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大きな目玉の置物
「こんにちは」
「いらっしゃい」
「うえっ……何その大きな目玉の置物は? 気持ち悪いわね……」
「これか? つい最近完成したマジックアイテムなんだが、気持ち悪いという感想はこれに対しては誉め言葉だな」
「そうなの? 悪趣味ね……」
「せっかくだ。どんな効果があるのかお前に話してやろう」
「あんまり知りたくないんだけど……まあどうしても話したいっていうんなら聞いてあげるわ」
「まずこれを起動するにはターゲットを登録する必要がある。仮にお前を登録したとしよう」
「ふんふん。するとどうなるの?」
「一度登録されたら最後、視線がどこまでも追いかけてくるのだ。たとえ壁の向こう側に隠れようともな。常に捕捉されているという事実がいつまでも脳裏につきまとうだろう? 見られているという恐怖に怯えながら生活するがいい」
「……今すぐブッ壊してもいいかしら?」
「それだけは勘弁してくれ」
「もし私を登録したら即座に叩き潰すから。忘れないでね?」
「わ、わかった……肝に銘じておく……」




