写心家〜貴女を写す〜
「おい、結人」
ザワザワと騒がしい朝のホームルーム前。
騒がしくするクラスメイト達を他所に、寝不足の脳を休息へと向かわせるために、机へと突っ伏しているとクラスメイトで俺の友人の秀太が話しかけてくる。
こいつとは入学後、前後の席という縁もあり話すようになった奴だ。
俺は重たい頭を起こしながら「なに?」と問う。
秀太はまたかという表情をする。
「寝不足?」
「まぁな…」
「また写真?」
俺は親父が写真家で業界内では有名な人だ。
そんな俺は親父に触発されカメラを持ち始め、昨日も日課の街の風景を撮影しながら家へと帰っていら遅くなり、寝る前に撮った写真を整理していたら3時を過ぎていた。
「そうだけど」
「…まぁ程々にしろよ」
「お前に言われるまでもないわ」
「確かにな。というか、それはどうでもいいんだよ!」
「あぁ、なにを話そうとしたの?」
秀太は興奮したように「実は転校生が来るらしいぞ!」
転校生…この時期に?
今は高校一年の6月後半でまだ新しい生活が始まったばかりだ。その時期に転校なんて親の転勤とかか。
「このクラス?」
「違うらしい。隣のクラスだって」
「へぇー。男子かな?女子かな?」
「女子らしいぞ!しかもめっちゃ可愛いって」
「どこ情報だよ…」
「サッカー部の友達が見たって言ってた」
「それはいいな」
「な、良いだろ?」
「これはコテコテのラブコメが始まると予感」
「グへへへへ、それはいいでやんすな」
到底ラブコメ主人公がするような顔ではない下品な顔を浮かべながら談笑をする。
「ということで結人見に行こうぜ!」
「どいうことだよ…まぁいいけど」
チャイムが鳴ると同時に先生が入ってきて、秀太は席替えした自分の席へ戻る。
1時間目の終わりのチャイムが鳴ると同時に男子は皆一斉に席を立つ、そしてもの凄い勢いで隣のクラスへと向かう。
我が校は他クラスを見るには前後にあるドアから見るという選択肢しかなく、その肝心のドアには転校生を一目見ようとした男共がごった返していた
そして中を見れたとしても、クラスメイトの男共がその子を囲んでいるようで、顔を見ることは出来ない。
俺は身体を揉まれながらカメラによって鍛えた体感を使い……ボコボコにされた。
ドアに近づこうとしても、運動部の圧倒的筋力の前には勝てるわけもなく、瞬く間にドアから離れていく。
一応自分でも鍛えているんだが…。
女の子が関わった運動部は強すぎる。
そのまま2時間目、3時間目、それ以降も全てを見ようとしたが全てご尊顔を拝むことが出来なかった。
放課後
頬杖をしながら秀太と話す。
「はぁー。見れなかった」
「可哀そうだな」
秀太はその俺を嘲笑うような目で見てくる。
「なんだよ。秀太は見れたの?」
自身たっぷりな顔で
「フフフ…長い髪と後ろ姿が見えたぞ!」
「え?それだけ」
「おま、何も見えてない奴が言うんじゃねぇ!」
「いやいや、それだけじゃなにも分からんだろ」
「馬鹿め。あの後ろ姿は美少女だと俺の勘が訴えている」
「はぁー」
溜息をつきながら時計を見る。
「お前そろそろサッカー部なんじゃない?」
秀太に教えてやると
「やっべ!じゃあもう行くわ!」
鞄を慌てて持ち教室を出ていく。
俺はそれを見送り、自分も部室へと向かって行く。
一階にあるロッカーへ向かい、自分のロッカーを開け靴を取り外へ出る。
校舎の前には広い校庭があり、そこにはサッカー部達が元気いっぱいに練習をしていた。
それを横目に右へと向かうと見えてくるのが、古びた壁を持ち黒い謎のシミが多くついている部室棟がある。
部室棟は2階建てで俺が所属する写真部は2階の最奥に鎮座している。
