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まるはまるでまるだから!

作者: たまご
掲載日:2022/11/02

おかあさん、おみず!


まるは、おみずのおさらのまえにすわって、おかあさんのかおをみた。


「それ、さっき変えたばかりだからキレイだよ?」


だめ!


まるはおさらをじぃっとみた。


はぁ、とおかあさんがためいきをつく。


「はい、はい。分かりました」


おかあさんがおさらをもって、だいどころにいった。


じゃーっとおとがして、あたらしいおみずをいれてくれている。


「はい、どうぞ」


ちゃぷんとゆれるおみずがはいったおさらが、まるのまえにおかれた。


あたらしいおみずだ!


まるがおみずをのむのをみて、おかあさんはふふっとわらった。


「後ろから見ると、まるはタヌキにそっくりだねぇ」


まるは、まるなの!


タヌキじゃないもん!


……タヌキって、なぁに?


「それにしても、何でまるは新しいお水しか飲まないのかなぁ……?」


だって、いわれたもん。


あったかくて、ふわふわして、やさしいのが、まるにいったの。


「新しいお水しか飲んじゃダメよ」


どうして?


「おなかをこわしたりしたら、術がとけてしまうからね」


じゅつって、なぁに?


「……お前は、外の世界では生きていけないから」


なんで、あったかくて、ふわふわして、やさしいのは、かなしそうなの?


「一度しか使えない術だから、気をつけてね」


うん、わかった。


まるは、あたらしいおみずしかのまない!


「いい子ね、いい子」


あったかくて、ふわふわして、やさしいのが、まるをなめてくれた。


すごく、すごくうれしかったのに、いつのまにか、あったかくて、ふわふわして、やさしいのは、まるのそばからいなくなった。


「まる、どうしたの?」


まるは、あったかくて、ふわふわして、やさしいのにあいたいの……。


さみしいの……。


「ごめんね、まる」


おかあさんが、まるをだっこしてくれた。


「大丈夫。おかあさんは、まるがタヌキでも大好きだからね」


ちがうもん!


まるは、さみしいの!


「まるは、かわいい、かわいい」


おかあさんはにこにこしながら、まるのあたまをなでてくれた。


あったかくて、ふわふわして、やさしいのになめてもらったときとおなじくらい、うれしいきもちになった。


まるは、おかあさんにあたまをぐりぐりとおしつけた。


「タヌキでも、ずっとおうちにいていいからね」


タヌキじゃないもん!


まるは、まるで、まるだから!























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