異世界の招待状〜魔法世界の戦乱編003
ルナ…特訓はここまでにしよう!
は〜い。
それじゃ召喚した、動物をヨークダイン星に移動させておくので、ママに伝えておいてね。
先に寝ていてね。
わかった。
古の魔神セイレーンよ!一刻を我に捧げよ!
ムーンゲート!
次の瞬間 隆の上空から紫色の光柱が降りてくる。
そしてルナが呼び寄せた動物達と共に隆が消える。
〜ヨークダイン星〜
キーーーーン
辺りに甲高い音が鳴る。
ん?誰かが来たな…
丘の上で寝そべっていたフォルスは、起き上がる。
辺りを見回すフォルスは見た事が無い動物に囲まれた隆を見つけた。
隆かーーー!ははは、また沢山、連れてきたんだな。
すみません!フォルス様!
また面倒をお願い致します!
うむ、まあ良いけど…ルナの特訓は順調そうだな?
はい!だいぶコントロールができるまでには、なりました。
しかし、時々、厄介なのも召喚したりするので、危ないです。
こないだは家が壊されそうになりましたよ。
フフフ、まあ〜家が壊れたら作りなおせば良い。しかし、楽しそうだな?俺もたまには地球に行きたいな。
しかしフォルス様は未来人の襲来もあるので…
そうだな。
フォルス様?砦にミヨ様が…
ん?…あっ…さっき頼まれ事をされていたんだ!それじゃ行くわ!
はい!
その動物達は俺が面倒みるからな!
また来いよ!
宜しくお願い致します!
今日は日曜日。ルナは学校は休みで日課の川遊びに来ていた。
学校から帰ると特訓特訓で、少し疲れてしまう。動物は好きだけど、地球の小動物も大好きだった。
カニさn〜カニさn〜居ないかな〜
ルナは沢カニにハマっていた。小さいのにやたらと素早く、捕まえても滑って逃げてしまう。
なんとも楽しい生き物だった。
ルナや〜〜お弁当にしよう〜〜おいで〜
は〜〜〜〜い!
ルナはおじいちゃんが大好きだった。
いつも、一緒に居てくれて、優しいからだ。
おじいちゃん?眠いの?
ん?ワシは寝て無いぞ…。
ハハハ…目がチッちゃいから寝てるみたい。
ん〜ちゃんと起きとるワイ。
そっか〜…カニさんいなかったよ?
ん〜そんな日もあるさ。
え〜〜〜。
河川敷は親子連れが多くいた。時間がゆっくりと流れていた。
そしてルナとおじいちゃんの所に1人の男の子が来た。
ねえ?今って何年だ?
え?ルナは小学一年生じゃよ?
違うよ!西暦何年かって!
ん〜1997年じゃな…
そうか…ありがとう。
少年は少し疲れた様にその場を後にした。
ねえ?じいちゃん…今は1998年だよ?
ん〜ハハハ間違えたの〜突然だったからの〜
ルナねえ…あの子に教えて来るね!
ルナは少年を追いかける。
ん〜気を付けていくんだよ〜
は〜〜〜〜〜い。
ルナは元気でお転婆のようだけど、とても人見知りの女の子であった。
自分からは話かける子ではなかったのだが、少年を見て、衝動が抑えられなかった。
待って〜〜
少年は振り返ってルナを見る。
あのねあのね。
今ね西暦1998年なんだよ!さっきおじいちゃん間違えて…
……そうなんだ………ありがと……。
ルナは少年の返事の後に切り出した。
私はルナ……ルナって言うの!
少年は少し間を空けて少し微笑んだ様に見えた。
…俺は雅也…斉藤雅也だ。
ルナはドキドキした。初めて人に話かけたのもあるけれど、心が飛び出してしまうのではないかと思う。
あ!私は信条ルナ……です。
ルナは嬉しくてたまらなかった。
…お…そうか…俺…いや‥ちょっといいかな?
ん?
うん。
少年は少し考えこんで……
あのさ‥突然なんだけど。
うん?なに?
今の世界…いや…この街はどんな感じかな?
え?どんな感じ…ん〜普通かな?
え?あっ え〜とね平和なんかな?
うん!平和だよ!
そ…すうか……あっ別に気にしなくて良いよ。
なんか聞きたくなって……ははは。
ふ〜〜ん雅也って変な子だね アハッ
え?あーーよく言われるよ。ハハハ…
ルナねこの辺に住んでるの!
また会える?
え?お おう 別に会えるけど…‥多分。
多分……そう…‥一緒に遊ばない?
え?あ……あ また今度遊ぼう。ルナ……。
うん!絶対だよ?エヘヘ。
平和か………。
雅也のシルエットは歪み、空間はさけた。そして雅也は消えた。
日は傾き、1日の終わりを迎えた。
少しプロローグが長く続くと思います。ルナのファンができたら良いな〜。