番外編 Shortstory ドロンジョの妖しい夕べ
趣を変えまして、ご要望の多い 微エロとドロンジョのコラボレーションでございます。
作者と読者の皆様の一服となりますように
「そう。優香ちゃんの封印は最終段階以外は解かれたと思って間違いないわね。
なら、最終の封印を解く時間もかなり短縮できそうね。貞子お婆さまが、変な予知夢を見られたらしくいから心配だったのよ。
それと、ロン(龍)の話しがそんなところで出てくるのは解せないわね。暴走族の用心棒にロシアのウラジミールとその上に噂のロン(龍)がいるということなのよね?
何か嫌な予感がするわね。この未曾有の状況でまたしてもロン(龍)の名前が浮かびあがるなんて。
分かったわ。既に世界中がゾンビで大混乱を起こしていて殆どの国が法治国家としての統制が崩れ去っている時に、今さらだけど、貴方たち2人はロン(龍)の捕獲。不可能であったら抹殺でも構いません。そちらで判断して行動していただいて結構よ。
こっちは、貴方のお父さまや叔父さまが、それはもう張り切って下さってね。
訓練と称して現役メンバーに怪我をさせて前線に立とうとして、私が監視していないと無茶苦茶するのよねぇ。
私もそっちに行けばよかったわ。」
げぇ?子虎で手を余してて、更に優香姉ちゃんも覚醒しかけてて、これで静香さんが加わったら第7艦隊でも歯が立たないんじゃねぇか?
静香の反応に慌てて純也は無線を握り直し応えた。
「い、いや。こ、こっちは十分。手ぇ足りてるんで、静香さんは親父と叔父さんのことよろしく頼みますよぉ。静香さんだから親父も叔父さんもいうこと聞くんですからぁ」
「あらぁ~そうなのぉ。残念だわ。では、しっかりやって頂戴ね。切るわよ。」
冷や汗をかきながら無線のスイッチを切った純也に
「静香さんが来たら、おいしいところ全部持って行かれるよねぇ?」
伸びた八重歯がいっこうに戻る様子のない子虎が、甘え声ですり寄って来ていた。
「だな。」
「ていうか、お前のその八重歯の伸び方、何なんだよ!ドラキュラやサーベルタイガーじゃないんだから、いい加減に落ち着いてひっこめろよ!」
「うーーーん。何か、引っ込まないんだよね。頭の中は冷静なのに・・・・・・こんなこと初めてだよ。純也、Kiss出来ないから怒ってんの?したげようか?」
ゴロニャーーン!
「ゴロニャーーンじゃねぇよ」
「え?私じゃないよ?」
ニャーーーーーーーンン ゴロゴロゴロゴロ
「あれぇ?さっき女の子の膝に乗ってた猫ちゃんだ!いつの間に?」
純也の横にはいつの間にか、近藤家の3女ドロンジョの姿があった。
ドロンジョはすかさず、純也の膝に飛び乗り必殺のゴロゴロニニャーーーン攻撃を開始した。
「かっ、可愛いなぁ~。」
純也は、ドロンジョを持ちあげて頬をすりすりし始めた。
ニャニャーーーン(離せよ!)
ニャー ニャニャーーー(一応ご主人に害のない奴か確認しただけだわさ!)
「純也!その猫怪しくない?」
「そんなことねぇよぉ。こんなに可愛いんだぜ。しかも、猫だぜぇ?お前みたいな虎じゃねぇじゃん」
子虎に反論しながらも純也はドロンジョの頬すりをやめなかった。
「今の今まで気配消してたんだよ?忍猫じゃない?」
ニャ?ニャニャニャッーーーーンッ(こ、こいつ鋭い!流石、同じ匂いの持ちしだねぇ。でもまだまだ甘いね。自分のオスはしっかり繋ぎとめておかないと、捕っちゃうわよ!)
「冷てぇ!しかも舌ザラザラじゃん!」
いきなりドロンジョにベロリと顔をひと舐めされた純也はドロンジョを手離してしまった。
ニャニャーーーーンニャャャァ(悪い奴じゃなさそうだから、くるみんとこに戻りましょうかね。バイバイ!お二人さん)
タタッ!とドロンジョは駈けだして一瞬のうちに視界から消え去った。
「ねぇ純也。同じ。同じ匂いがするよ、あの猫。私と同じ種類の匂いだよ!」
「お前なぁ。それって同じネコ科って意味かぁ?まぁお前は虎だからな。同じと言えば同じなんだろうけど。
さぁ、静香さんから許可も貰ったし、腹ごしらえして明日に臨もうぜ」
立ち上がりかけた純也に向かって、子虎がにじり寄りながら
「えっっっぇ?チューとハグハグとパコパコわぁお預けですかぁ?ナマナマ週間だよぉ今週わ!純也もナマナマ週間は大好きでしょうぉ?
1時間くらい、静香さんからのお説教で通るでしょおぅ。ねぇぇぇねぇ!」
子虎のトロンとした瞳と、無造作に純也の下腹部をなでる指先の誘惑に負けた純也は、おもむろの子虎を抱きしめ、二人は床をゴロゴロを転がりながらもお互いの身体を弄り合った。
そんな二人を、タンスの上から見つめる瞳が・・・・・
ニャンだ!あのメスもやっぱり同じ種族なんだニャ。後ろから突かれてるよ。あんな匂いに発情するんだニャ人間てやつわ。
まぁゆっくりと観察するニャ。ご主人の所では見たことないからニャァ。アレ?私もニャって?おしっこのところが熱いニャァ。
四つんばいの女に後ろから果敢に腰を打ち付ける男。獣のような行為にふける若い男女を股間をペロペロと毛づくろいをしている猫が眺めていた。
世紀末のちょっとした光景のお話しでした。
感想が怖いっす。