ギィギィと不愉快な音を鳴らす階段を上り薄暗い廊下を進む。
一番奥につき、部室へと入る。
中には先輩達が撮りためた写真を補完するための本棚が左大量のカメラとカメラを整備するための道具が右にあり、中央には椅子と机と大量の紙が無造作に散乱していて、前方には窓がある。型の古いPCとコピー機、鉄のパイプ椅子が畳まれた状態で立て掛けてある。それと観葉植物がぽつんと一つ置かれている。
俺は鞄を机の上に置き椅子へ座る。
この学校は全員が部活動へ入部しなけらばいけない。
俺は入りたい部活はなかったが、入るなら写真部だということで入部した。したはいいのだが、肝心の写真ぶに入部している人は誰もいなく先輩すらいないほぼ廃部寸前の部だった。ただ一人でも部活に所属している人がいれば廃部にはならないのはありがたい。
昨日とった写真で良かったものをPCに移しコピーする。そのコピーを活動記録としてファイルに挟み今日の活動は終了。
鞄とカメラを持って外へでようとするとドアが開く。
「初めましてー!」
元気いっぱいな声で挨拶をしながらどかどかと入ってきた。
腰まである濡羽色の髪が揺れる。
顔はとても小さく、瞳は黒の中に茶が混じったそれがパッチリと俺の目を貫く。鼻は高くプリっとした唇そしてその全てが黄金比で整えられている。背丈は女子にしては高く、高校生にしては出るとこは出て出なくていい所は出ていないモデル体型を有していた。
俺は立てば芍薬、座れば牡丹、歩く姿は百合の花というのを体現した女子を始めて目にした気がする。
驚きで止まっていた俺だがなんとか喉から声を出す。
「ど、どちらさま?」
彼女は髪をかき上げ答える。
「私?……私は風見ひよりよ。あなたは?」
「俺?俺の名前は井上結人」
「よろしく結人君」
な、下の名前呼びだと!そんなの俺みたいな奴は惚れて舞うで。なんてな…
「あ、あぁよろしく」
「ここって写真部?」
「え?写真部だけど」
なんだ急に?
「ならここに入部させて」
「……入部⁉」
「そうよ」
「な、なんで?」
この子も写真に興味あるのか?というか、これまではなんの部活に入部してたんだ。今の時期になんで…あぁ!
「君転校生か」
「そうだけど?知らなかったの?」
「まぁ、見に行こうとしたけど無理だった」
なんで知ってると思ったんだよ。
「確かに人いっぱい来てたもんね」
「まぁそれはいいとして興味あるの?入るのは別にいいんだけど俺しかいないよ」
「結人君しかいないの?」
「まぁ。だから興味ないと厳しいと思うけど」
「ふーんそっか…」
「どうする?やめる?」
「やるよ」
「え、まじ?」
やるんだ。そんなに興味あるように見えなかったけど。
「そうじゃあ入部届…」
「それはもう書いてあるよ」
「早いな…」
前の学校も写真部だったのかな。
「じゃあ部活のルールみたいなのを説明するよ。といってもただ好きに写真とってくれたらいい。部室は週一来て撮った写真のデータ持ってきてくれたらいいよ。俺はだいたい毎日いるからいつでもいい」
「いや、私は撮らないよ」
俺は固まった。この人は写真部でなにを言っているのかと。
「あぁカメラがないのか…カメラなら貸すよ」
「いや違うよ」
違うらしい。せっかく自分で納得したのに。
「じゃあなんで?」
「私が撮るんじゃなくて、撮ってもらうんです」
「誰に?」
「それは結人君に」
なんで????
「なんで?」
「…私自分のこと撮るの苦手なの」
「そう…」
「それでね。……私インフルエンサーになりたいなーと思ってて」
「そう…」
「だから撮って欲しいの!」
だからなんで!
