凄い視線を感じた
軽い気持ちで書き始めた作品が20話も続いていることに自分で驚きました。
なるべく未完のまま終わらないように努力します。
「…………(キョロキョロ」
めっちゃ念入りに周り確認してるな…
そしてそのままベンチに座った。
え?これ俺出れなくね?
だって、入り口のドア建て付け悪いから開けたら確実に音が鳴るじゃん。
しかも宮本さん凄い周りが見渡しやすいベンチに座ってるじゃん。
さてと…どうしよこれ……
仕方ない、宮本さんが帰るまでここで昼食といきますか。
「……………」
一言も喋らないな…
今は身を潜めてるから姿は見れてないけど、多分弁当でも食べているんだろう。
「……………」
……なんかおかしい。
なんていうか…こう…視線を感じる気がする……
分厚い壁と扉越しに視線を感じるって相当だぞ……
う~ん…やっぱり気になるな……
一応確認しておこうか…
顔の半分だけ外に出して宮本さんの姿を確認した。
「………あっ……」
「あっ、」
……バッチリ目が合ってしまった。
あの感じた視線は気のせいじゃ無かったか…
思わず顔を引っ込めたが多分手遅れだ。
「………そこにいるの……誰……?」
ああ、うん。
手遅れですねこれ。
「…あ~…えっと………こんにちは?」
「………柊くん……」
「名前、覚えててくれたのか…」
「……好みが同じ人は………忘れない………」
そういえば、芥川龍之介の本が好きだったな…
「………いつからそこに………」
「えっと、宮本さんが来るちょっと前から…」
「……どうしてここに………」
「昼食を食べるために…」
「………なんで……隠れてたの……?」
めっちゃ質問してくるな……
なんか俺の周りには質問攻めしてくる人しか居ないな。
「……正直に言うと、急に足音がしてびっくりしたから隠れた。」
「………大体分かった………」
「それで…俺は邪魔になりそうだし、とりあえずお暇させてもらおうかな。」
長居してたらなんかやばそうな気がする。
ここは早めに退場するのが吉だろう。
ドアに手をかけようとしたら、宮本さんに呼び止められた。
「………待って………」
「ん?なんだ?」
「………一緒に……食べたい………」
「…うぇ?」
まさかの発言で思わず変な声が出た。
そもそも篠田以外の女子に話しかけられた時点で内心だいぶ焦ってるし。
「え…あの……」
「………ん、」
宮本さんが返答を待つ前に、ベンチに右手を置いてここに座ってアピールをしてくる。
しまった…
こうなってしまったらもう逃げられない…
「ええと…じゃあ、失礼します……」
「………ありがとう………」
ひとまず指示された通り空いている右側に腰を下ろす。
そしてポケットから昨日と同じようなおにぎりを取り出して食べ始める。
それに合わせて宮本さんも持ってきていた弁当の蓋を開けて食べ始めた。
やっべぇ…超食いづらい……
こうなるから独りが好ましかったんだけどな……
しかし、こうなった以上何も喋らない訳にもいかないしなぁ…
「…その弁当は手作り?」
「………うん……」
「へぇ~…料理、上手なんだね。その技術見習いたいな……」
「…………食べる……?」
「え?」
「……はい……」
目の前に卵焼きを出される。
しかもどんどん近づいてくる。
ええ…
どうしよこれ……
宮本さんが出る話は「……」が多すぎて書くのに時間がかかる…
誰だよ、こういうキャラにしようとか考えたの。




