番外編? 極楽温泉ー1
番外編というのもおかしいですが、一部にご要望のありました、近藤さんの妻子の状況を番編としてお届けします。
そうしないと、まだまだ救出に行くどころかくるみの救出から丸1日が経過しない状態ですので・・・・・
しばし、番外編をお楽しみ下さい。
「お母さん、何か館内放送が流れてるよ。部屋から出るなっとか言ってるし」
3人でワイワイとガールズトークと繰り返していた中で、途中でジュースを買いに行き戻ってきた長女(近藤 由真)が不安そうに言った。
「ええ?これから露天風呂に行こうと思ってたのに、外に出れないと川べりの露天風呂にいけないじゃない。フロントに聞いてみるわ。」
母親(近藤 由美子)は部屋に備え付けられた電話でフロントを呼び出していた。何度かかけなおした後にやっとフロントに繋がった。
「一体全体どういうことなんですか?温泉に来て部屋から出ないなんて・・・・は?テレビですか?ええいいですよ、7チャンネルですね。」
由美子は由真にテレビをつけるように指示をして、テレビに映像が映るのをまっていた。黒い画面がいきなり明るくなって途端に、目が白濁して、顔半分の皮膚が無くなり骨がむき出しになった人間が何かを必死に食べている光景が映し出された。
「!」
由真と由紀(次女)が手にしていたジュースを畳に落としてしまい、ジュースで湿った染みが広がっていった。
何故だか、由美子は画面に驚きもせずに電話に向かい
「もしかして、主人からドッキリの依頼でもありましたの?ゾンビ物の映画ぐらいじゃ驚きませんよ。もう!主人も旅館を巻き込んで・・・・」
といった瞬間に、画面が切り替わり7チャンネルの有名はアイドルアナウンサーが真っ青な顔で説明をい始めたところで由美子の手から受話器が落ちていった。
「ほんとに?現実の話し?・・・・・・・・・」
改めて受話器を拾い直した由美子は、電話口で信用しなかった非礼を詫びた後に、旅館の周囲でこのような状況になっているのかを尋ねた。
「まだ、旅館の方には現れていないのですが、仕入れから帰ってきた板前さんの話しでは既に、駅の周りでは変な歩き方の人がいてたということらしいんです。旅館の方としては、正面玄関以外の入り口は既に閉めまして、念のために重い什器をバリケード替わりにしてますんで、当面は大丈夫かと思います。
警察にも電話してのですが・・・・・警察自体が混乱してまして、話しを総合すると、この近辺の旅館には隣町に駐屯している自衛隊が救出の向かう予定らしいんです。」
「今の内に車で逃げる方がよろしいんじゃないですか?まだ、この辺りにはいてないんですよね。いざとなったら車なら・・・・」
「お客様のおっしゃる意味は重々分かりますが、現時点では何処に逃げればいいのか、避難所が安全なのかも検討がつかないのです。当方としましたは、お客様の安全を第一に考えたいと思っておりまして。
幸いにも、本日は夕刻に到着のお客様にキャンセルが出ておりまして、現在のお客様数でしたら当面の食料なども十二分にこと足ります。
更に、支配人の決断で当方に出入りされている猟師の方を3名ほど呼んでおりまして、旅館側としての自衛手段も考えおりますので・・・・・
ですが、最終判断はお客様にご一任させていただきます。」
「車で逃げる人はいるの?」
「現在、お泊りのお客様50名の内20名程度の方がお車で移動されると伺っています。この事態ですので、ご精算などはいたしませんので、当旅館を離れられる場合は人数の確認のために、ロビーで受付だけはお願いしております。危険防止のために、17時には正面玄関も閉鎖する予定ですので、お車で逃げられる場合は17時まででお願いいたします。」
受話器を置いた由美子はしばらくの間呆然としていた。
「お母さん!お・か・あ・さ・ん!」
由真の呼びかけと同時に肩を揺さぶられて由美子は我にかえった。
「もう、お父さんを置いてきたバチがあたったんだよ!よりによってゾンビだよ。まるで、来れないお父さんの呪いじゃん!
