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あるモンスターから着想を得たケンロウン

「素晴らしい薬が完成した。名前はケンロウン」


「名前からなんとなく効果の想像がつくわね。でもどんな薬なのか、一応聞かせて?」


「これを飲むことでストーンゴーレムのような堅牢さを手に入れることができるぞ。先日ダンジョンに潜った時に遭遇して戦ったんだが倒すのに苦労してな。それでストーンゴーレムと同じような肉体強度が手に入らないかと考え、作ってみたわけだ」


「ええ!? そんなに頑丈な体になれるの!? それは確かに素晴らしい薬ね!」


「……すまん、少し大げさに表現しすぎた。ただ、ちょっとやそっとの攻撃では傷つかなくなるのは事実だ」


「急にトーンダウンしたわね……まあ、そこまでうまい話は無いんでしょうけど。ところで他の副次効果……デメリットとかはあったりするの?」


「もちろんあるぞ」


「やっぱりね……なんだか最初の感動がどんどん薄れていくわ……どんなデメリット?」


「体が堅くなる代わりに動きが遅くなってしまうんだ。と言っても、得られる効能に比べればほんの少しだがな。相手を選んで使えば問題ないだろう」


「バイソクンは動きが速くなる代償として老化速度も早くなるって言ってたけど、これは逆に老化速度が遅くなったりしないの?」


「そんな気の効いた副作用があるわけないだろう。夢を見ずに鏡と現実を直視しろ。己の老化現象から目をそらすな」


「……今すぐケンロウンの効果を試してみてもいいかしら? 私は堅くなった拳で。あなたはそのままの顔で」


「待て待て俺が悪かった。ナオルンシリーズを好きなだけ持っていっていいぞ」


「前にもこんなことがあった気がするわね……」

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