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インテリジェンスソード・プロトタイプ

「こんにちは」


「いらっしゃい」


「……話し声が聞こえたからお客さんでもいるのかと思ったけど、誰もいないわね……気のせいだったのかしら」


「おっと、聞こえていたのか。お前が聞いたのはおそらくこいつの声だろう」


「剣……? まさか、この前言っていたインテリジェンスソード!?」


「うむ……と言いたいところだが、まだ完成形には程遠い。これはさしずめインテリジェンスソード・プロトタイプといった感じの代物しろものだ」


「試作品を生み出せただけでもすごいわよ! どんな機能があるの?」


「この剣に話しかけるとだな。さすがですね、知らなかったです、すごい、センスがありますね、そうなんですね、のいわゆる『さしすせそ』の中からランダムで返事をするんだ」


「なんでそれらのワードをチョイスしたのよ……」


「つらい気持ちの時に話しかけることで癒しをもらおうと思ってな……」


「猫カフェにでも行ってきなさい!」

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