こんな時に、ゾンビマニアのお父さんがいたら、何とかなるのに!」
「馬鹿なことを言ってんじゃないわよ。何でお父さんの恨みでゾンビが出てくるのよ。今回の風邪だって、先週から風邪みたいだから医者に行けばって忠告を無視したのはお父さんなんだから。今日だって、由真もお父さんを置いていくのに反対しなかったじゃない!」
2人の言い争いを横目に、由紀は黙々と旅館の浴衣から普段着に着替え出していた。着替えが終わった由紀はスマートフォンを持ち出して、保存してある父親が執筆しているゾンビ小説のおまけの『ゾンビに遭遇した際の用意』を読み出していた。一通り読み終えた由紀は、未だに言い争っている母親と長女に一喝した。
「お母さんもお姉ちゃんも、浴衣のまんまだといざという時に逃げれないよ!着替えて!出来ればパンツルックよ。スカートはイザという時に動きが鈍るからね!それと荷物は最低限の着替えとかを入れて1つにしてね。逃げる時に持つ荷物だよ。それ以外は出来るだけ固めておいて部屋の移動時には直ぐに持てるようにして。
お姉ちゃん、ヘアースプレー持ってたでしょ!それとライター!私に渡して!」
「ラ・ライターなんか・・・持ってるはずないじゃん!」
「いいから、いいから、生きるか死ぬかでライターもタバコもクソもないよ。出して」
由紀の勢いに押されて、ヘアースプレーとライターを差し出す由真に対して由紀子が
「由真!アンタ何時からタバコなんか吸うようになったの!」
「お母さんウルサイ!緊急時かもしれないんだからね!タバコやライターごときでグチグチ言わないで!
そうだ、おかあさん、剃刀もって来てたよね!それも出して!」
「あっ!それとお父さんに電話しておいてね!私は自販機で飲み物と売店でスナック菓子を入手してくるから」
「出ちゃ駄目だって・・・・・」
由紀子が止める間もなく、由紀は部屋を飛び出していった。
「お母さん、あの子が一番お父さんの影響受けてるし、一番肝っ玉が据わってるから・・・・」
「そうね。あの子は一番あの人に似てるもんね・・・でも、あの子が出でいっちゃったから車で逃げるのは・・・・出来なくなっちゃったわ。」
一方、無人の旅館内をうろつく由紀は、先ほどのスマートフォンを引っ張りだして
「さてと、お父さんのマニュアルではと・・・・飲み物と食料の確保と・・・何々、甘い物だけでなく、ビスケットなども必要と・・・うむうむ。
武器は木刀やバットか?旅館ではバットは手に入らないよな。でも、お土産店なら木刀くらいあるかも知れないわね。」
20分ほどして由紀が部屋に戻ってきた。
「あんた、何をそんなに大量に持ってきてんのよ?お金はどうしたの?」
畳に広げられた、スナック菓子やビスケット、ペットボトルのお茶に木刀・・・・
「いいから、いいから、ペットボトルは1人4本ずつね。スナック菓子もちょうど3人分ずつ用意してあるから、緊急用の荷物にいれてね。
木刀は2本しかなかったから、私とお姉ちゃんが持つわよ。いい、お姉ちゃん」
さっさと、自分の荷物を用意した由紀は、窓際に近寄り周辺の様子を確認した。
「!!居てる。駐車場の入口に変な歩き方の人影がある!」
由紀は、電話に取り付きフロントに電話を入れた。
「はい、フロントです。」
「301です。窓から見たら・・・駐車場の入り口辺りに変な人影が見えます。」
「本当ですか?分かりました。猟師さんも到着されたので確認に行ってもらいます。念のため大広間に非難してもらうことになると思いますので、ご用意いただけますか。」
