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柊 真由はメカクシ様が気に入らない

総合ポイント1200越え…

ブックマーク384……


寝起きに自分の小説情報をみて眠気が吹き飛びました…


本当にありがとうございます!!!!


私、柊真由にはお兄ちゃんがいる。

お兄ちゃんは外から見たら陰気で根暗で卑屈でマイナス思考で…

ともかくそんな感じの暗い性格だ。


でも、本当のお兄ちゃんはとても優しく真面目な性格で、どんな時でも絶対自分のことより私のことを優先して考えてくれたり、家内で決められた役目はサボることなく必ずこなしてくれる。


私はそんなお兄ちゃんのことを愛している。

愛しているんだけど……


私が中学に入ってから、お兄ちゃんに対して全然素直になれない。


理由は分からないが、去年から自分が思ったことを口に出そうとしても、なぜか上手く出せない。

それどころか、お兄ちゃんへの態度がどんどん悪くなっていってしまう…


どうして?

私はどうして素直になれなくなったの?

そんな私の疑問は解消されぬまま、着々と時が経っていく。


そして中学生になってお兄ちゃんと同じ学校に通い初めてから、気づいたことがある。


お兄ちゃんは他の人達にいじられている。


いじられ具合はまだ陰口や話のネタにされているだけで済んでいるけど、問題は広さだ。

お兄ちゃんの居る3年2組、3学年だけに収まらず1・2学年の間にも広まってしまった。

そしてもちろん、私のクラスにもその話が広まっている。


「ねえ真由知ってる?3年2組のあの人のこと」

「う、ううん。ちょっと知らないかな…」


私の耳にもその話は届いているけど、詳しくは聞いていないので、知らないふりをして情報を聞き出す。

今話しかけてきている子は私がその人の妹であることを知らないので、遠慮せずどんどん話してくる。


「嘘~?今じゃ学校で知らない人はいない位の有名人だよ?」

「へ、へぇ~、そうなんだ…」

「その名も柊康太先輩!通称メカクシ様!」

「め、メカクシ様?」


これは私も知らなかった。

確かにお兄ちゃんの髪は目元を隠しているけど、まさかそんなあだ名が付いてるなんて…


「メカクシ様は超が付くほどの陰キャでね?他の人から聞いたんだけど、2年生の時はクラスメートの誰とも喋らずに1年過ごしたっていう噂まであるんだよ~」

「えっ、そうなの?」

「うん、そだよ~。3年生の今でも無口学園生活の記録は更新されてるんだとか」


さっきから初耳なことが多すぎる。

昔からお兄ちゃんはお世辞にも人付き合いが上手とは言えない感じで、私や幼馴染みの篠田さん以外と話している所は見たことが無いけど、中学校でもそんな感じだったんだ…


普通ならここはお兄ちゃんがいじられていることについて心配をしたりする所なのかも知れない。

だけど私は、そんな下の学年からもいじられているお兄ちゃんに対してだらしないと感じてしまった。


他の人から話を聞いていく内に、だんだん自分のお兄ちゃんに対して呆れ始め、ついにはその感情が怒りに変わっていった。


そこを境に、お兄ちゃんに対する態度が急激に変わった。

ことあるごとにお兄ちゃんに怒ったり、その怒りに対して「ご、ごめん」

しか言わないことに対してまた怒ったり…

この繰り返しになった。


そんな最悪の雰囲気のまま、お兄ちゃんは中学を卒業し、私は2年生へ進級した。

結局最後までお兄ちゃんはメカクシ様として卒業してしまった。


私もお兄ちゃんも春休みに入り、しばらくは一緒にいる時間が増えたが、状況は何も変わらず、お兄ちゃんはいつも通り何も変わっていなかった。


春休みも明日で終わりというある日、急に私はお兄ちゃんがメカクシ様と呼ばれる原因である髪型に嫌気がさした。

そして兄に、


「ちょっとお兄ちゃん、いい加減髪切るなりなんなりしたらどうなの?高校生になってもそんなんじゃ妹として恥ずかしいんだけど!」


と言った。

でも、結果は分かっていた。


お兄ちゃんは前からこの髪型だけは絶対に変えることはなかった。

私が


「お兄ちゃんはどうしてその髪型を変えないの?」


と興味本位で聞いた所、


「えっ、えっとね…この髪型じゃないと…なんて言うか……落ち着かないっていうか…」


と返ってきた。

何でその髪型なら落ち着くんだろう?と度々疑問に思ったけど、ここ数年間はこの髪型のままだったし、そういうものなんだろうと当時は納得していた。


でも今は違った。

学園全体にいじられてた髪型をどうして頑なに変えないのか意味が分からなかった。

妹からするとお兄ちゃんがいじられているのは良い気分じゃない。

だから早くその髪型を変えて欲しかったのに、返ってきた答えは


「そ、そんなこと急に言われても…」


だった。

分かりきっていた返答だったのが余計に腹が立った。

そしてとうとう私は


「もう!お兄ちゃんの馬鹿!!」


と言い残して部屋に走った。



ベッドに飛び込んでから枕に顔を数秒間押し付けてため息を漏らす。

顔を上げてから大きく息を吸い込んで我に返る。


(さすがにちょっと怒りすぎたかな……)


今日のはさすがにきつく言い過ぎてしまった。

このままだとまずい。


そう思った私はお兄ちゃんに謝りに行きたいのに、体が動いてくれない。

立ち上がってから再びベッドに倒れ込んだ私は、いつの間にか寝てしまっていた。


目が覚めると、寝る前から3時間程経っていた。

こういう時はなるべくすぐに謝った方が良かったのに、寝落ちで3時間経っていたなんて冗談じゃない!


そう思ってから私は、まだ眠そうな体に鞭を打って急いでリビングに向かう。


「お兄ちゃ~ん?」


呼びかけても返答はない。

辺りを見回しながら続ける。


「さっきはちょっと言い過ぎだったかも知れないから、今なら少しは許してあげても…… !?」


洗面所を向いた瞬間、頭が真っ白になった。

…知らない男が家にいる……

するとその男は私に向かって話しかけてきた。


「真由か、良いところに来たな。ちょっと髪切ってみたんだけど、どうかな?」


「……………………」


「あれ?お~い、なんか言ってくれよ。」


「………だ、」


「だ?」


「だれよあんた~~~~!!??」

もう1回妹視点を投稿したら次はまた別の視点にいこうと思ってます。


早く学園生活に戻ってほしいと思っている人もいると思います。


本当に申し訳ありません…

ネタが思いついてないんです…_| ̄|○

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