんやりと靄がかかっていた。


その靄は、砂漠から舞い上がった粒の細かい砂だという。それは、陽の光を、ヒミの被る笠と纏う外套へ、ぼんやりと届けていた。


 空から見れば川へ浮かぶ種々の中で、紅い二つの点が際立って見えるのかもしれない。


大河の流れを遡る船の帆を、ヒミはその紅い瞳で見上げていたのだった。


 帆が受けるのは自然の風ではない。


位の低い魔術士が、その術でもって川を遡る風を帆へ放っているのだ。


 ヒミが胡座をかく甲板には、人夫達が所在なさげにしていた。


これからアマツの都オウキョウで塔を建てる重労働に勤しむらしい。


アマツからは、人夫の全てに寝床と飯と金が与えられる。


サラサ国の貧しい民達にとってはありがたい限りだろう。


「ほら、お前の分も貰ってきてやったぞ」


 ミカヅチが軽薄な声をヒミにかける。


手渡されたのは竹皮に包まれた握り飯であった。竹はサラサでは珍しい。


ヒミは初めて手に取るそれをまじまじと見てしまった。


「竹皮で包んだ握り飯は美味いぞ。サラサ人には馴染みはないと思うが」


「ああ」


 ヒミは短く答えて、握り飯の一つにかぶり付く。


柔らかくもっちりとした歯触りの米が甘い。


こんな質の良い米を口にするのは、どれくらい記憶を遡れば良いのだろう。


「美味い」


「うんうん。そうだろう」


 思わず漏れた言葉に、ミカヅチが何故か満足そうに頷く。


お前が作った訳ではないだろう。そう言ってやりたかったが、次いで頬ばった米の旨味が言葉を抑え付けた。


 周囲を見ると、サラサからやって来た人夫達は、皆握り飯を夢中で頬ばっていた。


「・・・・サラサでこんな米に有り付く為には、人を踏みにじるか、命を懸けるしかない」


 米を呑み込んだ後に、ヒミの口からそう溢れた。


「サラサは国土の七割が砂漠な上に、統治している奴らも阿呆揃いだからなぁ。でも、他の属国もサラサほどじゃないが、庶民がこれを口にするには苦労するさ。それもアマツが他四つから吸い上げる用心棒代と、押し売りのせいだな」


 ミカヅチも竹皮の包みを解き、握り飯を取り出す。


「アマツが西の大陸から守ってやるという名目で、四カ国から金を巻き上げているってやつか。おまけに、アマツ製の武具も強引に売り付けてる。クソだな」


 唾棄する。ヒミは、言いながらそれを実践してやりそうになった。


「そうだな。こうして、大陸中から来る人夫達へ、金と飯を大盤振る舞いしている様に見えるが、元は皆が享受するはずだったものさ。だが、年頃の女が、クソなどと言うもんじゃないぞ。お前は見ようによっちゃ、別嬪なんだから」


