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第8歩 新たなる展開

ご無沙汰してます。


ゴタゴタがありまして、なかなか更新が出来ませんでした。


今回は、ちこっとちょいエロ気味になってます。


コンビニに到着した一行は、意識を失った中野巡査やGSG-9のバンからの銃器などを部屋に運び込んで、束の間の休息を取っていた。


くるみは香と商品棚から真新しい下着を引っ張り出して、浴室に汚れた身体を洗い流しに行った。


さてと…まずは銃のクリーニングだな。


近藤は、手馴れた手つきでMP-5を分解してクリーニングを始めた。

MP-5はその高性能故にしっかりとしたメンテナンスを怠ると使い物にならないのだ。


MP-5は何とかなったが、MP7とP46とG36は初めてだかんな…


近藤は3丁の銃器のそこそこぶ厚い取扱い説明書を開きながら、分解整備を始めた。


浴室


「何か…女の子同士でも、初対面の人とシャワーを浴びるのって……恥ずかしいですね。」


勢いよく下着を脱ぎ捨ててたくるみに対して、香はなかなか下着を外すことが出来ずにモジモジしていた。


「何?女の子同士で恥ずかしがっても仕方ないでしょ!早くシャワーを浴びて近藤さんにもかわったてあげなきゃだめでしょ!

さっさと後ろ向いて!」


くるみは香を無理やり後ろに向かせて、ブラジャーのホックに手をかけた。


「く・くるみさんは巨乳だから…いいけど、私は貧乳だから…」


「ば、馬鹿なこと言ってんじゃないわよ!おっぱいの大きさなんて関係ないでしょ!」


「そ、そんなこと無いですよ!学校でだって…道場でだって、胸の大きい娘たちはチヤホヤされてるもん!

わ、私なんて…柔道馬鹿の干しぶどうちゃん!とか洗濯板の毛玉乳ちゃんとか…

それに…生き残れたけど、くるみちゃんは可愛くて巨乳でしかも近藤さんの右腕みたいに信頼されてるし、優香ちゃん(中野巡査)は、凄い綺麗でやっぱり巨乳だし、くびれも凄いし…大人の女性だし、いざとなったら多分私なんか…一番最後に助けられれる……って立場になるんですよね、きっと。」


バチ--ンと小気味良いほどの音がして、香は右頬が真っ赤になるほどの力強く頬を打たれた。


「………」

香は、叩かれたショックで、涙目になり、更に大粒の涙をボロボロと落としながら、ヒクヒクと泣き出した。


「こ・近藤さんはそんな人じゃないよ!まだ会って2日だけど…そんなくだらない人じゃないよ!

昨日の夜だって、香ちゃんの言う可愛くて巨乳?しかも女子高生の私と同じベッドで寝てても…何にもなかったんだよ!

それどころか、助けて貰った時も恐怖でお漏らししちゃってんたんだけど、さり気なく接してくれたんだよ。心配しすぎだよ。」


「グスン、グスン……それなら、近藤さんって…その……女の人に興味が無い人なんじゃないですか?

ならイケメン君を助けたら…私達はお役ご免になっちゃいますよね。」


今度は…くるみが言葉に詰まってしまった。


「だって…こんな世紀末ですよ?女の私から見ても…スッゴい可愛い、ピチピチの巨乳女子高生。しかも正真正銘のコギャル系コスプレ制服のくるみちゃんをほっとくなんて考えられなくないですか?」


そ、そう言えば…近藤さんて、私がベタベタするとさり気なく身体を離そうとするわ!


「で…でも結婚してるし、子供もいてるわよ!同じ学校の先輩だから間違いないよ!」


「でも…。世を騙す仮の姿かも知れないですよ。よく知らないけど…両方OKって人もいるってことも聞いたことありますし…」


「ば、馬鹿なこと言ってないで…さっさと脱ぎなさい!とっととシャワー浴びるからね…」


紆余曲折しながら、2人はシャワーを浴びて身体の汚れを落としはじめた。


香の発言に軽いショックを受け、近藤のことを考えていたくるみは…上の空状態で黙々と身体を洗っていた。


女じゃなくて男が好き?あの近藤さんが?

結婚までしてるのもカモフラージュ?

私達よりイケメン君 が好き?


「きゃっ!」


いきなり、くるみは後ろから両胸を揉まれいた…

「ちょ、ちょっと…香ちゃん?

何してるのよ!辞めてよ。」


「凄いです!くるみさんのおっぱいって…大きいだけじゃなくて、形も綺麗だし…色合も白いし…お・女の私からみても…たまらないくらいですよ!

私って、自分が胸がないから…大きい胸を触るのが大好きなんです!クラスの友達は嫌がりますけど…」


「か、香ちゃん。香ちゃんの方が…ヤバいよ。

も、もしかして香ちゃんってGLの気があるの?」


「私、おっぱいフェチなんです。でもGLじゃないです!」


て・てか……か・香ちゃん……その触り方はマズいって!