電話を切った由紀は、窓際から様子を確認していた。
旅館フロント
「支配人!301号のお客様からです。駐車場の入り口付近に変な歩き方の人影が見えたと・・・・」
「田中君!警察と自衛隊には連絡ついたか?」
「いえ!自衛隊より40人位の部隊がこの旅館に向かってるとだけしかわかっていません。付近の旅館やホテルも自主避難でお客さんも従業員も車で脱出したみたいです。」
「市原のじっさん!竹中さんと2人で確認に行ってもらえますか?」
支配人が、年のいった白髪のたくましい身体をした老人に話しかけていた。
「支配人、3人しかいない猟師さんの2人を出てしまわれると・・・・お客様を・・」
副支配人が、猟銃を持つ3人の内2人が確認に行き、もしものことがあった場合のことを示唆した。
「あっしが行きます。先ほど、駅前でも変な奴らを目撃してますし。」
その時、板前の吉原が大きな出刃包丁を右手に持ち自分が市原と同行すると立候補をした。
「よし、吉原君、頼んだぞ!じっさん、頼んだよ。署長からの話しではゾンビの見分けは『目』だそうだ。白く濁っているそうだ。警察や自衛隊でも白濁した目を持つ人間は射殺命令が出ている。頭が急所らしい。頼んだよ。」
大きく頷いた市原は、猟銃の弾を再確認して吉原を連れて駐車場に向かって正面玄関を出た。
支配人は、他の従業員を集めて、2人が戻り次第玄関を閉鎖しバリケードを作る用意をして、同時に館内放送で大広間にお客様を集めるように指示していた。
「支配人!車で脱出した、大和ホテルの友達から携帯で連絡があったんですが・・・・駅前を含む市内はゾンビが大量に溢れているらしく、車も事故車両などで身動きが取れないらしいです。彼も30分以上渋滞に巻き込まれているそうです。」
「そうか!我々に選択が正しかったと言えればいいんだが・・・・」
「吉原君、アレがそう見たいじゃな。気をつけて近づいて確認するぞ。」
「い・市原さん。右方向にも2~3人居てますよ!どうしましょう?」
「バラバラになるのは危険じゃから、近いほうじゃな・・・・・左の方が若干近いようじゃ。先ずは左の方から確認するんじゃ。もしも、バケモノじゃったら撃ち殺して直ぐに旅館にもどるんじゃ!」
市原と吉原は前方だけでなく、周囲を警戒しながらも確認のために近づいていった。10メートル程の距離になった時に、驚いたような声を上げて出刃包丁を危うく落としそうになった。
そこには、3年前に出て行った妻がどう見ても死人としか思えない姿で、両手を突き出しながら歩いているのである。
「何故?お前がここに居てるんだ?東京に行ったんじゃないのか?」
死人の元妻に向かって大きな声で叫んだ。そう、彼女は自分の勝手で若い男と東京に出て行っていまったのだ。
吉原の声に反応してか、元妻のゾンビをその周りにいたゾンビが、吉原に向かって進んできた。
ズガーン! と甲高い音がして、元妻をその周辺のゾンビが数歩退くように後退した。
「くそったれめが!こんな弾じゃだめじゃな!スラッグを使うしかないようじゃぞ!」
ズガーン!ズガーン!と立て続けに2発の散弾をゾンビ達に撃ちこんで
「吉原!旅館に戻るんじゃ!」と声をかけて一目散に旅館に向かって走り出した。
「ちょ!ちょっと!」
慌てた吉原は走り出した途端に、足がもつれて数歩、数メートルのところの地面を転がる羽目になってしまった。
慌てて起き上がって、再び走り出そうとした瞬間に肩をものすごい力で捕まれた。ギクリとしながら、恐る恐る振り向くと、元妻の朱美が大きな血だらけの口を信じられないくらいに広げていた。
