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わがままな片想い






 TIC TAC TIC TAC ―



 あなたに会うたび、私の胸の時計は急ぎ足にときめくの。

 でも、「好きです」なんて言えない。

 プライドが邪魔するから。

 あなたが違う女性といるのはとても切ないけど、

 あなたの隣のイスが空いても座ったりしない。

 誰かと仲良く話しては、すまし顔で背中を横眼で追うだけ。

 声だってかけないわ。

 あなたのまわりには優しい娘なら星の数ほどいるはず。

 だから、私はとびきりつれない素振りをするの。

 だって、その方が目を引くかもしれないでしょ。

 ―でも、これじゃぁ、やっぱり嫌われちゃうかな。


 本当は、こんなにも愛してるのに…。


 きっと、屈折してるのね。

 走り出せないの。






「あ、ミキ? 今さぁ、みんなで飲んでんだけど、おまえも来いよ」


 今日も彼からの誘い。


 タクシーの窓ガラスに、街のイルミネーションが流れた。


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