「クソが」


 ヒミは間髪を容れず言ってやった。その言葉が顔の真ん中に突き刺さったかの様に、ミカヅチはしかめた顔をした。


「おーい、術士。風を止めろ!」


 船員の一人が声を上げた。


風を起こしていた術士はそれに応じる。風が止み、膨らんでいた帆が平坦になる。重い碇が川へ降ろされ、船が停止する。


「どうしたんだ?」


 ヒミは立ち上がり船の周囲を見ると、同じ様に停止した船が何隻もあった。その船の、どの帆柱にも赤い旗がひらめいていた。


「おい、あれはどういうことだ?」


 ミカヅチが通りが掛かった船員に尋ねた。


「この先で魔物が出たのさ。しかも、みんな停まって旗出してるからな。大物だ。こりゃ、しばらく動かねぇぞ」


 船員の顔には、呆れ混じりの薄笑いがあった。


持ち場へ向かうであろうその足取りも、緩慢なものだ。どこか、他人事であると思っているのであろう。


「まいったな。遅れちゃうぞ」


 ミカヅチがぼやく。


「この先って、どれくらい先だ? アタシが行って、ぶっ倒してくる」


 ヒミが艦首へ向かって歩き出した。


「待て待て待て。お前、どうやって行くつもりだ?」


 ミカヅチは焦った様子でヒミの肩に手をかけた。


「跳ぶ」


「跳ぶだと? どこを?」


「でかい船が沢山浮いているだろ。足場には、充分過ぎる」


 ヒミが指差す。それを見た途端ミカヅチは頭を抱えた。


「目立つなと言っただろ? この船も、あそこに浮かぶ船も皆アマツのものだ。それに、ここはもうアマツの領土内だ。大人しくしてろ」


「じゃあ、どうしろって言うんだ?」


「アマツのサムライか、どこぞの退治屋が始末してくれるのを待つんだな」


「待つ? どれくらい?」


「うん、それは分からん」


 ミカヅチは胸を張り、腕組みをして答えた。


何だ、この男の態度は。自信たっぷりと言うことではないだろう。


 ヒミは、ミカヅチの脛を蹴り上げたく衝動に駆られた。


そして、その衝動を実行しようと右脚を持ち上げた、その瞬間だった。


 足元から湧き上がる唸りと揺れが船を襲った。


地鳴りと地震。ヒミはそう思った。


しかし、万斛ばんこくの水の立ち昇りが船の先に見えた時、その轟音と激震であると、瞬時に改めた。


 そして、それを起こしたものの正体が宙にあった。


「でかい!」


 船に乗る誰かが叫ぶ。


 銀色の姿だった。日の光をその鱗に反射してそう見えた。


それの持ち主は目の垂れ下がった鯉の様だった。


しかし、大きさが出鱈目だ。どう見ても帆船と同じか、それ以上だ。


「皆、伏せるか、何かに掴まれ!」


 咄嗟にミカヅチが叫ぶ。鋭く、響く声だった。


そんな声も出せるのか。ヒミはそう思うと同時に甲板へ伏せた。


周りにいた人夫達もミカヅチの言葉に従った。


 銀色の巨体が川面へ落下する。


それが再び起こした轟音に空気が震え、巨大な水柱と波に船は木の葉の様に踊った。


遅れて、空へ立ち昇った水が豪雨の様に降ってくる。


「おい! 急いで碇を上げて船を動かせ! 的になる!」


 ミカヅチが船員達へ声を上げる。船員達は、その声に我に返った様にすぐさま動き出す。


「ミカヅチ、何なんだ、あれは?」


 ヒミが堪らず訊く。


「ハクレイの化け物だな。まあ、首尾良くやってるみたいだな」


「は? どういうことだ?」


「いや、こっちのことさ。それより、あれは大物はだ。殺らねば、確実に皆奴の餌だ」


「そうか」


 ヒミは外套の下で己が武器に手をかけた。


「やめろ。奴は俺が殺る。ヒミのそれは、目立ち過ぎる。それに、氣法をろくに使えんお前は、誤魔化しが効かん」


「お前は誤魔化しが効くのか?」


「ああ、俺は氣法の達人だからな」


 ミカヅチが唇の端を上げ態とらしく歯を見せて笑う。 


「万が一、俺が討ち漏らしたら、お前が殺れ。念の為言っとくが、『速日はやひ』は使うなよ。まあ、万が一もないけどな」


 ミカヅチが背に携える長剣の柄を握る。その刃は鞘に収まって見えない。


ヒミは思った。あれを使うのか、自分には目立つなと言っているのに、と。


「ああ、悪い悪い。皆、俺の側から離れてくれ。巻き添いを喰らうかもしれないんでな」


 言われた通り、人夫も船員達も彼から離れていく。


 ミカヅチが船首へ向かって歩き、体を傾けながら背の長剣を抜いた。


その剣身を見た周囲からどよめきが起こる。刃が七つ。長くどっしりした剣身の左右それぞれに三つづつ段違いに枝刃があるのだ。


「七支剣、『布都御魂ふつのみたま』か・・・・」


 ヒミは以前に教えてもらったその剣の名を呟いた。


その七つに分かれた剣身はとても実用的には見えない。通常なら、飾り物にこそ最適だと思うだろう。