声がでちゃうじゃない!

アッ!駄目。駄目。マズい!マジで声が出そう!

くるみは、最後の気力を振り絞って、香を突き飛ばすように離しシャワーを冷水に切り替えてゼイゼイと僅かに火照りかけた身体を冷やすかのように浴びた。


同じように香にも冷水を浴びせて、努めて冷静を装い


「で・出るわよ」


不満そうにする香を後目に、くるみはさっさと浴室から上がり手早くタオルで身体を拭き始めた。

追い掛けるように浴室を出た香は


「くるみさん。優香ちゃんがあんな状態だから…近藤さんのイケメン君好き疑惑を何とか確認しとくべきじゃないですか?」


「ど、どうやって確認するのよ!」


「簡単ですよ。先ずはロリコンかの確認をしないといけないでしょ?

それは私が適任でしょ…胸もないし、毛も殆ど生えてきてないし…」


「そ、そんなの、裸になるか…しないと見せれないじゃない」


くるみは香のトンでもない発言にビックリしながら反論した。


「簡単ですよ!ブラジャーやパンティーを外したままで服をきて…

胸は…シャツのボタンを出来るだけつけないで、屈んだら丸見え状態にして…

下はお互いに短いスカートだし、何か物を取る振りをして四つん這いでお尻見せて動けば…

それと、もしかしたら大人じゃなきゃ駄目かも知れないから、優香ちゃんが噛まれないかの確認とか言って全部脱がしちゃいましょう。緊急事態だから、優香ちゃんもきっと分かってくれますよ。私は恥ずかしいけど…未来がかかってるかも知れないから、反対されてもやりますからね。

くるみちゃんも手伝って下さいよ。」


言いながら、香は用意していた下着をさっと取り浴室に投げ入れた。

これで、くるみはびしょ濡れの新しい下着か洗剤まみれの洗濯途中の汚れた下着を履くか、何も履かないかの選択を迫られた。


くるみは仕方なく香の提案に乗るしかなかった。

用意をしたくるみは


「で?どうやって、近藤さんが、そうか・そうじゃないかを見極めつもりなの?」


「えっ?簡単じゃないですか!

おっきくなるか・ならないかですよ!

くるみちゃん高校生のくせに、そんなことも知らないんですか?」


「し、知ってるわよ。でも、男の人がそうなったら……我慢するのが大変なんだよ!

逆に火に油を注ぐことになりかねないじゃないのよ!

そうなったら、どうするのよ?」


しまったと言う顔で香は黙りこんでしまった。


しばらくの沈黙の後に、またもや香がとんでも無い解決策を持ち出した。

「私は…まだ経験がないから……相手をするのは無理。

く、くるみちゃんは経験ないの?」


「な、無いわよ。手前までは経験あるけど……」

「て、手前っとどの辺りまでですか?ってか、そうなった男の人と一緒だったんでしょ?なら、その時とおんなじにしたら……」


「ば、馬鹿言ってるんじゃないわよ。何ヶ月か付き合った彼氏なんだよ。いくら…近藤さんがいい人でも、それとこれは別だよ。

それに…香ちゃんの目の前じゃん!無理!ぜっっったいぃにムリ!」


「えぇぇっ!私達の未来がかかってるんですよ?」


またしばしの沈黙があり、二度有る事は三度有るなのか?三度目の正直なのか?


「あのぉ〜。最初に優香ちゃんで行きますかぁ?優香ちゃんなら25歳だし、経験はあるって言ってたし……」


「ハァァァァァ?香ちゃん?あんたは、近藤さんを強姦魔に仕立て上げるつもりなの?」


「で、でも…イケメン君を助けたら、私達は追い出されるかも知れないんですよ。追い出されたらどうやって生きていくんですか?ゾンビに食べられちゃうじゃないですか!

あっ!どうせ噛まれると痛いんだから、初めての痛さの方がマシなんじゃないですか?

きっと、生きたままかみ殺されるより痛くないですよ!」


結論が出ないままで二人が言い争っている間に、脱衣場の扉が叩かれた。

「お〜〜い!2人とも、もう一時間以上経ってんぞ!中野さんも気がついたから早く出てきなさい!」


2人を急かした後に、近藤は部屋に戻って中野に暴走族に襲われた経緯を確認していた。


怖ず怖ずと部屋に現れた2人に対して、近藤と中野は机の上に置かれた、レトルトを温めた食材とカップラーメンを指差した。


「くるみちゃん、香ちゃん。助けてくれてありがとうね!もう大丈夫だから。

ご飯をや用意したから食べてね。私達は食べたから…

さっ!早く食べなさい。」


中野巡査に、急かされて2人は食事を始めた。


「香ちゃんはカップ麺にお湯を入れといてれる?あっ!MP−5が綺麗になってる!」


くるみは香に指示した後に、近藤の直ぐ横に置かれたクリーニングされたMP−5を発見して近寄り徐に屈んで広い上げようとした。


「もう〜。先に食事しなさい?………!!!」


「後でクリーニングの……!!!」


言いながら、2人の方向を見た2人の目に…


白いお尻を丸出しにして、電気ポットに四つん這いで這っていく香と、大きな白いおっぱいを剥き出しに近い状態でプルプルと震わせながらMP−5を広い上げるくるみの姿が……


「あんたち!なんて格好をしてるの!」


ドガーン!


