【番外編】
【☆★おしらせ★☆】
あとがきに、
とても大切なお知らせが書いてあります。
最後まで読んでくださると嬉しいです。
「ん……ここは……」
重い瞼を開けると、見慣れたリビングの天井が広がっていた。
どうやら、ソファに寝かされていたらしい。
横でシャク、シャクと氷を噛む音がした。
『大丈夫か、かみにーさま』
見ると、こうちゃんが棒アイス(ソーダ味)を齧りながら、僕の顔を覗き込んでいた。
「こうちゃん……」
「心配したわー。めっちゃ心配したわー。アイスの当たり棒が出るかどうかの次くらいに心配したわー」
「してないでしょ……」
その棒読みと、減らないアイスが何よりの証拠だ。
僕がため息をつこうとすると、視界の左右から二つの影が覆いかぶさってきた。
「あ、気がついた!?」
「よかったぁ……! ごめんなさいゆーくん、私たちったら調子に乗っちゃって……」
みちると芽依さんだ。
二人とも、しゅん、と耳を垂れた犬のように落ち込んでいる。
僕を喜ばせようとして(方向性は間違っていたが)、結果的に僕をのぼせさせてしまったことを悔いているようだ。
「湯あたりしちゃったのね……ごめんなさい、湯冷めしちゃったわよね?」
「ううん、もう大丈夫だよ」
僕は苦笑して、身を起こす。
「ああ、いや、まあ気にしないで。二人とも楽しそうだったし、僕も……その、嫌じゃなかったから」
半分は嘘(死ぬかと思った)だが、半分は本音だ。
男として、あんな美女二人に迫られて悪い気がするわけがない。
僕がそう伝えると、
「「勇太……っ!」」
二人の瞳が、キュン! という効果音が聞こえそうなほど輝いた。
「やっぱり勇太は優しい……♡」
「懐が広いのねぇ……♡ そういうところ、大好きよぉ」
……あれ? なんか空気が熱っぽくないか?
二人の瞳が潤み、頬がポッと赤らむ。
そして、僕は遅まきながら気づいてしまった。
今の二人の格好に。
「……っ!?」
お風呂上がりだ。
当然、着ているのは部屋着なのだが――防御力が低すぎる。
みちるはキャミソール一枚で、健康的な太ももや鎖骨が丸出し。
芽依さんに至っては、前がはだけそうなテロテロのシルクのバスローブ一枚だ。動くたびに、豊満な谷間や白い素足が見え隠れしている。
お風呂上がりの湿った肌に、布が張り付いて……その、ラインがくっきりと……。
「あ、あの、二人とも……かっこう、が……」
僕が視線のやり場に困ってもじもじしていると、
『安心しな、かみにーさま』
こうちゃんが、アイスの棒を咥えたままニヤリと笑った。
『こっちは『窓際』とちがって、えっちいのOKだからね』
「だ、駄目だって! 何言ってるの!?」
なにその謎の線引き!?
というか窓際って何!?
『大丈夫大丈夫。なろう運営からバンされない限り、ギリセーフだから』
「メタい! 基準がメタいよ!」
だが、僕のツッコミは届かない。
謎のお墨付きをもらった(?)二人は、タガが外れたように熱い吐息を漏らし始めた。
「はぁ……はぁ……勇太……」
「ふふ、バンされない程度なら……いいのよねぇ? ゆーくぅん……」
じり、じりと二人が詰め寄ってくる。
潤んだ瞳。紅潮した頬。
さっきの浴室での一件で火が着いたのか、それとも僕の「優しさ」がトドメになったのか。
完全に「捕食者」の目だ。
「あ、あの、ちょっと待って……ふたりとも、顔が近い、近――」
むにゅん。
柔らかい感触が、再び僕を包み込む。
「あーっ!」
こうちゃんの「計画通り」と言わんばかりのニヤけ顔を最後に、僕は再び桃源郷という名の修羅場に沈むのだった。
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