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誕生日!?

「はあぁぁぁぁ……疲れた……」


俺は風呂の中にいる

浴槽に浸かりおやじみたいな声をあげる


「これじゃ身体が持たない」


美咲が転校してきてからもう一週間はたった。

だが、いまだに質問責めを受けている




「安らぎの時間は風呂だな」


肩まで浸かりゆっくりと疲れをとる


「疲れがしみでる〜」


それからたっぷりお湯に浸かり1時間ほどで出た



「はぁ〜すっきりした」


ベッドダイブして携帯を開く


「大輔からだ…」


メールの内容を読んで電話をする


「もしもし?大輔?」


『おう、ゆにメールみたか?』


「みたみた。だから電話した」

『メール返してくれればいいのに』


「メール嫌いなんだよ」


『しってる』


「知っててやってるとかたち悪いぞ」


『いつものことだろ?で、どうするいく?』


「すこし考えるよ」


『わかったぜ。じゃあな』


「おう」


ピッと通話を切って携帯を投げる


「祭りか……もう、ずっと行ってないな」


三年以上勉強付けで祭りなんて行かなかった


「今年は梓といくか」


今年は梓という彼女もいるし


幼なじみでお隣さん。

同じ学校で同じクラスのクラスメート。

つい最近つきあったばっかりのラブラブなときだ


「問題は美咲だ」


先も出てきた美咲って子はゆにの婚約者で一週間前に引っ越してきた。そして堂々と家に転がり込んできた。

そして会ったのは小さい頃で知らないうちに婚約者になっていたことに最近気づいた

普通はおしとやかだが、たまに人が変わったように男口調になる



「たぶんあいつも行くって言うんだろうな」


せっかくの祭りに邪魔は入ってほしくないのは事実


「美咲は内緒で梓を誘わないと」


しばし考えて思いつく


「メールがあるじゃないか」


そう言って携帯を開くがあることに思い出す


「俺、梓のアドレス知らない…」


基本梓は用があればうちに来るので教える必要もなかった


「明日にでも聞くしかないか」


バタンと倒れて天井を仰ぐ

と、そこへ


トントン


「どうぞ」


目だけでドアを見る


「ゆに。おやすみ」


「ああ、おやすみ」


毎日寝る前におやすみの挨拶をしにくる美咲にいつも通り答える


「あいつも二階までわざわざよくくるよまったく」


ゆにの部屋は二階にあり美咲の部屋は一階。

わざわざおやすみを言うために二階にいるゆににそれだけのためにくるのはめんどいはずなのだが一週間ずっとやっている



「俺も寝るか」


カチャカチャ

電気を消して布団に潜る


「おやすみ……」


だれとなくつぶやいて眠りについた


◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆



昼休み。ゆにと梓はいつもの場所でいつものように梓の作った弁当を食べている


「なぁ、梓」


「なに。ゆーちゃん」


「今週の日曜日あいてるか?」


「あいてるけどどうして?」



ニコッと梓は笑ってこちらを向く


「ん? デートに誘おうかと思ってね」




「デート! いくー」


梓は俺に抱きついてきた


「どこにいくの?」


「ん?その日って夏祭りだろ?だからさ。行こうかなって」


「浴衣きてくね!」


「お任せします」


「ゆには私服がいい?それとも浴衣?」


「似合っていればどちらでもいいよ」


「違う、ゆにの好みを聞いてるの」

ムスッと怒られたので俺はすこし考える


「梓のミニスカがみてみたいな」


「み、ミニスカ!?」


「うん、ミニスカ。そう言えば長年一緒にいるのにミニスカだけはみたことないなって」


この学校はスカートの長は膝ぐらいが校則になっている。

膝上三センチとか膝下三センチではなく膝と同じぐらいだ

なんてめんどくさいんだと思っている


「み、ミニスカってけっこう短いのよ!?恥ずかしいわよ」


「別にミニスカ履いてっていってるわけじゃないよ。ただみたことないなって思っただけだよ。」


「いいわよ。はいてあげる」


