3.11にフクイチを思う。
今日は東日本大震災から4年の日。
ほかの災害と違って胸が痛むのは、放射能がばら撒かれ、長期にわたって帰れない人が出ている事実だ。
原子力は火力よりもコストが安いし安全というのはデマだと思う。
火力発電所が事故を起こしても、こんなに長期間のあいだ、家に帰れなくなるという事例は発しにくい。
最近、いいなぁと思っているのは木質チップのバイオマス発電だ。地域に若者の担い手が育っていけば、地産池消に弾みがつく。
それも、汚染されていない地区でないと……と考えないとやりづらいのは、あの事故特有の事情だ。
地方創生という言葉を甘くささやくよりも、地域でどんなことが求められているのかを把握し、ニーズに合わせた投資が行われれば良いのに。
今、この時点では、福島を安全とも危険ともいいづらい。
危険な場所はまだ存在するし、そこに帰れない人がいるのも事実なら、線量計のデータなどを通じ、安全と思われる場所があり、農作物も海産物も安全と思われるものがあることも事実。
毎日七千人がフクイチの現場で働き、危険な場所での安全管理や溶けた放射性物質の燃料を取り出すために、奔走している。
溶けた燃料棒の取り出しは何十年とかかる作業で、成功すれば世界では初めて行うことだから、一進一退の現状もやむなしだろうか。
それを危険と感じて故郷を去るか、安全と感じて残るかの判断は個々の人々が行わなければならないとは、なんともむごい。
アメリカが行ったように、4年前に国が率先して半径80kmの範囲から避難をさせることができていれば、人の心の分断は起きにくかっただろう。
あれから4年。使用済み核燃料の最終処分先も決まらず、フクイチと同規模の災害が起きた場合の避難方法すら確立していないというのに、国は再稼働に重きをおいているように見える。
中東や東南アジアにも日本の原発の輸出をしようという動きがある。
フクイチの現状を見れば、原子力よりも自然エネルギーへと、シフトする流れが大きくなっていくよう、期待する。
ちょうど、最近メルケル首相が来日した。原子力無しでの電力供給をドイツにならって日本でも実施してほしい。
地震大国である日本には、活断層や火山リスクなど、ほかの国よりも考えなければならない原子力のリスクがある。原発のテロ対策だって必要だ。
それを、軽んじようとするならば、第2、第3の原子力事故が起きてから、市民の逃げ場が無い現状にふたたび見舞われることになる。
あれから、4年。
復興の名のもとに、帰れる人と帰れない人が出ている現実を忘れないようにしておきたい。




