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第四歩 救出作戦

すみません。


公私共々…自分ではコントロール出来ないほど忙しくて…


毎日の通勤途中での執筆で精一杯です。


よって……登場人物が少なくて、前話の確認が少なくて済む、こちらを更新させていただきます。

3月まで時間の目処がつきませんので……


暫くの間、携帯執筆で親父さんとくるみちゃんの冒険でご勘弁下さい。

甲高い銃声に警察署内からだけでなく、周辺部のゾンビも次々に警察署に集まってきた。


道路から警察署に入るロータリーにはかなりのゾンビが見て取れた。


あまり、音は出さない方がいいみたいだな。そうなると、次はMP5SD5か。


「くるみちゃん。籠を外していったん車内に戻って。安全装置はキッチリと掛けてな。」


言いながら、くるみが座席に戻るや否や近藤は車をバックさせて、駐車場の奥に向けた。


駐車場の一番奥に停車させた近藤は


「これで10分か15分は時間が出来ただろう」


と言いながら後部座席に移ってきた。


更に、後方の荷台から黒っぽいベストと新しい銃器と予備のマガジンを引っ張り出した。


2着のベストのあちらこちらに予備のマガジンを突っ込みながら


「MP用の装填済みのマガジンは15本しかないのか。」


ベストにマガジンを入れ終わり、近藤は考える用につぶやいた。


おもむろに再度荷台に身体を突っ込んで、小さな箱を2個とマガジンを5本引っ張り出してきた。


箱を開けながら


「くるみちゃん。俺の作業を見ながら真似して、この空っぽのマガジンに弾を詰めてくれるか。」

近藤はくるみが見易いように手元をくるみの目の前にして、弾を入れ始めた。


「へぇ〜、弾を段違いに入れるんですね。

え〜、少し前から斜めに入れると入れやすいですね。」


くるみは器用にマガジンに弾を込めていった。


「30発入るからね。別に数えなくてもいいから…入らなくなったところで次に移って。

任していいかな?俺は違う用意をするから」


と再度荷台に身体を突っ込んでいた。


一心不乱に残りの3本に弾を込めたくるみは、目の前に差し出された新しい銃器をしげしげと見つめた。


「今度は違う奴ですか?」


「今度はゾンビが多いからね。こいつはMPー5と言うんだ。さっきのより、弾の届く範囲は狭いんたが、横に書かれている絵を見てもらえるかな?3発の絵があるよね。そこにレバーをセットすると1回の引き金操作で3発の弾が発射されるんだ。

まぁ、30発のマガジンで1回3発だから10回しか撃てない計算になるけど・・・・

普段は1発づつ撃って、ゾンビが増えてきたら『バースト』、あっ!3発発射の言い方ね。に切り替えるんだ。出来る?」

くるみは、弾の入っていないMP−5をいじくりまわしながら


「ここが、最初に弾を入れる操作用のレバーで合ってます?それ以外はなんとなくわかります。

しかし、これって左手はマガジンのところを掴んだらいいですか?」


くるみはそういいながら、射撃姿勢をとった。


「完璧!OK!OK!それと、そのMP−5は、消音タイプンなんで殆ど音がしないからね。感じで行けばブブブブブって感じかな?

なら、ちょっと重いけどこのベストを着てくれるかな?」


「結構重たいですね。剣道の『胴』をつけた感じ見たいです。重さは違いますけど。マガジンを交換するときは、この背中のところから引っ張りだすんですか?

戦争映画だと、ベストの前から出しているように思うんですけど?」


「その通り!その背中の忍者の刀みたいなマガジンポウチと背中からわき腹のポウチが俺が考えたやつなんだ。このベストだと、通常の使い方以外で、両背中で6本両わき腹8本計14本が余分に持てるんだ。但し、その分重いけどな!」


「本当は、それに拳銃も持たせたいんだが、まだ練習していないし、音のことを考えるとMP−5の方がべストだからね。

まだ、フロントのポウチにかなり余裕があるだろ?荷台からさっきと同じ箱を取って空のマガジンに弾をつめれる?後5本くらいはベストにいれても動けるだろう?