だが、ヒミは知っている。ミカヅチにとってはあの形状こそが最適なのだ。


「さて、やるか。氣法、四の輪」


 ミカヅチが深く呼吸をする。途端に彼を中心として空気が大きく渦を巻いた。


氣法か。ヒミはその始動三段、開氣、結氣、流氣をミカヅチから軽く学んだが、どうもにも掴めなかった。


ミカヅチが言うには、ヒミには氣法の才覚がないのだそうだ。


迅雷護符じんらいごふ


 幾筋もの小さな稲妻が、ミカヅチの周りに現れては消える。


その凄まじい光と音に悲鳴を上げる人夫もいた。稲妻に照らされて、ミカヅチ自身も青や黄や紫に光って見えた。


そして、彼が手に携える布都御魂は、七つの刃それぞれが光と音を喰らって、その剣身自体が稲妻と化していた。


 突如、前方に浮かんでいた帆船が水柱と共に真っ二つに割れた。その割れ目の間から飛び出して来たのは先程のバケハクレイであった。


「何人か食われたぞ!」


 船員の一人が叫ぶ。宙高く跳ぶ巨大ハクレイの口の端に、人の脚らしきものが見えた。あの衝撃だ。例え呑み込まれなかったとしても、命はないだろう。


 その巨大魚の頭上へ向けて、一筋稲妻が奔ったかに見えた。


ミカヅチだ。雷の轟音と光に乗る様に、凄まじい速度で跳び上がったのだ。


輝剉紫きざし!」


 ミカヅチは、稲妻と見紛う剣を巨大魚の脳天へ突き立てた。


幾筋もの雷撃が、その巨体をギザギザに劈く。


鱗の隙間から飛び出した稲妻が、空を奔り川へ落ちる。


巨大魚は宙で苦しみにのたうち回り、銀色の鱗が光を帯びて奇妙に明滅した。


 ヒミの足裏にビリビリとする痺れがあった。雷撃が川から船へ伝わってきている。


「やり過ぎだ!」

 船のあちこちから上がる悲鳴の中で、ヒミも叫んでいた。


 それが聞こえたからではないだろうが、ミカヅチは大剣を引き抜き魚の頭を蹴って高く跳んだ。


 雷撃から解放されたバケハクレイは、その生からも解放されていたのだろう。


巨大な肉塊と化して川へ落ちる。水柱を上げ、魔物だったそれは川底へ沈んで行った。


 ミカヅチは巨大魚によって割られた帆船へ降り立ち、何事もなかった様な風情で布都御魂を背の鞘へ納めた。


 周囲からミカヅチへ向けて歓声が送られる。その歓声へ薄笑いで応えるミカヅチに、ヒミはジワリと腹を立てた。


「稲妻の堕龍人か。あんなのが、テイワの五大将軍だなんてな・・・・」


 腹の底でジワリと起こった苛立ちを吐き出す様に、ヒミは呟いた。


ミカヅチへの賛辞が続く中で、誰にもそれは聴こえなかっただろう。もっとも、彼女自身もそれを分かっていて呟いたのだが。


 その時、ヒミは足元から伝わる振動を感じ取った。


船の揺れではない。これは先程魔物が起こしたものと同じだ。


まさか、あの雷撃を喰らってまだ生きているのか? 


いや、この振動は徐々に大きくなっている。同じ魔物がもう一匹近付いて来ているのだ。


 ヒミは甲板へ耳を付けた。船の後方からだ。彼女はそれを覚ると走っていた。


「目立たなきゃいいんだろ」


 ヒミは笠を脱ぎ捨てた。


束ねてあった長い髪が乱れて肩へ落ちる。彼女の疾駆に踊ったそれは、白金色であった。


 人夫達の隙間を縫い、白金色の髪を振り乱すヒミは視線を集めた。


しかし、彼女はそれに構うことはなかった。こんな視線は物心ついた時から浴びている。慣れっこだ。いや、今はそんなことを考えている場合ではない。


 ヒミは一つ息を大きく吸い込むと共に、船尾から川へ跳び込んだ。


巨大魚が起こす振動を頼りに、川の中を泳ぎ進む。泳ぎはそれほど得意ではない。腕力で水の抵抗をねじ伏せる。


 やがて、その巨大な魚影を、ヒミの紅い眼は捉えた。


川底近くを泳いで来る。さっきの化魚よりも一回り大きい。


これが船を襲ったらひとたまりも無い。跳び上がる前に決着させてやろう。


 ヒミは体をしならせ両腕で水を大きくかくと、その身を銛と化した。


右拳に全てを乗せ、バケハクレイの背に落とした。手応えは深い。


 しかし、バケハクレイは背を少し退け反らせただけで、すぐさまその巨大な口をヒミに向け襲いかかってきた。その巨大さにそぐわない俊敏な動きだ。


 ヒミは力任せに水をかいて、巨大魚の牙から逃れた。


すぐ足元で、魔物の上下の歯がガチリと噛み合わさる音が響く。


(陸の上だったら一撃なのに・・・・)


 再び力任せに両腕で水をかく。その勢いで、ヒミはバケハクレイの眉間へ膝蹴りを叩き入れた。


 これは効いたらしい。その巨体が滅茶苦茶にのたうち回る。


だが、それが起こす水流でヒミは押し流された。


(あと二、三発ってところか。だけど、そんなに息がもたない。試してみるか)


