俺は大○洋じゃねぇんだぞ
どうも。とあるチームのとある日常第3話です。深夜の早食い対決で無様な姿を見せた東城くん。その早食い対決の後に彼は鳥尾さんからこう言われました。
「前から言っていたラーメン屋に行くぞ。」
突然でしたが日曜日だったこともあり東條くんはそれを承諾。さて、どんなラーメン屋なのでしょうか?
東城「口の中痛いなぁ畜生…胃もなんかもたれてるってか何て言うか…」
東城の目覚めの気分ははっきり言って悪かった。
深夜に謎の早食い対決を行い口の中を切って腹はカフェオレを吸い込んだチョコバットと煎餅でいっぱいなのだから仕方がない。
東城「やりたくもねぇ事をやらされた身にもなってくれよ全く…」
そうブツクサいいながら着替えと荷物を持って鳥尾さんのところに向かっていた。
鳥尾宅
家から歩いて10秒かからないところに鳥尾さんの家はある。その為良く遊びに行ったり遊びに誘われたりするのだ。
東城「とーりーおーさん!あーそーぼー!」
鳥尾「はーあーい!ってこんな子供みたいなことやらなくていいから。」
そんな子供みたいな呼び掛けに答えてくれる鳥尾さん。大抵この人と遊ぶときはスマホゲームやアニメ、外出が主となっている。
東城「何します?」
鳥尾「んー…お前俺のこのやってるゲーム知ってる?」
東城「えぇ。同級生がやってるんで。」
鳥尾「ならダウンロードしてやろうや。」
いつもこんな感じである。
教えてくれたり勧めてくるゲームやアニメは大変面白く気がつけばのめり込んでいたりする。
いわゆる趣味が合う人間同士なのだ。
東城「ところで今年の獅子舞どうします?」
鳥尾「今年の獅子舞?勿論何らかはするよ。」
これもいつもの感じである。
東城たち3人の住む場所では毎年秋に獅子舞という祭りが行われる。この祭りは地区全体で盛り上がる物で楽しみにしている人たちも多い。
そこで毎年鳥尾さんとアフロディーテさんは何かしらやらかし…もとい盛り上げてるれるのだ。
東城「また日本酒3本空けるとかやめてくださいよ?介抱するの大変なんですし。」
鳥尾「いや、飲めねぇやつの分を飲んでるわけだから」
実は鳥尾さんやアフロディーテさんは酒はあまり強くない。しかし周りの空気に乗せられ飲んでしまうのだ。その為ベロンベロンになりながら獅子を舞うのだから夜になると危ないったらありゃしないのだ。
そんな話をしながらゲームをしていると鳥尾さんが
鳥尾「そろそろ腹へったし行くか。朝飯食べてないし。」
そう。今回の目的は食事。鳥尾さん曰く美味しいラーメン屋を見つけたので行こうと話していたのだ。場所は10キロ程離れた隣の市。
東城「んじゃお願いしまーす。」
鳥尾「あいよー。」
二人で行くときは東城は助手席に座る。アフロディーテさんや他の人と行くときは後部座席に座るようにしている。
東城「いやぁ、朝飯食えなかった分食べなきゃなぁ。」
鳥尾「大丈夫か?何があった?」
東城「原因を作った張本人が言うかこの野郎。」
東城は時々先輩とは言えこのように話すことがある。その時は大抵相手側から何か仕掛けてきたときまたは相手に非があるときだ。
今回の原因は言うまでもなく深夜の早食い対決。
それを分かっているので運転席の鳥尾さんは笑っている。本当にいい性格をしている。(誉めていない)
車の中では主にラブ○イブの音楽を聴きながら移動している。二人でいるときは歌う程度で済むがこれが3人や4人だともう自尊心や我慢など出来ず車の中だと言うのに踊り始める者もいる。このテンションについてこれる人は殆どいない。
そのような説明をしているうちに隣市に着いた。
この隣市は自分達が住んでいる所よりは大きいが全国的に見れば田舎である。
東城「どこら辺にあるんすか?」
鳥尾「ここの川沿いを通って行ったところかな。」
そういいながら車は川沿いをずっと走り続ける。そして10分程経ったときある違和感に気づいた。
東城「鳥尾さん…もうすぐH市に入りそうなんですけど。道間違えてません?」
そう、確かに川沿いを走っているが目的のラーメン屋につかない。それどころか隣市が終わって更に奥、隣市の隣H市に入ろうとしているのだ。
東城「鳥尾さん?おーい」
運転席の鳥尾さんを見る。すると苦しそうな顔をしているではないか!その苦しそうな顔を俺はよく知っている。この苦しそうな顔は間違いなく…
笑いを必死に堪えている時の顔だ。
東城は車の中でも隣に鳥尾さんがいようがかまわなかった。力一杯叫んだ。
東城「また騙したんかぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!」
その瞬間運転手は大爆笑。車は無情にもH市へと入っていったのだった。
はい。いかがでしたでしょうか。もうタイトルで分かりましたか?私は騙されていること分かりませんでしたよー。人間騙されると自分でもビックリするぐらい声が出るものなんですねぇ。さぁ、次回彼は一体どこで何をされたのでしょうか!そして、無事帰ってこれるのでしょうか!お楽しみに!
東城「絶対にゆるさんぞぉ!!」