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ハルバード
「こんにちは」
「いらっしゃい」
「今日はハルバードを探してるんだけど、置いてある?」
「ハルバードはないんだ」
「そう……残念ね」
「ナツバード、アキバード、フユバードならある」
「だからなんでハルバードだけないのよ!! ……でもそうやって並べてみると、なんだか四季の鳥が揃ってるみたいで面白いわね」
「……!? なるほど、バードの部分を鳥と解したか……こいつは一本とられたな。俺はハルの部分にしか着目できていなかった……完敗だ……」
「……なぜかしら……褒められてもまったく嬉しい気持ちにならないわ……」
「しかしせっかく得られた気付きだ……大事にしたい。機会があればその四種を作ってみるとするかな。その暁にはきっとハルバードも店に並んでいることだろう。楽しみに待っていてくれ」
「また変なスイッチを入れちゃったみたいね……私としては普通のハルバードを用意してくれるだけで良いんだけど……」