「うぉぉぉぉぉぉっ」
思わず、出刃包丁を振り上げて掴みかかられた腕に振り下ろしていた。一流の職人の出刃包丁は毎日毎日精密に砥ぎすまされており、とんでもない切れ味を見せた。腕を切り落とされても更にその傷口を身体に押し付けよう近づく朱美に対して、吉原は長年に渡って我慢していた気持ちが爆発した。
手にした、出刃包丁を上段に振りかざして、一気に朱美の頭に振りおろした。包丁は脳天から入り頬の辺りで止まった。
その出刃包丁を力一杯に引き抜いて、再度振りかぶりめったやたらに朱美の身体を切り裂くように出刃を打ち据えた。
「お前が!お前が!若い男と馬鹿なことすっから、俺は・・・俺は・・近所でも情けない思いをし続けたんだ!くたばれくたばれ!この売女が!」
数度と無く、既に動かなくなったゾンビに出刃包丁を叩き込みながら、フッと周囲を見ると、吉原は5体のゾンビに囲まれて、今にも掴みかかれらる瞬間だった。
一目散に旅館に走り去った市原が途中で振り返りってところ、吉原がゾンビに馬乗りになりながらも戦っている姿を見て、周囲のゾンビが吉原を囲むように近づくのを見て
「何をやっとるんじゃ!あいつは」
市原は、間に合わないかも知れないと思いながらも見捨てる事は出来ずに、踵を返して、吉原に向かって走り出した。
「うわぁぁぁぁぁぁぁぁっ・・・・」
ゾンビに囲まれた吉原は、無我夢中で出刃包丁を滅茶苦茶に振り回した。恐ろしい偶然が吉原を助け、振り回す包丁がゾンビの差し伸べる手を次から次へとなぎ払い切断していった。
最後の1体になった時に、滅茶苦茶に振り回したツケが回ってきた。その時点で大量の血肉を吸った出刃包丁は本来の切れ味を完全に失っていた。
噛まれることを覚悟して身を硬くしてまま、座り込んでいた吉原の耳に轟音が聞こえ、恐る恐る目を開けたところに頭の無いゾンビの死体が落ちてきた。
「ヒィィィ!」
思わず立ち上がったところに
「こっちじゃ!」と市原の声が聞こえた。
吉原は声の方に顔を向けると、銃口から煙が出ている猟銃を構えている市原の姿が目に入った。
腰を抜かしながらも、市原の横までたどり着いた吉原に
「なかなか勇敢じゃったのぉ。相手が多すぎるじゃろ!ここは逃げるが勝ちじゃぞ!走れ」
2人は必死に走って旅館の入り口まで戻っていった。入り口には心配した猟師仲間の2人が猟銃を構えて待機していた。
「バードショットじゃ駄目じゃったよ。バックショット(鹿などの中型動物猟用の弾)かスラッグ(一粒弾)で頭部を狙わんとむりみたいじゃ!」
市原の説明に猟師の1人が答えた。
「そうですか!念のためにバックショットもスラッグも旅館のツケで店から大量に持ってます。何とかなるんじゃないですか?先ずは、弾帯の散弾を交換しましょう・・・・」
「支配人、予定通りに入り口を封鎖するんじゃ!」
市原の指示に、若い従業員が直ぐ近くに駐車してある1BOX車を2台正面玄関に乗り上げるようにし縦列駐車し、その車の内側に車の間の隙間を埋めるように台風や水害用の土嚢を積み上げていった。
「支配人!車の直ぐ向うまで来てます!」
既にゾンビが、車から10メートルほど離れたところに現れていた。
「急ぐんだ!とにかく、隙間に土嚢を積むんだ急げ急げ!誰か、他の者も呼ぶんだ!」
従業員がバタバタとしながら必死に土嚢を積み上げる中、弾帯の弾をバックショットやスラッグに交換した市原達猟師が戻ってきて、開きっぱなしにしていた後部のスライドドアから車内に入り、サンルーフから身を乗り出して、ゾンビに発砲し始めた。
