表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

67/260

カイリキンの製品第一号

「お前のイメージから生まれた怪力になれる薬カイリキンについてだが」


「……いきなり喧嘩売ってるのかしら?」


「待て待て、拳を鳴らすな。最終的な調整も完了し、製品としてパッケージング出来たのでな。その製品第一号をお前にプレゼントしようと思ったんだ」


「あら、それは嬉しいわね。ありがたく使わせてもらおうかしら。どんな形になったのか見せてもらえる?」


「ほら、これだ」


「小さいビンに丸薬がんやくがいくつも入ってるわね。服用するときの注意事項とかはあるの?」


「そうだな。カイリキンについて改めて簡単に説明しておこう」


「お願いするわ」


「以前軽く触れた通り、カイリキンは一粒飲むことで本人の膂力りょりょくを大幅にアップさせる薬だ。効果を発揮するのはわずかな時間、せいぜい三十を数えるくらいの間だな」


「やっぱり効果時間は短いのね」


「うむ。効果量とのバランスを調整した結果、そうなった。あと一気に複数飲んでも効果はひとつぶんしか発揮されないから、がぶ飲みはしないほうがいいぞ」


「ふんふん」


「今回のカイリキンには、飲んだ時のデメリットなどは特にないから安心してくれ。まあ、壊れやすい物を扱う時には飲まないほうがいいかもしれんな。言うまでもないことだが」


「デメリットがないってだけで嬉しいわ。あなたが作る薬やアイテムって、大抵変な副次効果がついてるから」


「カイリキンについてはかなり上手く作れたという自信がある。使う機会があったら忌憚きたんのない感想を聞かせてほしい」


「分かったわ。楽しみにしてて」

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