ランタンシールドその2
「ただいま戻ったわ。存分にトリック・オア・トリートしてきてやったわよ!」
「おかえり。それは良かった。きっとジャック・オー・ランタンシールドも満足していることだろう」
「この盾はもう返すわね。さすがにこれを普段使いする気にはなれないわ」
「了解した……傷だらけだな。激戦の痕がうかがえる」
「モンスターども相手にトリック・オア・トリートした証よ。それで返しに来たついでに普通のランタンシールドを買いたいんだけど……結局この店には置いてないの?」
「もちろんあるぞ。あの盾はロマンの塊だからな。うちに常備してあるアイテムのひとつだ」
「昨日はなかったじゃないの!!」
「昨日だけたまたま用意できなかったんだ」
「意図的なものを感じるわね」
「それは邪推と言うものだが、そう思わせてしまったのは俺の落ち度でもある。お詫びにお前には特別なランタンシールドを売ってやろう」
「……それほんっとうにランタンシールドなんでしょうね?」
「少なくともカボチャで作ったりはしてないから安心してくれ。今持ってきてやる……ほら、これだ」
「あら、確かに見た目はちゃんとしたランタンシールドね。ほっとしたわ。……それでこれのどこが特別なの? まあ普通のランタンシールドで特に問題はないんだけど……」
「この盾を枕にして寝るとだな、栄華を極める夢をみることができるんだ」
「それランタンシールドじゃなくて邯鄲シールドじゃないの!!」