ほっぺをすこし紅くして梓は俺に言う


「そうかい」



「な、なによ。そうかいって!」


「お、そろそろ昼休み終わるな」


そう思って立ち上がる


「いたっ」


「ん?」


梓の声を聴いて声のしたほうをみると抱きつこうとしたのかばたりと倒れている


「いきなり立たないでよ!」


「しらんよ」


ゆには梓の頭を撫でる


「な、なによぅ……」



「なんとなく」


なでなで



「はうぅ…」


「かわいいやつ」


なでなで


「ゆにー…キス……」


「たまには俺がキスしたいって言わせろよ」


ぺちっと額を叩く


「あぅ」



「キスはおわづけだ」


「えー」


「えーじゃない」


もう一度どぺちっと額叩いて荷物をもつ


「ほら、行くぞ」


「はぁーい」




「返事だけはいいんだから」

「でしょ?」


ゆにははぁとため息ついて梓の腕をとり教室に戻る


◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇


放課後


「ゆに!」


呼ばれて振り向くとそこには……


「げっ!!会長!!」


「今日こそは生徒会を引き継いでもらうぞ!」


現生徒会長。

如月鏡花(きさらぎきょうか)だった

文武両道でそして超美人だが性格はすこし難があって暴力的でツンデレに近い


「いやです!俺は目立ちたくないので!」


ゆにはダッシュした。

それを見て鏡花も追いかける


「待てー!」


「待てと言われて待つ奴はいませんよ」



「なら、待つな!」


「言われんでも待ちませんよ!」


逃げる

追いかける

追い詰める

逃れる

物が飛んでくる

交わす

逃げる



「はぁ…はぁ…逃げ切ったぞ…」


「ゆーちゃんお疲れ様」



ペットボトルに入ったお茶をはいと梓が渡してきた


「はぁ…はぁ…。ありがとう梓」


「ゆーちゃん私のところにも来たんだよ?引き継ぎの話」


がばがばっとお茶を半分ほど飲んでから梓に話す


「お前は副会長を引き継げばいいだろ。」


「やだよ。ゆーちゃんと一緒じゃないと」


「俺は会長なんかならないぞ」


「だったら私も副会長にはならない」


お茶を飲み干してゴミを捨てにゴミ箱にいき梓の元に戻る


「でも、会長たち是が非でも俺たちを生徒会に入れるつもりだろうな」

「そうだね。私たちは入学試験1位と2位だからね。しかもゆーちゃんはすべて満点だからね」


「お前だって満点に近いだろうが」


俺は梓に僅差で勝った

梓は295点だった。


「私はどんなに頑張ってもゆーちゃんに追いつけないや」


「梓はいつも俺の隣にいるだろ?追いつくもなにもずっと隣にいるじゃないか」


「そうだね」


梓はゆにに寄りかかるそしてゆにも梓に寄りかかる


「ゆーちゃん好き」


ゆには無言で梓の頭を撫でてあげた。




「ゆーちゃんキスして。おわづけなんて無理だよぉ」


「俺もちっと無理だった」



ちゅ……


梓はニコッと笑った


「なんだよ」


「ゆーちゃんもキスしたかったんでしょ?」


「さぁな」



ぽんぽんと頭に手を置いて立ち上がる


「かえるか」


「うん」


梓も立ち上がりスルッと当たり前のように腕を組む


「歩きにくい」


「なんでよ」


「いや、歩きにくいんだって」


「しらない」


よりいっそ腕をつよく組む


「はぁ……。好きにしろ」


「好きにしてる」


俺たちはそのまま家まで歩いた


「ただいまぁー」


「おかえりゆに」


「悪い遅くなった」


「大丈夫ですよ」


美咲が玄関まで迎えにきていた。


「毎回毎回迎えに来なくてもいいのに」


「これも妻の役目ですから」


そういって鞄を持っていってしまう


「妻って……まだ許嫁でしょ?」


「そうですよ。でもいずれは妻になります。彼女風情がでしゃばらないでください」


「弱い犬ほど吠えるのよ。私には16年って言う長くて深い絆がゆーちゃんとはあるのよ。ポットでの許嫁なんかには取られないんだからね」


そういってがっしりと腕に抱きつかれた


「そんなことはいいから家に上がらせろ」


梓の腕を振り払って玄関をあがる