いや、分かるには分かるんだ。苦手だから日頃使っていて得意そうな人に撮ってもらえばいいという考えだということは。でも、なんで俺?もっと他の人でいいじゃん。
「いや。言いたいことはいっぱいあるんだけど。俺は無理だよ人撮るの苦手だし」
すると彼女は驚いたように「いや、嘘いいから」とか言いやがった。
「嘘じゃないわ!」
実際俺は人を撮るのは得意じゃない。
「なんで?結人君小学校の頃賞取ってるじゃん」
「それは風景写真でな…というかなんで知ってんの!」
おかしい。それを知っているのは小学校の友達のごく一部のはずなのに。こぇー!
「いや、まぁ教えてもらったの」
「え、誰に?なに知り合いだっけ?」
「え、覚えてないの?」
「いや、まぁ。というかさっき君も俺の名前知らなかったじゃん」
「あれは一応聞いただけというか。覚えてないなら思い出すまでそれについては言わないから!」
なんだこいつ…まぁ一人くらい知っている奴がいて、それに教えてもらったのかな。
「まぁいいや。とにかく俺は撮らないからな」
「なんで?」
「苦手だから」
「どうして苦手なの?」
「言わなきゃダメ?」
「ダメ」
なんか尋問みたいだな。
「俺は写真っていうのは、撮る人の心を映すものだと思うわけ」
「うん」
「俺は風景には美しいとかの感情を乗せられるんだけど、人にはどんな感情を乗せればいいか分からなくてあまり得意じゃないんだよ」
「でも、下手じゃないんでしょ?」
「下手だよ。ブレたりするとかじゃなくて、なにもないんだよ。ただ人が移っているだけでそれじゃ上手いとは言えない」
「でも、撮れるなら別に撮って欲しいんだけど」
「あのさ。インフルエンサーになりたんでしょ?」
「うん」
「てことは人の目に止まらなきゃダメだ。君は可愛いから撮るだけどもある程度のフォロワーは撮れるだろうけど、インフルエンサーって呼ばれる人には並べない。その人達には可愛いとか以外にもなにかがあるはずだよ。でも、それは俺じゃあ出せない」
「……」
黙っちゃったよ。
「まぁ分かった?」
彼女は絶望したような顔になり頼りにしていたものが崩れたような悲壮な顔をしていた。
「ゴホン。ということでまぁ他の部活にでも入りなよ」
俺は彼女を置き外へ出る。
今日は珍しく写真を撮らずに真っ直ぐ家へ帰った。
写真を撮ろうという気持ちにならなかったから。
すっきりした頭で机に向かう。
「おはよう、秀太」
「おはよう…なんか今日は調子が良さそうだな」
「あぁ、昨日は早く寝たからな」
「なんで?」
「まぁ、いろいろあってね」
「そう」
ちっとも興味なさそうに返事をする。
「……」
「そんなことより、見ちゃったんだよ!」
興奮が抑えられないのが分かるように声が上がっていく。
少しムッとしたが、聞かないのも可哀そうだから聞く。
「なにを?」
案の定よくぞ聞いてくれたと、言わんばかりの笑顔になる。
「実はさ転校見ちゃったんだよ!」
そんなことか…。
「ふふふ」
「なにがおかしいんだ?」
「いや、まだまだと思ってね」
「な、なに!」
驚愕の顔を向けてくる。
その周りにはガビーンという効果音が付きそうな顔だ。
「実はな…俺は昨日話したんだ」
「え⁉まじで?」
さっきのふざけた感じとは違い、結構ガチのトーンで俺に話しかける。
「あぁ、実は…」
説明をしようとしたとき閉まっていたドアが勢いよく開く。
「結人君!」
クラス中に声が響く。
俺は反射でドアを見ると、笑顔のひよりがいた。
クラス中が驚きに包まれ、シーンと音が消えたが、すぐに俺に視線を送る。
俺はこのクラスにいる結人を考えたが、残念ながら俺しかいなかった。
