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木枯しに抱かれて






 あなたとすれ違うと、私はいつもうつむいてた。

 あなたに出会ったあの日から、私の心は気付かぬうちにあなたを求めてた。

 あなたの背中を見つめ、愛の言葉をささやけば、

 とどかぬ思いが胸を駆け抜けて砕けるの。


 でも…、

 あなたは気づかない。


 泣かないで、恋心。

 私の心に、冷たい雨が降る。



 もしも…、

 もしも願いが叶うなら、神様、どうかすべてを忘れたい。






 せつない片想い。

 もうじき白い季節がやってくる。


 ***********************************


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