表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

241/255

衝撃波を放つ剣

「剣から衝撃波を放ってみたいと思ったことはないか? 俺はある」


「そ、そう……」


「そこで、念じながら振ることで刀身から衝撃波を飛ばせる剣を作ってみた。形はスタンダードな両刃の剣だ」


「……望み通りのものをあっさりと作っちゃえるのが、あなたのすごいところよね……」


「まあまだ試作品だがな。衝撃波も一日に一回しか使えない。力を使った本人も大きく消耗してしまう」


「でもいつかは完成して使える回数も多くなったりするんでしょう? 冒険者としてはすごくありがたい剣になりそうだわ」


「そう言ってくれると嬉しい。しかし実際に使ってみた感じ、どうにもしっくり来なくてな……」


「そうなの? 威力が足りないとか?」


「いや、威力はもうぶんない。飛ばした衝撃波で大きな岩を両断することも可能だった」


「それは大したものだわ……じゃあ何が気に入らないの?」


「さっきまでは謎だったが……こうしてお前と問答しながら改めて考えることで、ようやくこの剣に足りないものが分かった」


「あら、それはお役に立てて光栄だわ。それで何が不足していたの?」


「うむ。やはり剣から衝撃波を放つ際には必殺技の名前を叫ぶことが肝要かんようだ。完成品には発動に音声認識が必須なシステムを組み込もうと思う」


「……私としては、その機能はオミットして欲しいわね……」

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