そして居間においてある鞄を持って部屋にこもる


「最近喧嘩始めやがって疲れるわ」


ばさばさっと制服を脱いで着替えを始める


「ふぅ…着替え完了っと」


そのまま机に向かい予習と復習を始める


「ゆーちゃん?入っていい?」


「あぁ、いいぞ」




がちゃっとドアが開く音を聞きながらノートにペンを走らせる。


「ゆーちゃんはいつも帰ってくると勉強だね」


「すぐに復習しないと忘れちゃうからね」


梓がベッドに座るのも気にせずペンを走らせる




「勉強ばっかりして……彼女が部屋に来たときぐらいやめたら?」


「わかったよ。もう終わりにするよ」


ゆには最後の問題を解いてからノートを閉じる


「ゆーちゃんこっち来て」


「はいはい」


梓が手招きするので隣に座る



「なんだ梓?」


「なんでもないよ?」




むぎゅう


「なんだよ」


「なんか、ゆーちゃん寂しそうだったからつい。いや?」


「いや、別にイヤじゃないよ」




「よかったぁ」


ぎゅっ


「どうした?」



「どうもしないわ」


ぎゅっ


「どうしたんだよ」


「なんか、甘えたいの!」


梓は頬を赤く染めて睨むその目は察しなさいよバカって言ってるように見えた


「言わなきゃわからねぇよ」


「うるさい、何年も幼なじみやってるんだからわかりなさいよ!」


「幼なじみは何年もやってるが彼氏はまだ一週間だよ」


「うるさい。ゆに頭撫でて!」


俺の膝を枕にするように横になる。逆バージョンの膝枕だ


「珍しく普通に呼んだな」


「いいから、撫でて」


「はいはい」


梓の頭を撫でる


「気持ちい」


「そうかい」


なでなで



「ゆに、好きって言ってよ。一度も言ってくれてないよ?」


「そうだっけ?」


「うん、言っても遠まわしに言っただけ。ストレートに言ってよ」


「梓、好きだよ」


「はうぅぅ……」


梓の顔が一気に赤くなるのみた。


「照れてやがるな」


「うっさい」


梓は本気で恥ずかしくなったのか俺から顔が見えないように顔を隠した


「お前反応かわいいな。梓の新しい一面を見られたな」


「むぅ、私で遊ぶな」


梓はゆにの膝をぺろりと舐める


「う…。なにがしたい」



「しらない」


ペロペロ


「やめろ、くすぐったい」


「わかったわよ」

梓は起き上がる

そしてゆにを見つめる


「なんだよ」


「ぎゅってして?」


「うん」


ぎゅう


「まだだめ、もう少しこうしてて」


やめようとすると拒否された


「わかった」


ぎゅう

なでなで


「うれしい、頭まで撫でてくれた」


「そっか。よかった」


少しの間こうしてた


「幸せ」


「そっか」


「ゆーちゃんもう一つ頼んでいい?」


「ん?」


「私の初めてもらって」


梓は顔を赤くしていった。てか、当たり前か


「それはまだおわづけだ。早すぎるよ」


「うぅ、私なんか今日おかしいのかな?えっちな気分になってる」


「おかしいな、梓そんな子じゃないもんね」


「ゆーちゃんどうにかしてよ。なんか変な気分だよ」


「そう言われてもなぁ……」


少し考えてから押し倒す


「きゃっ、な、なに?ゆーちゃん?」


「初めてを貰おうかと思ってね」


両手を掴んで頭の上にあげる


「ゆーちゃん、はやいっていったじゃん」


ちゅ……


「んんっ」


俺は梓を見つめる



「な、なに?ゆーちゃん?」


「これで変な気分はなくなっただろ?」


「余計に悪くなっちゃったわよ」


「まじか」



「あ、当たり前だよ〜」


「我慢しろ」


ぺちっと叩いてベッドに座る


「ゆーちゃんが余計に悪化させたくせに〜」


梓は服を掴んで引っ張る


「悪かったよ。でも、まだだめ」


「ゆーちゃんのばか」


「はいはい」


梓は服を掴んだまま離さない。


「離して梓」


「いや……」


「なんでだよ」


「いやだから」


ふぅっと耳に息をかけられる


「あぅ、なにするんだよ」


「耳に息をかけてる」


「そんなの見ればわかるわ!」


「なら、聞かないでよね」


