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キズナオルン

「ところでお前はキズナオルンのことを知っているか?」


「初めて聞いたけど……この店の新商品?」


「いや、回復薬の名称として俺の中でカイフクーンと共に最終候補にまで残っていた名前なのだが」


「そんなの知ってるわけないでしょ!!」


「どちらにしようか迷ったが……キズナオルンだと、ドクナオルンやマヒナオルンと同じ状態異常を治すシリーズものかと思われてしまいそうでな。それが不安材料になってカイフクーンを採用したのだ」


「そ、そうなの……」


「しかし今になってそのことが心に引っかかっている……カイフクーンよりキズナオルンのほうが良かったのではないかと……」


「こうして何回か店を訪れた今になっても、あなたのネーミングセンスは理解できないわね……」


「やはりどちらが良いか世間に広く問うべきだろうか?」


「ポーションでいいって言われるに決まってるわよ!!」

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