The Rampage Prologue ────ある紙切れより
世界にある日、何の前触れも無しに不死者が生まれた。
何が原因で、何故身体が不死になったのかは科学者は疎か、本人達も知る由は無かった。
不死者になった事が確認できている人間は、2026年の時点で10人である。
何故不死者と成り果てたのかという解明はまだ進んでおらず、研究者や不死者本人達はそれを『神の悪戯』と呼んでいる。
現在わかっている不死者達の特徴として挙げられるものは、ある『モノ』への強い執着心を示すことである。
不死者────ハルネ・ハーネストを例に出すならば、彼は『愛』に異常な執着を抱いている。
彼は『愛』を求めるあまり一人の少女の魂も弄び、それが原因でこの街で何人もの死者を生み出した。
他にも様々な特徴が見受けられるが、これから先程例に挙げた不死者、今となっては犯罪者であるハルネ・ハーネストへの事情聴取に向かわなければ行けない為、このメモ書きは一旦ここで終える事とする。
────────2026年8月31日 上林 裕斗
初めまして。冬野と申します。
こんな小説を読んでくださり本当に嬉しい限りです。
今年の7月あたりからチマチマ書き続けていた小説をようやく投稿できて何より……
プロット作成と伏線にはかなり気を使っているので楽しんでいただければと思います。
そして後書きを今度書くのは最終回になるでしょう。
本作に少しでも入り込んで頂くために……
ではでは自分はここら辺で!是非Rampageの世界をお楽しみください!