中野巡査の激しいカミナリが落ちた。


勿論、2人は近藤の股間を確認する余裕などなかった。


その後、近藤も同席のまま2時間に渡って中野巡査は鬼のような形相で2人を縮こまらせた。


唯一の救いは、『中野巡査人身御供、我慢してね』作戦について一切検知されなかったことだけだった。


数時間後、くるみや香は疲れ果てぐっすりと寝入っていた。


お互いに順番にシャワーを浴びた、近藤と中野は缶ビール(一本ということで)で労をねぎらっていた。


「明日なんですが…出来るだけ早い時間に中野さんと香ちゃんに射撃訓練をして貰おうと思ってます。俺とくるみちゃんだけでは、流石に心許ないですからね。」


「わかりました。射撃訓練は苦手ですが努力しますわ。」


「でも、ご家族がご心配でしょ?いつ頃にS県に向かわれるおつもりですか?」


「そうなんですが…あなた方を放っておく訳にも行きませんし…無手ではS県に到着するのすら難しいでしょうから…はっきり言ってどうした物かと……言った次第ですよ」


「私と香ちゃんが何とかなれば…くるみちゃんとS県に向かえるんですよね?」


「ハァ〜しかし、くるみちゃんを連れ行ってもいいものなのかも……考えあぐねてるところです。家族の無事が確認出来ている訳でもないですし…暫くはここの方が安心であることには間違いないですから……」


「難しい選択ですね。でも、私なら可能性にかけてみたいですわ。私で良ければ何なりと仰って下さいね。」


「ありがとうございます。

今日はお疲れになったでしょうから、休んで下さい。

俺も、戸締まりと周辺の様子を確認したら休みますんで…」


「あっ!あのぅ…」


「はい?何ですか?」


部屋から出かけた近藤は中野巡査に向かって振りながら答えた。


ビールの酔いが仄かに回ったのか、幾分赤い顔をした中野巡査は…立ち上がり近藤に近づきながら


「さっきのくるみちゃん達の件ですが……」


「いやぁ〜そんなに元気な年じゃないですよ。

分別もありますから心配……」


近藤の言葉は途中で遮られた……


いきなり、中野巡査の唇が…近藤の口を塞いでいた。


ビックリして固った近藤は中野巡査を振りほどくことも出来ずに…中野の柔らかい舌を受け入れてしまった。

唾液を引きずりながら口を離した中野巡査は


「助けて頂いて感謝してます。私なら大人ですし…分別もあります。こんな状況ですから…必要でしたら構いませんので」

一言も発することが出来ずに近藤は部屋を後にした。


あんな、美人の婦警さんが………


俺は夢を見てるのか?このゾンビ騒ぎ事態が夢なのか?


「痛っ!」


近藤は自分で自分の頬をつねってみたが……


やはり夢ではないみたいだった。


気を取り直して戸締まりを確認した終えた近藤は、何気なくコンビニの玄関に面する部屋に入った。

中野巡査との一件が、いつもの近藤とは違う行動を引き起こしていたことが、最大限に幸運をもたらしていた。


部屋に電気をつけずに入り、カーテンも僅かにそっとだけ捲ったのである。


外には、数体のランニングゾンビが獲物を探してうろついていたのである。

偶然にも、近藤がカーテンを捲った瞬間にランニングゾンビ達が逆報告に視線を向けていたので気付かれるなかったのである。


慌ててカーテンを戻し更に注意をしながら外の様子を窺ったところ、ランニングゾンビ達は少し離れたマンションに入って行った。


数分後に、マンションから数十発の銃声とたくさんの叫び声が聞こえた。

「クッ!」


近藤の目には、2名の女性を庇いながら拳銃を乱射してながら、マンションの廊下を逃げる人が飛び込んできた。

しかし、あっという間に数体のランニングゾンビに飛びかかられて視界から消えていった。


「ランニングタイプまで出てくるのかよ!?

これこそ、夢であってほしいぜ。」


気付かれないように注意しながら、ランニングゾンビがその後にどちらに向かうかを確認した後に、近藤は装備を再点検し無理やりに眼を瞑った。暫くして、疲れ果てた身体は深い眠りに引き込まれていった。

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