168/258
レイピア
「そういえば、ふと気になることがあってな」
「何よ?」
「以前、お前にはバトルアックスがお似合いだと言った時、微妙な反応をしただろう? ひょっとして自分にふさわしいと感じている武器が何かあるのか?」
「そうねえ……やっぱりレイピアがお似合いだと言われたら嬉しいわね!」
「……!!」
「……どうしたのかしら、慌てて外に走っていって……………………あ、おかえり。さっきは何かあったの? いきなりだったからびっくりしたわよ」
「……ああ、すまない。いや、なに、大した事じゃないんだ……話は変わるが、変な声が聞こえたりしなかったか? 例えばけたたましい笑い声とか……」
「……? 別に何も聞こえなかったわよ?」
「そうか。それなら良かった」




