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ショートソードとロングソード
「こんにちは」
「いらっしゃい」
「今日はショートソードを探してるんだけど」
「ショートソードか。うちではロングソードとのセットでしか売ってないんだが、それで良いか?」
「なんでよ!? そんな制度、他の店では聞いたこともないわよ!?」
「俺の話を聞けばお前にもその理由が分かるだろう……これがうちのショートソードとロングソードだ」
「……なにこれ? 確かに剣の形をしてるけど……どちらも小さいし刃も砥がれてないし、これってただのアクセサリーじゃないの?」
「俺が昔よく通っていた賭博場のシステムでな。通貨のペアを選び、値動きを予測して来ると思った方を手に持つんだ。こっちの青い方がショート、こっちの赤い方がロングだ」
「それただの外国為替証拠金取引じゃないの!!」




