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仕組まれていた対決

どうも。とあるチームのとある日常です。さぁ深夜に拉致されていきなり早食い対決をすることになった東城くん!

目の前におかれた15センチの煎餅8枚とチョコバット8本、そしてカフェオレ。彼はこのいきなりの対決に勝つことはできるのか!そして彼は無事に生還するのか!それでは行ってみよう!

鳥尾さんのスタートの合図と共に目の前のお菓子に食らいつく二人。二人とも最初に手をつけたのはやはり海老煎餅だった。


東城(まずはこのアホみたいな大きさの煎餅を片付けないと!)


そう考え海老煎餅を持ったかと思うと8枚重ねてかじりついた。ここでこの煎餅を8枚重ねて食べるという行為に意味はあるのか考えてほしい。確かに8枚重ねて食べた方が1枚を一口で食べる量よりも多く口の中に入れることが出来るかもしれない。実際最初はそうだった。


東城(よし!思ったよりも口に入った!)


しかしここで大切なのは口の中に入れることと食べるということは全く違うと言うことだ。どういうことかと言うと…


東城「いった!口の中めっちゃ痛ぇ!!」


こういうことである。

煎餅は皆の知ってる通り硬い食べ物である。そして煎餅を割って食べる人等は分かると思うが割れた煎餅は意外と鋭利なのである。細かい鋭利な煎餅が口一杯に入っている。つまり口の中を切りまくっていたのだった。


鳥尾さんもアフロディーテさんもそれを見て爆笑しているのだ。アフロディーテさんは対戦相手なのでともかくとして鳥尾さんはただただ人が苦しんでいる姿を見て笑っているのだ。たちが悪いったらありゃしねぇ。


東城(やべぇ!煎餅はダメだ!なんとかチョコバットで挽回を!)


そう考えた俺はチョコバットをこれまた口一杯に入れた。しかし…


東城(!?こ、これは…飲み込めねぇ…バカな!)


そう、飲み込めないのだ。噛むことは出来るが喉を通らないのだ。原因は今回のお菓子だ。煎餅とチョコバットにはとある共通点があるのだ。


それは口の中が異常に乾燥しやすいと言うことだ。口の中が乾燥してチョコバットが喉を通らない。となると次の行動は当然ながら


東城(カフェオレ!カフェオレを!!)


そう思い俺はカフェオレを思いっきり飲んだ。口の中はみるみるうちに潤い俺は次の行動に移ろうとする。


ところが更に異変が体を襲う。乾燥した食べ物に水を含むとどうなるか分かるだろうか。干し椎茸を水で戻したりするのをイメージすれば分かりやすいだろう。要は


東城「うああああ…腹がぁぁぁ!!腹がやべぇぇぇぇ!」


こう言うことだ。


鳥尾「おっと!ここで東城選手が苦しみ始めたぁ!!口の中を切って喉を通らないチョコバットを強引に流し込んだ結果最悪の結果となったぁ!!!」


うるさいよバカ!最悪だよ!ぶっちゃけここまで読んでたろあんたら!爆笑をしている二人を見て確信した。最悪の気分でもなんとか必死に食べている俺は煎餅2枚とチョコバット6本を食べきった。


しかしアフロディーテさんを見るとあろうことか煎餅を全て平らげる瞬間だったのだ。


アフロディーテ「じゃあ最後の煎餅を頂くかな。」


畜生!余裕綽々の顔しやがって!まるで食べ物を使ったリンチじゃねぇか!言いたいことは山ほどあるがとにかく食べなければ!


ズゾゾゾゾ…


ところがここで聞きたくなかった音がカフェオレから聞こえてしまった。


鳥尾「おっと!東城選手ここでカフェオレがなくなったぁ!」


東城「あああああああ!!畜生ぉぉぉぉぉ!!」


もうほぼ勝ち目はなくなった。当然である。カフェオレがなくなったのだから。


アフロディーテ「じゃあ最後のチョコバット『させるかぁ!!』なっ!!」


俺は勝つためにはいかなる手段を使うのだ!!


アフロディーテさんを逆さ押さえ込みの形で必死に押さえ込んでいる間に俺は煎餅を食べようとする!!


鳥尾「諦めろよw」


東城「うるひゃい!まらまけれらい!!」


鳥尾「いや、負けだよw明らかにボロ負けだよw」


結局逆さ押さえ込みの形をしても手が使えないのと腹が限界だったこともあり、このアホみたいなってかアホな早食い対決はアフロディーテさんの勝利で終わったのだ。


鳥尾「という事でアフロディーテさんの勝ちでしたが東城さん!一言お願いします!」


東城「二度とやるかバカ!」


男の叫び声と二人の笑い声が深夜の駐車場に響いたのだった…

いやぁ~無様な姿でしたねぇ~。この後東城くん暫く口の中は鉄の味がしたらしいですよぉ。ちゃんと残った煎餅は食べましたよぉ。さらに口の中を切ったのは言うまでもないですねぇ。しかしそんな東城くんをさらに苦しめようとあの二人は次なる作戦をたててました!次回もお楽しみに!

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