クラスのなんであいつだという視線に耐え兼ねそそくさとドアまで行く。
そして小さい声で「なんだよ!」
「なんで小さい声なの?」
心底疑問そうに返す。
「仕方ないだろう。風見みたいな可愛い子に急に呼び出されてもみろクラスから嫉妬の目で見られるのは分かるだろう?」
「そう?」
「分かんないのか。もういいや。話があるなら場所を変えよう」
「いや、いいよ別にただ一つ言いたくて」
「なにを?」
するとひよりは俺に顔を近づけ
「私を好きにさせる!」
そう宣言する。
俺は顔に熱が集まる。
「な、なんて⁉」
思わず聞き返す。
ひよりは「えー!また言わせたいのー⁉」と照れていた。
「違う!なんでそ、そんなこと急に…」
「そういうこと!いや、だってどういう感情か分からないんでしょ?」
「そうだけど…」
「なら、私を好きになって恋という感情を乗せればいいだけでしょ」
そうなったか…。凄い思考形態をしているな。
「なにそんなに撮って欲しいの?」
「うん!だから私を好きにさせる!」
馬鹿なのか?この子は。
「はぁー。もう分かったよ。じゃあ1回撮るからそれでいい?」
「撮ってくれるの?」
「あぁ、多分それ見たら分かるから」
「やったー!」
心底嬉しそうに、無邪気な笑顔を見せてくる。
可愛いな…。
「じゃあどこで撮る?」
「それね、私撮って欲しい場所があるの」
「そう、なら放課後で」
「校門の前で待ってるからね」
「分かったよ」
そして、俺は教室に戻り秀太への説明を始めた。
放課後秀太の妬みを無視しながら俺は教室を出る。
一度部室へ向かいカメラを取りにいった。
校門へ行くとひよりが囲まれていた。
あれは先輩か。
背の高い人3人程に囲まれている。
声を掛けようか悩んだが、ひよりは俺と目が合い。
「あ、結人君!遅いよ!」
とこっちへ向かってくる。
先輩達は俺を睨み絡んできそうだったので。
「ごめん、ごめん。少し急ごうバイト遅れちゃう」
と言った。
ひよりは「バイト?」と疑問そうにしていたが、俺とひよりとの関係が恋人同士ではないと理解したのか「ひよりちゃん連絡してね」といってどこかへ行く。
「じゃあ行こうか」
「そうだね。ついてきて!」
俺はひよりの後ろへついていく。
電車に乗り駅から駅へ渡る。
そこの間に会話はない。
彼女はなにか緊張していて、それは俺にも伝わった。
駅からでて静かな住宅街を歩いて行く。
というか、ここは俺の家の近くだ。
「どこ行くの?」
「それはねぇ秘密」
聞いてもこれしか返してくれない。
黙々と歩き、俺の家のあるところすら通り過ぎさらに奥へ行く。
ある丘が見えてくる。石造りの階段を踏み上に行く。頂上まで上がると高台と柵がありあとは木のベンチが一つある。
懐かしいな、ここには子供の頃よく来ていた。
だが、いつからか足が遠のいた。今ではなぜここに通っていて、急にくるのを辞めたのかは覚えていないが。
ひよりは振り向き「ここでお願いと言ってきた」
「分かった。でも、なんでここ?」
「まぁいろいろあってね」
「そうじゃあ撮ろうか。どういう感じで撮る?」
「じゃあ…」
ひよりは柵に手を置きこちらを向き笑顔を向ける。
「ここで」
俺はピントを合わせる。
オレンジ色の夕陽に照らされ、風で彼女の髪が揺れる。そこには溢れんばかりの笑顔があった。
そこには俺が彼女へカメラを向けたことでレンズ越しにしか見ることが出来ないような笑顔が。
なにかが頭によぎる。この笑顔をどこかでみたような。
「ねぇ結人!今日も撮って」
「ひよりか!任せといて」
小学校2年の時、俺は学校が終わってすぐに俺は家の近くの丘へと向かう。
