重すぎる任義
ここは神の世界。「神界レーロンド」
多種多様な神々が集い暮らしている。
俺はルドー。創造神だ
「はい?」
「先程も申した通りルドー、貴方はこの世界から出ていってもらいます。」
彼女はバシル。俺の師匠みたいな存在だ
「ど、どういうことですか、バシル様!?私は今までレーロンドのためにいくつもよの実績を残してきたというのに....」
「そうですね、貴方はこれまでに国の建設や新しい言語の作成、さらには生命の生成まで成し遂げたのですからね」
「では、なぜ!?」
「だからこそですよ、ルドー。そのような実績を残し神々の間でも称賛の声が上がるほどの貴方だからこそできることなのです。」
「どういう意味でしょうか?」
「単刀直入に言いましょう。創造神ルドー、貴方には破壊神メラルの教育を任せたいのです」
「破壊神メラル!?」
破壊神メラルだと?冗談じゃない...しかもなんだよ教育って!俺は学校の先生でもなんでもないんだぞ
「貴方も耳にしたことがあるでしょう。破壊神メラルの悪行を」
「え、ええ.....ですが聞いただけで直接見たことは.....」
「では、見てもらう方が早いでしょう。メラルを連れて来なさい」
「はっ!」
護衛の神達が部屋へと向かっていった。
「ですが、バシル様、教育というのでなぜ国を出ていかなければいけないのですか?」
「私たち「超神会」で議論した所、メラルが貴方の教育中に逃げ出し、その腹いせに破壊行動を行えば、国やこの世界に多大な被害がもたらされるとなり、貴方にはこことは違う別の世界にて、メラルの教育をしてもらうこととなったのです。」
「しかし、私にそのような大役を....」
「先程も申し上げた通り、貴方だからこそなのです。どうかお願いします。これはこのレーロンド全ての神に関わる問題なのです。」
「そう言われましても私の力では破壊神にはとても.....」
「力では及ばぬかもしれませんが、貴方は創造神、あらゆる物を作り出す事ができます。その力を使えばたとえ破壊神とて、そう簡単にはいかないでしょう。」
「ですが......」
「ちょっと!放しなさいよ!ぶっ殺すわよ!」
部屋の入り口から怒声が聞こえる
「お疲れ様です、ウルツァイト。」
「まったく、気を緩ませればすぐに振り払われそうですよ.....」
ウルツァイト様は力だけなら神界の中で一位を争う程の実力者だ
「この馬鹿力!いい加減にしなさい!」
「何っ!?ぐわぁ!」
...と、そのウルツァイト様を勢いよく投げ飛ばしたのは彼の半分くらいの身長で無駄に露出の多い服を来ている少女だった。
「ハァ.....ハァ.....よくもやってくれたわね.....ぶっ殺す!」
「スティル・ステイン(単体静止)!」
「!?な、何よこれ?体が動かない....」
「本来なら相手の時間まで止める呪文なのですが、やはり動きを止めるのが精一杯ですか.....」
「バシル様.....こいつが....」
「ええ....破壊神メラルです.....」
どうやらコイツが破壊神とやららしい...
「こんな呪文....すぐに解いてやる...」
「いけないっ!ルドー!今、メラルと一緒に貴方を異世界に転移させます!少々手荒くなりますが、我慢してください!」
「えっ.....ちょっと....」
「ちょっとアンタ!なにしようとしてんの!?」
「スワン・イヴ・ターゴン(強制転移)!」
「バシル様!俺まだ返事してなっ.......」
「え?今何した.......」
「頼みましたよ......ルドー....」