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伝説の槍への対抗心

「五本の穂先があって光線を放つことができるという、伝説の槍について聞いたことはないか?」


「ああ、冒険者たちの間でたまに話題になるわね。でも本当に見たことがある人は今までいなかったわ……私を含めてね」


「そうか。お前は運がいい。今日、その目で伝説を見ることになるのだからな」


「……!? ま、まさかその槍がこの店にあるの!?」


「正確に言えば伝説の槍に対抗心を燃やして俺が自作した槍のことだが」


「まぎらわしい言い方しないでよ! 伝説でもなんでもないじゃない!」


「今日から新たな伝説になるんだから同じことだ。待っていろ、今持ってきてやる」


「……行っちゃった……正直言ってそこまで期待してないんだけど、どんな槍が出てくるのかしらね……」


「……待たせたな。これが新たな伝説の槍、八岐大身槍ヤマタノオオミヤリだ。とある国の神話に出てくる巨大な蛇の名と姿をモチーフにしている」


「穂の部分がすごいことになってるわね……あなたって本当に技術は一流よね」


「たしかに今回は出色しゅっしょくの出来だと自負している。今日から始まる伝説を存分にその目に焼き付けておくといい」


「それで肝心の光線を撃つ能力はあるの?」


「……光線を撃つ能力はないが赤外線を感知する能力ならあるぞ」


「モチーフが蛇だからって槍にピット器官をつけないでよ!!」

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