ふぅっ


「やめろ」


「いーや」


ぺろり


「わぁ、ばか!」


「へへ」


「なんだよ」


「ゆーちゃん大好き」


ぎゅっ


「まったく」


なでなで


「へへ、幸せ」


「そうかい」



「ゆーちゃん」


「なんだよ」


「呼んだだけ」


「なんだよ。ところで夕飯の支度は?」


「今日は美咲が当番なの」


梓は俺を見ながら話す


「いつの間にそんなの決めたんだよ」


「昨日よ」


「そんな素振りまったくなかった」


「家のことは私たちで解決しないといけないから」


「そっか。梓は昔っから真面目だな」


「真面目でもゆーちゃんには絶対勝てない」


その言葉を聞いてやれやれとした顔をするゆに


「勝つ必要なんてないだろ?お前はもう俺の隣に並び立っているんだから」


そう言ってゆにはキスして押し倒す


「ゆーちゃん?」


「しないよ。ただ梓がかわいかっただけだ」


「だからって押し倒すの?」


「押し倒して悪かったよ」


「べ、別に謝って欲しいわけじゃない」


ゆにのしょげた顔を見て梓は慌ててフォローする


「押し倒されるとドキドキするのよ。あんまりじらさないでね」


「わかった」


「次は初めてもらってね」


梓は頬を赤くしていた

そしてそのまま布団に潜ってしまった


「恥ずかしいなら言うなよな」


「う、うるさい、でもそれだけゆーちゃんのことが好きなの!」


「はいはい。わかってるから」


布団の上からポンポンと撫でる


「そこ頭じゃないよ」


「どこだって構わないさ。少し下に行ってくるな」


「うん。早く帰って来てね」


「はいはい」


ゆにはもう一度ポンポンと撫でて部屋を出る




◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆


「あれ?ゆに部屋に居たんじゃなかったの?」


キッチンで夕飯の支度をしていた美咲が降りてきたことに気づく


「いたよ。のど乾いたから降りてきた」


「そう。今何か飲み物持ってくるからそこに座ってて」


「いいよ。自分でやるから」


「いえ、これも嫁の仕事ですから」


そう言って俺を座らせてお茶の準備をする


「はい、どうぞ」


「ありがとう」


美咲は急須から注いだお茶を礼をいって一口飲む


「熱くない……」


「ゆには昔から猫舌でしたからね。ぬるめに入れました」


「覚えてたんだ」


「婚約者のことだからね」


「そっか」


「はい」


ずずずってお茶を飲む


「飲み方も変わってないね〜。ゆにおじさんの真似して昔からそんな飲み方してたね」




「うるさいなぁ」


ゆには少し照れながらお茶をすする


「あ、照れてる」


美咲がぷにぷにと頬をつっつく


「やめろ」


「なんで〜?」


「イヤだからだよ」


「え〜」


こいつまた少し口調が違うな


「いいからやめろ」


「わかりました」


少し拗ねたような感じになったが美咲はやめてくれた



「拗ねるなよ」


「拗ねてません」


「じゃ、なんだよその顔は」


「生まれつきです」


「もっとかわいかったはずなんだけどなぁ」


ゆにはつんつんと美咲の頬をつっつく。

そして美咲は………


「はわぁっ……」


顔を赤くして黙りこむ


「どうした?」


「ゆにが急に変なことするから悪いの」


「あ、悪い」


ぱっと手をどける


「あ……」


「ん?」


手をどけたら残念そうな声をあげた


「なんでもないわ」



「そっか」


ずずずってお茶をすする


「ふふっ」


「なんだ?」


「なんでもないですよ。ただゆにをみてると叔父さんをみてるようでうれしいだけです」


「そうか」


ゆにはお茶を飲み干す


「おかわりはいりますか?」


「貰おうかな」


「はい」


ゆには美咲からお茶のおかわりをもらい少し飲む


「ゆに、梓となにしてたの?」


「なにってなにもしてないよ?」


「ほんとに?」


「ほんとだよ」


美咲はずいっと身を乗り出して聞いてくるので少し引きながら答えた


「な、なんなんだよ」


「男女が密室で2人っきりなら考える事はわかりますよね?」