そこには、小さい女の子がいた。
その子とはいつあったかは忘れたが気づいたら一緒に遊んでいた。
学校は違く遊べるのは放課後や学校のない日だけだったが。
彼女は俺の写真を見て喜んでくれた。
だから、女の子とはいろんな写真を撮って遊んでいた。
風景写真はかなり良い出来だと自分では考えていたが、そのころから人を撮るのはあまり上手く出来なかった。
それでも、女の子は俺が撮った人の写真を見て褒めてくれて、それだけで俺は写真を上手くなろうと決意出来た。
けれど、ある日彼女はもうここにはこれないと言った。
理由は親の転勤という子供が離れ離れになる理由には良くあるものだった。
だが、俺は取り乱した。
そして、駄々をこねる。
「行かないで!」「もっと遊びたい」などと言って。
すると彼女はある約束をした。
「いつか必ず帰って来る。その時までに私はもっと可愛くなる!だから私をもっときれいに撮れるようになってね」
俺はそれを約束した。
だが、時間が経つごとに悲しみは増えて行った。
それが嫌で女の子については考えないようにしていった。
そして今女の子は俺の前に現れた。
「ひより…」
俺はレンズ越しに名前を呼ぶ。そして、無意識にシャッターを押した。
「あ、思い出してくれた⁉」
「あ、あぁ」
あの時の女の子だとは。だが、今考えるとそれだと色々辻褄が合う。
俺は約束を忘れて何を。これまで苦手なことから逃げて。それにくらべ彼女はとても可愛くなっていた。
「嬉しいよ!で、写真を撮ったでしょ!見せて!」
「いや、見せられないよ。絶対上手く取れてないし。こんな俺の写真じゃあ釣り合わない。やっぱりひよりを撮れないよ」
「はぁー!またー。もういいから」
そういうと彼女は俺からカメラを取る。
「あ!」
彼女は俺の写真を見て頬緩める。
「あのさ結人君。私部室にあった写真を昨日見たんだけど。凄い成長していたと感じたよ」
「それは、毎日写真を撮っていたから」
「そうでしょう?技術をあるんだから、自身持ってよ」
「でも、人物の写真は…」
「はぁー。写真見て」
俺が撮った写真を見せてくる。
そこには、満面の笑みを浮かべたひよりがいる。
だが、俺はそれを見て驚いた。
夕陽に照らされるひよりを美しいと感じる写真だが、それ以上にこの写真には嬉しいという気持ちが宿っているように感じられたからだ。
「結人君は私が誰か分かったんでしょう?」
「あぁ」
「そして、私が戻ってきて嬉しいという感情が溢れてくれた。そこには移すべき感情が見つかったんじゃない?」
あぁ確かに……。そうかもしれないな。俺は探していたのかもしれないな、ひよりのような人を。だから誰かを撮りたいと思えなくなったと。
俺は一滴の涙が頬伝う。
「もう、泣かないでよ」
呆れながらも、優しく話しかける。
「ごめん。でも嬉しくて」
「そう?」
「うん。それでさ…」
「なに?」
俺の言葉を急かさず促すような優しい声を出す。
「俺はこれからもひよりちゃんを撮りたい。いいかな?」
そこの返事には間があった。
その間は永遠にも感じる程長く、時間に変えると一瞬だった。
「もちろんいいよ!」
彼女は満面の笑みで答え。
手を差し出す。
俺はその手を取り
「じゃあこれからもよろしく」
照れくさそうにしながらもしっかりと手を握り返す。
「よろしくね!」
今日一番の安心も含んだ笑顔が向けられる。
俺はそれを撮りたかったが、それは俺の心に焼き付けておくことに決めた。
これかも彼女を写真として撮り、写心として焼き付けて行こうと思う。
☆に色を付けてあげてください。