211話 愛らしい
僕らはお台場にデートに来てる。
ジョイポリスで絶叫マシーンに乗った。
「ハー! 凄かったぁ!」
二人乗りのスケボーみたいなアトラクションに乗って、楽しんだ……。
なんというか、凄かった……。
スケボーが左右に作られたソリ立つ壁を行ったり来たりする。
中央に来たタイミングで、しゃがみ込むことで、スピードアップする。
それを何往復もする、というアトラクションだった。
「アタシたち息ぴったりだったね! 最高スコアだったよ!」
そう、このアトラクション、スコアが表示されるのだ。
中央で二人が同時にしゃがみ込むと、ハイスコア。
しゃがみ込む位置や、二人のタイミングがずれると、ポイント減というルール。
僕らは最後まで、二人息ぴったりだった。
「相性抜群ってことだね」
「ねー! えへへへ~♡」
ああ、やっぱりみちるは可愛いな。
ただ僕と息ぴったりってだけで、こんだけ喜んでいるんだもの。
ぴょこぴょこ動く彼女のツインテールとあいまって、なんだか子犬を見てるようだ。
「なによその顔」
どんな顔をしてたんだろう僕……?
「子犬みたいで可愛いなぁって」
「こ、子犬って……。も、もう!」
ぺんぺん、とみちるが僕の肩をたたく。
照れてるんだろうなぁ。可愛い。
みちるのすべてに可愛いって言ってしまう僕がいる。
だってしょうがない。みちるのコロコロ変わる表情も、愛らしい笑顔も、全部可愛くて仕方ないんだから。