「わかるよ」


「だめですよ。私の初めてはゆにのものでゆにの初めては私のものなんだからね」




すこし引きながら訴えた


「しるか。好きなやつとする」


「私はゆにが好きだからゆにとする」


「俺はお前とはしない」



「なぜ?誰がなんと言ったって私たちは許嫁なんですから」


「ちっ、俺たちが好きで許嫁になった訳じゃないだろ」


「確かにそうですけど」


美咲はすこし口ごもった




「確かに最初はわけがわからなかったよ。知らぬ間に婚約者になってた。美咲の気持ちもわかるだけどな。俺には今梓がいる」


美咲は黙って聞いていた。


「だからさ。俺のこと忘れろなんか言わないけど他にいい奴を探せよ。だけど家にはいてくれて構わないからさ」


「私は諦めないから……私は他の人はいや……怖いわ。唯一ゆにだけそんな気持ちにならなかったの。だからゆにが好きなの」


黙って聞いていた美咲が口を開いていった。


「そっか。ごめんな」


ゆにはそっと手を頭に置いてなで始めた。


「な、なに?ゆに?別に謝ることなんてないんだよ?」


「お前の気持ちわかってなかった。でも、いまは美咲の気持ちに答えられない。だから、ごめんなさい」


「ゆに、優しいすぎるわよ…でも、そう言うところも好き。私待ってるから例え私が他の人とつき合ってもゆにのこと思ってるから」


「そっか。いつまで続くんだろうな」


ぽんぽんと頭を撫でて部屋に戻る


◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆


「遅くなったな……寝てるし」


梓は俺のベッドでぐっすりと寝ていた

起こすのもあれなのでしっかり布団をかけてやった


「復習の続きでもするか」


一度背伸びをしてから机に向かう


「こういう時にしっかり勉強しとかないとあとで出来なくなるからな。順位落としたくないし」


ゆには今のところ全学年トップだ。だが、トップを維持するのにも結構大変だった。なんせ、下には梓がいるしそれ以外にも結構な僅差の奴らがたくさんいる。

すこしでも勉強を怠ると一気に追い抜かれてしまう


「そろそろ前期末テストだしがんばらないとな〜てか、梓っていつ勉強してるんだろう…まさか、勉強しないであれだけの点数なのか!」


そんな怖い想像をしてたら……


「う〜ぅ。ゆーちゃん?」


「どうした梓?」


あんまり勉強も出来ずに梓が起きてしまった。



「大きい声が聞こえたから」


「わるい、起こしたな」


「大丈夫だよ。私こそごめんね。寝ちゃった」


「いいよ、別に」


梓は目をごしごしとこすっていた。

その行動がなんかぐっときた


なんかかわいかった


「ところでなんで大きい声だしたの?」


「お前が勉強しないであれだけの点数をとってるのかなって」


「そんなわけないじゃん。しっかり勉強してるよ一応ね」


「毎日のようにこっちにいて勉強できるのか?」


「夜遅くまで勉強して朝早く勉強してるわ」


そんなことを聞いてゆには梓には絶対勝てないなって思ってしまった


「なら、今度一緒に勉強しないか?」


梓の隣に座る


「ゆーちゃんと一緒にいるとなんかえっちな気分になりそうだからなぁ……」


「おい……、勉強とのメリハリをつけろよ」


梓の言葉に俺は頭を抱える


「そう言ったっていま、一番ラブラブな時じゃない仕方ないじゃん」



「そうは言ったってな……」


「ゆーちゃんは私のこと好きじゃないんだ。好きじゃないからえっちな気分ならないんだ」


「好きだよ好きに決まってんだろ。えっちな気分だってなるときはなるよただ早いだけだ」




「遅いも早いもないよ。私たち恋人なんだし。それに……」

ぎゅっと抱きしめてから耳元で梓は言う


「責任とってくれるよね?」


そしてふーっと息をかける


「やめろ」


「知らないわ」


ふーっと息をかけて耳を舐めてくる


「お前、そんなにしたいのかよ…」


「やっとわかってくれた?収まらないのこの変なん気持ち……ゆーちゃんのことを想うとだんだん強くなるの。ずっとそうだったゆーちゃんと恋人になれたら余計に強くなっちゃったの。」