 ヒミは腰裏へ手を伸ばした。帯に挿してあったそれを引き抜き、眼前へ構える。


(頼むぞ、『速日はやひ』)


 それは、長さ八寸ばかりの短銃であった。


銀色の銃身に、黒の銃把には金の装飾が施されている。


 化魚がヒミへ向け大口を開ける。大量の水と共に、彼女を呑み込むつもりだろう。


 好都合だとばかりに、ヒミはその腹奥であろう暗闇へ向けて、銃で、速日で狙いを付けた。


(天意、日輪にちりん


 ヒミは、天意の力を速日へ込めた。銃身が眩く光り、それに巻き付く様に龍の装飾が浮かび上がる。


天来灼光てんらいしゃっこう!)


 ヒミが速日の引鉄を引く。


その時、銃口から放たれたのは、一条の光であった。


それは化魚の巨体はおろか、深層の水塊すら焼き貫いた。


瞬きする間もなく川底へ達し、石塊と土煙を巻き上げる。


 濁った水の中でバケハクレイは、ヒミの眼前で力なく口を閉じ川底へ沈んでいった。


(やはり、水の中だと、威力は落ちるな)


 ヒミは輝きを消していく速日へ眼を落としながら、水の中を浮上していった。


水面へ達したヒミは久方の息をする。元いた帆船へ泳ぐと、水面を蹴って跳び上がる。


甲板へ着地すると、すぐさまミカヅチが走り寄って来た。


「おい、早く笠を被れ」


 ミカヅチが、小声で鋭く言いながら笠を差し出す。


「嫌だ。まだ髪が濡れているだろ」


 ヒミは、その笠を軽く手の甲で払った。


 しかし、ミカヅチがヒミの髪を隠したいのは当然かもしれない。目立つのだ。


この髪色はサラサでも、おそらく、ジン大陸でも珍しいだろう。


ヒミも自分の父以外で、同じ髪色の人物には出会ったことがない。


子供の頃より、紅の瞳の色と合わせて、よく揶揄われたものだ。


「嬢ちゃんのそれ、珍しい短筒だな」


 ヒミは、船員の一人に言われ、まだ速日を手にしていたことに気付いた。慌てて腰裏へ挿し戻す。


「こいつはただの玩具だ。これで水の中で遊ぶのが、アタシの趣味なんだ」


 ヒミは、唐突に嘘を吐くことなど出来ない。これでも、自分なりによく捻り出した方だ。


「へ?」


 船員の男が不思議そうな顔をする。こんな顔をされるのも仕方ない。


「いやぁ、こいつ、見た目通り変わり者でね。目を離すとすぐ奇行に走るんだよ。いやぁ、困った、困った」


 ミカヅチは庇うつもりで言ったのだろう。しかし、その庇い方が酷い。


ヒミは無性に腹が立った。思わず彼を睨み付ける。


「そ、そうか。でも、ほどほどにしないとな。まだ魔物が出ないとも限らねぇ」


 船員はそう言い残すと、そそくさと去って行った。その眼には怖れが混じっていた。面倒な奴に絡んでしまったのだと思ったのだろう。


「さっきの波と光。お前、川の中であれを魔物へ使ったのか?」


 ミカヅチが鋭い視線をヒミへ向ける。


「ああ。だが、目立ってないぞ。それどころか、みんなアタシが魔物と闘ったことにすら気付いてない」


「まあ、そうなんだがな。あの光は、見る者が見れば、明らかに天意なんだよなぁ」


 この男のぼやきは、どうにかならないものか。


「お前のさっきの技はどうなんだ? あれは違うのか?」


「あれは氣法と混ぜて使ってるからな。中々バレないんだよ。見た目以上に高度なんだぞ」


「へー、そうか」


 自慢げに言うミカヅチに、明らかに興味のない返しをしてやる。


「お前・・・・まあ、良い。船頭に聞いたが、順調に進めば今日の夕刻にはオウキョウへ着くらしい。それまでは大人しくしておけ。何かあったら、俺が対処する」


「ああ、分かった、分かった。それまでアタシは昼寝でもするよ。魔物よりも、ミカヅチの説教に疲れてしまったからな」


「おい・・・・」


 ヒミは、ミカヅチの手から笠を奪い取ると、丁度良い昼寝場所を求めて甲板を歩き出した。背にミカヅチの湿った様な視線を受ける。


 アマツの春の日差しは生暖かくて、昼寝するのに心地良さそうだ。


ヒミはこれから成さなくてはならない大事を思いつつ、見つけた陽だまりで横になるのだった。


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