本当はMP7Aのサプレッサー(消音器)を使って貰いたいんだけど1個しか見つからないんで、マガジンの関係上俺が使わせてもらうよ。」


そういいながら、近藤はMP7Aの空マガジンに弾をこめていた。


二人の用意が出来た時には、既に30体程のゾンビが30メートル近い距離に迫っていた。


30体を車で引くか、銃撃するか悩んでいた近藤に対してくるみが


「近藤さん。ベストに入らないマガジンが3本あるんで練習してもいいですか?」


しかし、前向きだし、射撃の腕も玄人はだしだし、ある意味えらい娘さんを拾ったもんだな。


「OK!開けるぞ。出来るだけ、楽にしてやってくれ!あのまま歩き回らせるのは不憫だからな。」


「ハイ!かわいそうだけど、あのままで生きた知り合いを襲う方がかわいそうですよね。まずは、1発づつテストします。」


ゾンビに対して銃撃を加えながらくるみは


「本当に、軽い感じ!

これで人を殺せるなんて・・・・信じられない!。

それに、赤いマークが合さった瞬間に引き金を弾けばいいだけだし・

・・・音もデッカイ携帯電話のブルブルみたいだし・・・」


くるみは、バーストを使いながらも2本のマガジンで、楽々と30体を葬りさった。


「近藤さん。私って結構使い物になります?」


後部座席に座り込みながら笑顔でくるみは近藤に問いかけた。


少し、難しい顔をしながらくるみと視線を合わせれるようにバックミラーを調整し


「くるみちゃん。ここまでが簡単だからといって、油断したらだめだぞ。

今の君は、車の中からの射撃だから、外しても襲われないという安心感が心の安心になって冷静に引き金を弾けるんだ。


本当の戦いになったら、10メートルや5メートル、悪ければ1メートルといった近距離で確実に仕留めるか、相手を動けなくしなけりゃなんないんだ。

その時に冷静に引き金を弾くことができることが一番大事なことなんだ。

それとマガジンの交換の時もだ。大体、相手が接近してるときに限って弾がなくなるんだ。だから出きる限り今のマガジンで何発撃ったかを数える癖をつけるんだ。

まぁ、数えることに夢中になっても仕方ないけど・・・・・」


ごめんよ、本当は凄い結果で褒めてあげるべきなんだろうが・・・・

ここで有頂天になってしまうと、この先に不幸フラグがたっちまうといけないんからな。

おーおー、涙ぐんじまったよ。言い過ぎたかな?でもな、この先を生き残るためにはこれも試練だと思ってもらわなくっちゃ・・・


近藤は、やさしい声を掛けたくなるのをグッとこらえ、前方の警察署への突入方法や周辺のゾンビの様子を伺うことに頭を切り替えた。


せ、せっかく……頑張ったのに、少しくらい誉めてくれたっていいじゃん!別に車から出たって、離れた所から撃って当てればいいだけじゃん。役にたちたいと思ってるだけなのに……


考えるだけで、何故だか涙がこぼれ落ちるくるみであった。


二人の乗る車が、何体かのゾンビを跳ね飛ばして警察署の正面に出た時、音を聞きつけて現れていたゾンビ達は、正反対の方向に(近藤達は警察署を正面にして南側の駐車場から出て来た。反対方向には警察署の武道場と安全運転協会の建物があるだけであった。)争

うように千鳥足で両手を突き出しながら行軍していた。


「何だ?一体全体向こうに何があるんだ?」


前方の音を確認しようと運転席の窓を僅かに開けた近藤の耳に、微かに怒声が聞こえた。


「近藤さん!何か声が!」


「シッ!静に!」




「ヤバい!多分。さっきの特殊部隊の奴らが武器確保の決死隊だったんだ。勘違いして、誰かが打ってでたんだ!多分、武道場だ!

くるみちゃん!上から援護してくれ!

構わないから手当たり次第に撃つんだぁぁぁー。」


近藤はサンルーフのくるみがバランスを崩さないギリギリのスピードで車を加速させた。


「やばい!やばい!ぞ。武道場からあれだけの声が聞こえるところをみると、結構な人数で飛び出してる可能性が高いぞ!