「梓……」


「へへ、私ってすごくえっちな女の子なんだよ?ゆーちゃんには知られたくなかったけどすごくえっちな女の子なんだ。恋人同士だから隠し事するのイヤだから言う」


「変態め」


ゆには梓をぎゅっと抱きしめる


「ゆーちゃん大好き……だからして?私のすべて知って?」


「俺もお前のすべてを知りたいよ。俺の知らない梓をしりたい。でも、今はそんな時期じゃない気がする」


「そんなの関係ない。ゆーちゃんだってしたいんじゃないの?」


「…………」


「なんで否定しないの?しないってことはしたいんでしょ?」


「しらん」


梓に見つめられて顔を逸らす


「私の顔をしっかりみて!」


「はいっ!」


大きな声に驚いてゆには梓の顔をみる


「むぐっ!!」


梓に無理やりキスされて押し倒された


「あ、梓!?」


「ゆーちゃんは文武両道だけど真面目すぎるわ。ゆーちゃんだって変態でえっちなくせに隠してさぁ」


「うっさい」


「私はゆーちゃんのことはほとんど知ってるんだから。ゆーちゃんが私のこと知ってるようにね」


梓は馬乗りの状態で俺にまたがる



「梓…!?」



「えっちなことしよ?」


梓は顔を赤くしながらもしっかり俺をみていた


「す、好きにしろ…俺はしらん」


顔をそむけた俺を梓は嬉しそうな顔でみていた


「恥ずかしいんだね。私もすごく恥ずかしい」



そう言って梓は首筋をペロリと舐める


「っ…んん」


「ゆーちゃんはここが敏感なんだね。耳攻めは効かなかったから困ってたんだけど首筋だったんだ」


「お前どこでそんな知恵をつけたんだよ……」


「言ったじゃん私えっちな女の子だって」


「答えになってないぞ!」


「うるさいわね」


ペロリと首筋を舐める


「あぅ……やめて……」




「今日は私が攻め倒すわ」



◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆


「ゆーちゃん大好きだよ」


「しらん。もうしらん」


「なんで怒ってるのよ」


「しらん」


ゆには顔を赤くしながら梓と顔を合わせない


「しらんって……ゆーちゃんの気持ちじゃんよ」


「知らんもんは知らないだよ」


「ゆーちゃん怒ってる……そんなにいやだったんだ」


「怒ってねぇーよ」


「怒ってる……」


「怒ってないって」


梓の腕を引き抱きしめる


「お前はすぐ怒ってるとか思うけどな違うからな…ただ、恥ずかしかっただけだ。バカ察しろ」


「ごめんね。私バカだから気づかなかった」


梓もぎゅっと抱きしめる


「まったくだ、何年幼なじみやってるんだよ」


「17年かなゆーちゃん誕生日おめでとう」


「今日俺の誕生日だったんだ忘れてた」


「ゆーちゃんらしいわ」


梓はゆにの顔をみてくすって笑う


「なんだよ」


「誕生日プレゼントは私の初めてとゆーちゃんのしらない私だよ」


「そっか。大きすぎるプレゼントだな」


梓の頭をぽんぽんと叩いてベッドに横になる


「ゆーちゃんすごく嬉しかったよ」


「俺はなんもしてないぞ」


梓は俺の隣で横になり身体をくっつける


「ううん、私の全部受け止めてくれたからそれだけでうれしい」


「そっか」


なでなでとゆには梓の頭を撫でる



「梓も俺のことを受け止めてくれたね」


「うん。私はゆーちゃんの全部を受け止める自信があるから」


