精神力充填装置
「こんにちは」
「いらっしゃい」
「あら? それなあに? 管がいっぱいついてて何だかゴチャゴチャしてるけど……」
「これは精神力充填装置とでも呼ぶべきシロモノでな。頭に被ることで寝てる間に自分の精神力を別の形に変換し、この宝石にチャージすることができるんだ」
「……聞くだけだと怪しげなアイテムね……チャージするとどうなるの?」
「チャージした宝石を本人が手に持って念じるだけで、そのぶんの精神力を取り戻し、回復することが可能になる。決して怪しいアイテムなんかじゃないぞ」
「へえ、確かにそれはなかなか便利ね。見かけで判断して悪かったわ」
「うむ。普段は大して消費しない精神力を、大いに活かすことができるというわけだ。冒険に出ない時期に使っておくのが良いだろうな」
「魔法使いなんかが特に喜びそうね。仲間に教えてあげようかしら。精神力を回復する薬は高くて使ったら赤字になるって、いつも愚痴ってるし」
「ただ変換効率が悪い上におかしな夢ばかり見るようになってな。気だるさと共に目覚めて、たったこれだけしかチャージされてない……という気分を何日も味わうことになるだろう」
「……多少高くても、普通にお店で精神力回復の薬を買ったほうが良さそうね……」




