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方天戟
「こんにちは」
「いらっしゃい」
「ここ方天戟は置いてある? 戦記に出てくる豪傑みたいに群がる敵を蹴散らしたいんだけど」
「方天戟か。だったらこいつはどうだ?」
「……穂の部分に刃じゃなくて錘みたいなものがついてるけど、何なのこれは?」
「錘が上になるよう垂直に立てて、石突を床に思いっきり叩きつけてみろ」
「……? 分かったわ。ふんっ! ……きゃああああああああああああああああ!?」
「驚いたか?」
「そりゃ驚くわよ!! いったい何だったのよ今のは!? 天井が崩れちゃってるじゃないの!!」
「石突の部分がスイッチになっていてな。穂の錘を撃ちだす仕組みになっているんだ。威力はご覧の通りだ」
「ご覧の通りだじゃないわよ!! これのどこが方天戟なのよ!?」
「おいおい、まだ気付かないのか? 天井を崩すほどの一撃……これが本当の崩天撃だ」
「そんなダジャレのためだけに天井を犠牲にしないでよ!!」