市原は、もともとが東北地方の熊撃ち専門のマタギであったため他の2人に比べて、高い命中率でゾンビの頭部をスラッグ弾で破壊していった。
他の2人は、駆け出しの若い猟師の3代目達であり、主にバックショットを使いゾンビの上半身に狙いとつけて発砲していた。
「どれだけいてるんだ!ざっと見ても50か60は居てるぞ!」
若い猟師が相棒に大声で話しかけると
「いや!入り口からまだまだ入って来てるぞ!」
駐車場の入り口方向から100以上のゾンビが旅館に向かって行進してきていた。
これじゃ、埒がないのぉ。スラッグもバックショットも500か600ほどじゃったし
「雅坊!バードでいいから全部持って来るんじゃ!バードならどれ位あるんじゃ?」
「バードなら、俺んところと武の家のを全部持って来てるんで1000はあります!武!バードを取って来い!それと例の奴も持って来い!」
一旦、旅館に戻った武が3丁のショットガンとバードショット弾を抱えて戻って来た。
「なんじゃ?その散弾銃は?」
見たことのない散弾銃を横目にゾンビを撃ちながら、市原は武に聞いた。
「来月、隣町の自衛隊に納入予定とかの『ベネリ』って銃です。自衛隊への納入品なんで7発入るんで、親父を脅して貰って来ました!」
手渡された、ベネリM4をシゲシゲと見つめた市原はニヤリと笑いまがら
「支配人!お前んところの鈴木と倉田を呼べ!あいつらクレー(クレー射撃)やっとるはずじゃから、手伝わせるんじゃ!」
その後、鈴木と倉田が加勢に入り、元々猟師が持ちこんだ猟銃にバードショットをつめて、車の屋根から至近距離のゾンビに次々に銃弾を浴びせていった。威力の弱いバードショット弾であったが3~5メートルの至近距離の上、高所から頭部に向かって発砲できるので順調にゾンビを撃退していくことが出来た。
駐車場内に信じられない数のゾンビの死体を築き上げて、当面の危機は去ったかに見えた。
猟師達が安堵の笑顔でお互いの健闘を称えていたところに、2階の客室から双眼鏡で駐車場の更に奥の道路を見張っていた従業員が叫び声にちかい報告がされた。
「駐車場奥の道路に・・・・道路一杯にゾンビがいてます。100・・・・100メートルくらいに長さにびっしりです!」
「100メートルびっしりのゾンビ?一体何匹なんだよ?武!残りの弾取りに行くぞ。着いて来い。」
雅と武が残りの散弾を取りに行っている間に、市原が双眼鏡を覗きながら支配人を呼んだ。
「信じられん数じゃ。突破されるのは目に見えておるぞ。今の内に従業員でも客でも構わんから全員で、残りの土嚢で自動ドアの内側を固めるんじゃ。土嚢を積みあげたら、どんな手段でもかまわんから、自動販売機か何か重い物でふさぐんじゃ!まだこの距離だとあやつらがここにたどり着くまでには30分くらいはあるじゃろう。
それと、丈夫な綱を5本ほど用意するんじゃ。綱はワシや雅坊達に腰にしっかりと結びつけて端は2階に客室に!ギリギリまで車の上から撃ちまくるから、最後はひきあげるんじゃ!2階からではバードで頭を撃つのは厳しいからのぉ。
ワシは、この新型で射程距離ギリギリに入った奴から撃っていく。ともかく急ぐんじゃ!」
悲壮な顔をした支配人は建物に戻り、矢継ぎ早に指示出して人を集めていた。
齢63。ワシの命もここまでのようじゃのう。雅や武達、若い者だけでも助けてやりたいもんじゃが
市原は覚悟を決めて、ガシャンとポンプを上下させてベネリに初弾を送り込んだ。
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