「そっか、心強いな」


「ゆーちゃん大好き! ゆーちゃん一度家に戻るね」


「わかった。すぐ来てね」


「うん」


梓は頷いてからカバンをもって部屋をあとにした


「ものすごくでかいプレゼント貰っちゃったよ…」


ゆには頭を抱える


「梓の誕生日になにを返せばいいかわかんないぞ」



そうつぶやきながら一階に降りる


「あ、ゆにもうすぐ夕飯できますよ。先にお風呂でも入ってきてください」


「ああ、わかった」


俺は着替えをとりに戻り部屋に戻って風呂にはいる


「ふぅー。落ち着く……」


すこし熱めに張ってあるお湯にゆっくり体を沈める


「梓も美咲も俺の好みをよくしってるよ」


風呂のお湯は熱めお茶はぬるめその他いろいろ



それから体と頭を洗いゆっくり浸かり30分かけてでた


「ゆーちゃん遅いーおなか減っちゃったよー」


「あー、悪い」


風呂からでると美咲も梓も先に食べずに待っていた。

俺もいそいそと席につく


「じゃあ、いただこうか」



「うん」


「はい」


「「「いただいまーす」」」


手をあわせて合掌する

その後


「「ゆに誕生日おめでとうー」」


「ありがとう」



すこし照れながら美咲が作ったすこし豪華な夕飯を食べる


「おいしいなこれ」


「私には作れないのがいろいろあるわね……」



「教えてあげましょうか?」


「ぐっ……教えてください」


珍しく梓が一歩引いた


「今度教えてあげますね。その代わりお菓子作り教えてください」


「そんなの朝飯前よ」



2人の会話を聞きながらこんなのも悪くねぇなって思っていた


「ゆーちゃん」


「ん?」


「はい、あーん」


「あーん」


お昼と同じノリで食べさせてもらったそこではっとする


「ゆに……梓……」


「わ、悪いとっさだったから……」


「とっさに……?」



美咲の顔が見る見るうちに変わる


「いや……その……ほ、ほら、美咲あーん」


近くに盛り付けされていた唐揚げを箸でつまんではいあーんをさせる


「あ、あーん」


美咲はなんの迷いもなく食べた



「幸せ…」


なんとかそらせたみたいだ


そんな冷や汗をかきながら穏やかな夕飯は終わった


「あ、ゆにプレゼントがあるの受け取ってくれる?」


「プレゼント?なに?」


美咲はちっちゃい箱を取り出してきた


「開けてみて」


「うん」


言われたとおりあけるとその中には


「腕時計だ…」


「そんな高いのじゃないけどゆにに似合いそうなの選んだけど大丈夫?」


「ああ、ありがとうとても嬉しいよ。ずっとほしかったんだ」


「よかったぁ」


美咲は胸をなで下ろすかのように安心したみたいだ


「ゆーちゃん。はい」


どーんっと目の前にケーキが置かれる

梓の手作りのショートケーキだった


「バースデーケーキよ。ゆーちゃんは昔から私のケーキしか食べて来なかったもんね」


「そうだな」


俺は母親の手作りケーキか梓の手作りケーキしか食べたことがない


「みんなで食べましょうか」


「だな」


梓は切り分けてお皿に盛り付ける


「いつもながらうまそうだ」


「今日はすこし甘口にしてみたわ」


「まじか。じゃあいただきます」


「「いただいまーす」」


ケーキもおいしく食べた

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