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オートマタ・アンソロジー  作者: 千夜狩猫
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1.手紙を書くピエロ

野坂オートマタ美術館に展示されているオートマタ『手紙を書くピエロ』の実演を見て考えたイメージ創作です。

人形の動きを表現しながらそこに自分のイメージを追加した作品となっています。

ふと眼を覚ますと、燭台の灯りが消えていた

私は再び燭台に火を灯すと手紙を書き始める


私は今 恋をしている

決して叶わぬ報われぬ恋かもしれない

彼女の視線が誰に向いているかもわかっている

それでも私は手紙を書く

どうせ恋焦がれて眠れぬ夜を過ごすなら

この想いを文に託して朝を迎えたいと思う


人は私を笑うかも知れない

滑稽で愚かな男の代名詞として私が出る日がくるかもしれない

だが例え私を笑うのだとしても、この恋を笑う事はしないでほしい


夢の中なら幸せになれるとしても

私は手紙を書き続ける

だから私の一夜の供よ

眠らず私を支えて欲しい

そなたも私のこの想いも

夜でなければ消されてしまうものなのだから


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