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満月刀
「この前の、月の名前が付いた刀の話だけどさ……あなたが作ったっていう満月刀って、ひょっとして刃の形がまん丸なの?」
「そりゃあ満月だからな。あの時はさらっと流したが、俺の自信作だ」
「うわあ、すごく興味が湧いてきたわ! 実物がここにあるのよね? 見せて見せて!」
「慌てるな。それよりも今、腹は減ってないか? ちょうど料理中でな。そろそろ出来上がる頃だし、食べていかないか? ついでに満月刀も披露してやろう」
「あら、それは嬉しいサプライズね。もちろんOKよ!」
「そうか。では取ってくるから少し待っていろ」
「お願いね! ……ああ、すごく美味しそうな匂いだわ……料理も満月刀も楽しみ! ……ん? この匂い、ひょっとして満月刀って……」
「待たせたな。今すぐ俺の自慢の満月刀できっちり八等分してやるぞ。食べやすいようにな」
「やっぱりただのピザカッターじゃないの!!」




