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メカクシ様にも羞恥心はある

昨日の夜に書き終えて、明日の朝に出すか~と考えていたら、二度寝していて10時になってしまいました。


申し訳ない…

「ただいま~って、まだ真由は帰ってきてないのか。」


帰宅した俺は荷物を部屋に置いてからリビングに降り、ソファに倒れ込む。


なんかもう、疲れた。

高校生活初日がこれなんて、先が思いやられるな…


思えば、今日は不思議な日だったな。

真由が朝から卵焼きに反応しないくらい元気が無かったり、

篠田がやたら質問攻めしてきたり、

他の奴らから「メカクシ様」なんて意味の分からないあだ名で呼ばれてたり…


取りあえず、どうやったら学校に行っても注目されずに済むか考えるか。

第一、なんで同じ中学校から来た奴らは俺を見るなり罵倒してくるのだろうか?

しかも直接じゃなくて陰からひっそり言われてる感じだし…

きっと中学の俺は何か大罪を犯したのだろう、身に覚えが無いけど。



……やべぇ。

変な体勢で倒れてたせいで腰とか首が痛い…

あっ、待って待って本当にやばい。

なんか、もう、あれだ。

この変な体勢崩したら絶対やばい。

うわもう絶対首と腰やったわこれ……


仕方ない、しばらくはこの体勢で安静にするしかないか。

しかしまずいぞ、こんな所を真由に見られたらただでさえ低い俺の評価がさらに下がってしまう。

もし見られたら既に兄として失格な俺が羞恥心の無い人間失格に成り下がってしまう。


それだけなんとしても止めなければ!

取りあえず、まずは体を起こして自分の部屋に避難しよう。

その後は痛みが引くまでなるべく真由には会わないようにしなくては。

そう思って体を起こそうとした矢先、


【ガチャ】


…玄関の鍵があいた音がした……


やっべどうしよう!

もうこの時点で真由に見つからずに部屋に行くことは出来なくなってしまった…

ひ、ひとまずどこかに隠れなければ。

そして体勢を変えた瞬間、体に激痛が走った。


い、痛すぎる!?

でも痛みなんて気にしてる場合じゃねえ!

いや、やっぱり痛い!

ええい、もうどうにでもなれ!

背筋と首を無理矢理真っ直ぐに変えた瞬間…


───ピキッ───


「ぐはっ………」


【ドサッ】




「ただいま…お兄ちゃんはまだ帰ってきて無いのかな?」

「…………」

「言うならなるべく早い方が良いと思ったんだけどな…あれ?」

「…………」

「ひゃあ!!??  えっ!お兄ちゃん大丈夫!?」

「見つかってしまったか……大丈夫かと言われれば大丈夫だ、多分…」

「び、びっくりしたぁ……というか、居るんだったら返事してよ…居ないのかと思っちゃったじゃん……」

「すまんすまん、最初は見つからずにやり過ごそうとしてたから返事が出来なかったんだよ、おかえり。」

「…ただいま……」



危なかった…

どうやらあの体勢を見られるという最悪の事態は回避できたみたいだ。倒れてる所は見られたけど…

それと、無理矢理伸ばしたのが良かったのか痛みが引いてきたな。

伸ばした瞬間は過去最大級の痛みだったけど、これでも痛みには強い方だったからまだ大丈夫な方だ。

ゆっくりと体を起こして立ち上がることも出来たし。


「よいしょっと…それで、さっきなんか言うなら早い方が──的なこと言ってたけど、言いたいことがあるのか?」

「えっ……聞こえてたの?」

「まあ訳あって黙ってただけで聞こえてたけど…」

「え…あ…な、何でも無い!」



そう言って昨日みたいにまた部屋に走って行ってしまった。

本当にどうしたんだろうな?

今日の真由は朝からずっと変な感じだ。

最近は昼間が忙しいので、書いたり投稿したりする時間が朝と夜しかないです。

なので更新頻度もそれに伴って落ちると思いますが、気長に待って頂けると幸いです。

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