せめて、木刀かライオット・シールド(警察の機動隊などが持つ盾の透明なポリカーボネート製の物)でも持って打って出てくれよ!」


あせる近藤は気づいていなかったが、到着を優先すべきだと考えたくるみは、車の進行方向で跳ね飛ばさないと進めない邪魔なゾンビに的を絞り、バースト射撃で頭部を打ち抜いていた。


それでも、何体かのゾンビを正面衝突気味にひき殺しながら車が曲がり角を曲がり武道場前に到着した。


「ウソ!だろう?・・・・・・」


そこには、優に100体を超すゾンビがわれ先に武道場の階段に向かっており、武道場の階段ではライオット・シールドを持つ20名程度の警察官とその後ろの同数程度の木刀を構えた警察官が、ゾンビの群れと一進一退の攻防を繰り広げていた。


「ちくしょう!こっちからだと・・・・取り敢えずぶっ放すって訳にはいかないじゃないか!流れ弾が当たっちまう!」


「近藤さん!外すと警官を撃っちゃいそうです!どうすればいいですか?」


くるみが軽快に発砲していたMP−5の銃口を空に向けて、困った顔で近藤に指示を求めてきた。

近藤は、自分自身も銃をとりサンルーフから身を乗り出した。手にしている銃器は、MP−7Aではなく、G36KV自動小銃が握られていた。


「くるみちゃんは、音につられて寄って来るゾンビに注意しながら前方のゾンビの下半身!特に膝を狙って撃ってくれ!まずは動けなくするんだ!

ちょっと五月蝿い音がするからね!それと車をひっくり返されるとヤバイから、近づいてくるゾンビには十分に注意頼んだぞ!」


言うや否や、近藤はG36自動小銃を前方のゾンビ目掛けて乱射し始めた。

近藤の持つG36には100発の弾丸が装填された特殊なドラム型のマガジンがとりつけられていた。


近藤が乱射を始めたのと、階段前の警察官の前線が破られたのがほぼ同時だった。


近藤は、ゾンビを這い蹲らせ当座の脅威を取り除こうと必死に銃口を左右に振りながらゾンビの下半身に目掛けて5.56ミリ弾を撃ち続けた。


しかし、既に階段の前線は崩れ落ち20名以上の警察官はゾンビの群れに飲み込まれていた。


狙う射線上に警察官がいなくなってことに気づいたくるみは、周囲に近づくゾンビに注意を払いながら、武道場の入り口のゾンビの頭に向かって発砲を始めた。


近藤が3つ目のマガジンを撃ち終えた時点で、武道場前にいたゾンビは全て、再度の死を向けえたか、はいずり廻る危険の少ないゾンビに成り果ててていた。


自動小銃を助手席に放り出した近藤は


「くるみちゃん!後マガジンはどのくらいある?」


「まだ10本以上あります。近藤さんのパウチ分は手付かずで残ってます!」


「よっしゃ!降りるぞ!覚悟はいいか?」


背中がゾクリとする感覚を、必死に押さえ込み僅かに震える声で


「大丈夫です。行けます。」


くるみは車から降り立った途端に、むせかえる程の『血』の臭いに思わず膝を降りたい気分になった。


更には、その顔面蒼白のくるみに向かって、下半身が銃撃でボロボロになったゾクリが何体も這いずり近づいていた。


叫びたい気持ちをグッと飲み込み、MPー5の銃口を這いずるゾンビの頭に向けて、1体1体、頭を撃ち抜いていった。


「大丈夫かぁ!足元に気をつけろよ!多分、信じられない力があるはずだかんな!」


近藤は、見える範囲で動いているゾンビの頭をMPー7Aで撃ち抜きながらくるみの様子を確認した。


少し、顔が青いが…これぐらいは耐えてくれ!


祈るように想いながら


「よし!地面の奴らは片付いたぞ!

一応、俺の足跡をなぞるように付いてこれるか!」


くるみは無言で頷くとMPー5の銃口を近藤に向けないように、そして近藤が警戒していない方向に向けながら、左右の地面を注意深く確認し、近藤の後に続いた。


武道場の階段を上がりきり、無残に引きちぎられた警官の姿に心の中で手を合わせながら、更に歩みを進め、近藤は前方の武道場の中の音に意識を集中した。


武道場の中を窺っている二人の後方で、襲われた警官の中でも比較的きれいな骸が2体ビクンと動き出した。


ゆっくりとした動きで起き上がったゾンビは、足を引きずり2人ににじりより始めた。


ガチャン!


何かが倒れたような音におもわず振り向いたくるみの、ほんの1メール先に1体のゾンビが手を差し出しながら近づいて来ていた。


「………………」



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