【番外編】
【☆★おしらせ★☆】
あとがきに、
とても大切なお知らせが書いてあります。
最後まで読んでくださると嬉しいです。
洗い場に、シャワーの音が響く。
湯気越しに見えるのは、二人の女性の艶めかしいシルエットだ。
「ん~っ、いいお湯加減ねぇ」
「ちょっと芽依さん、飲み過ぎじゃない? 足元ふらついてるよ」
「だぁいじょうぶよぉ~。あ、石鹸とってぇ~」
僕は湯船の中で体育座りになり、必死に壁の木目を数えていた。
『木目なんてありませんぜ……だんなぁ~……』
こうちゃんがにまぁと笑ってる。からかってやがる……もう……。
彼女らの裸を、見ちゃいけない。
シェアハウスの同居人として、紳士として、凝視するのはマナー違反だ。
でも、視界の端に映る肌色と、キャッキャとはしゃぐ声が、どうしても意識をあちらへ引っ張っていく。
男にとって、この状況は拷問に近い。
むしろ、滝行の方が雑念を払えるんじゃないだろうか。
『どーてーじゃあないくせに、何その反応? 童貞ムーブせなあかんってことかい? っかー! ラブコメ主人公はつらいねー』
「ふぅ。さっぱりした! 勇太、入るよー!」
「お邪魔しまぁ~す」
チャプン、チャプン。
二人が湯船に入ってくる。
ザバーッ……とお湯が盛大に溢れ出した。
この大浴場は、大人五人が入れるほど広い。
スペースは十分にあるはずだ。
あるはず、なのだが……。
「……えっと」
「ん? なに勇太?」
「あら、どうしたの先生?」
なぜか、僕の両隣が埋まった。
右にミチル、左に芽依さん。
サンドイッチ状態だ。
肌と肌が触れ合う距離というか、完全に密着している。
「あの、お二人とも? お風呂、広いですよ?」
「ここが一番落ち着くの!」
「そうよぉ。ほら、先生の執筆疲れを癒やしてあげなきゃ」
むにゅ。
左腕に、信じられないほど柔らかい感触が押し当てられた。
芽依さんだ。
豊満な肢体を、惜しげもなく僕の腕に絡ませている。
酔っているせいか、体温がいつもより高い気がする。
肌が桜色に上気していて、色気がすごいことになっていた。
「こ、困ります芽依さん! 当たってっ……色々当たってます!」
「んふふ。いーじゃない、減るもんじゃなし。ほら、マッサージしてあげるわよぉ。ここ? ここが気持ちいいの?」
「ひゃっ!?」
芽依さんの指が、僕の太ももの内側を這う。
きわどい! そこはアウトです編集者さん!
「むぅ……! 芽依さんズルい! 私だって!」
対抗意識を燃やしたミチルが、僕の右腕をギュッと抱きしめる。
こっちはこっちで、健康的な弾力が……!
「勇太のツボは私が一番知ってるんだから! ほら、ここ凝ってるでしょ! エイッ!」
「痛っ! そこツボっていうか急所!」
「いいからジッとしてて! 愛情込めて揉んであげるから!」
「愛情が物理攻撃になってる!」
右からグイグイ、左からムニュムニュ。
二人の美女による至近距離からの波状攻撃に、僕の脳内CPUは処理落ち寸前だ。
湯気の暑さと、二人の体温と、変な汗で、もう何がなんだか分からない。
「勇太は私の相棒なんだからね!」
「何言ってるの、作家のパートナーは編集者よ~」
「むきーっ! 負けないもん!」
「あらあら、お子様ねぇ~」
バシャバシャ!
二人の争いがヒートアップし、お湯が波立つ。
その中心で、僕はもみくちゃにされていた。
「あ、あの、落ち着いて! 二人とも!」
「どっちが気持ちいい!?」
「どっちが好き!?」
「ええええええええ!?」
ぼ、僕のために争わないでぇ~!
……と言えたらどんなにか格好いいだろうか。
現実は、のぼせて意識が朦朧としてきた哀れな男が一人。
プカプカ……。
そんな惨状を、正面に浮かぶこうちゃんが、アヒルのおもちゃ越しに無表情で見つめていた。
その目が『あーあ、男ってバカだなー』と語っている気がしてならない。
「……もう、限界……」
僕はガクリと項垂れた。
極楽だと思っていた場所は、とんだ桃源郷(修羅場)だった。
【おしらせ】
※2/2(月)
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