表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
【完結】高校生WEB作家のモテ生活 「あんたが神作家なわけないでしょ」と僕を振った幼馴染が後悔してるけどもう遅い  作者: 茨木野
第5章

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

201/234

201話 人質



 僕らはイマーシブ・フォートってところへ遊びに来ている。

 ダークノワール・ブラックシュバルツ団(に扮した施設スタッフ)に連れられ、広場まで連れてこられた。


「おらおら、動くんじゃあねえぞてめえら!」


 モヒカンの柄の悪い男が僕らを見渡して叫ぶ。

 もちろん、演技だが。


「わ、ドクガだ。デジマスの」


 デジマスの悪役、ドクガである。

 主人公リョウと対立し、ことあるごとに邪魔をしてくるキャラなのだ。


「ねえ、あのモヒカンかつらかしら……?」


 さっきまでおびえていたはずのみちるだが、今はもうすっかり落ち着いていた。


「おいてめえ!」

「ひっ! あ、アタシ……?」

「そうだてめえ! ぺちゃくちゃしゃべってんじゃあない!」

「あ、はい……すみません……」

「わかればいい!」


 いいんかい……。

 みちるは驚きながら僕に言う。


「みためもしゃべり方も、ドクガそっくりね」

「プロがやってるからね」


 みちるが感心してると、イベントが進行していく。

 広間に集められたの人質(僕たち)を前に、ドクガ(スタッフ)がにんまりと笑う。


「今から始まるのは祭りだ! てめえらは、人質! この街を守るくそ忌々しい連中をおとなしくさせるためのなぁ!」


 ダークノワール・ブラックシュバルツ団の連中が、ドクガとともに邪悪に笑う。

 一方みちるはわくわくした顔をしていた。


「ね、もしかして……リョウたちくるのっ?」

「さぁ。どうだろうね」


 もちろんこのあとの展開はわかっている。このイベントのシナリオチェックしたし。なんだったら僕がストーリー書き直したしね。

 ただ、ネタバレになっちゃうので黙っておく。


「おら女ぁ……! 二度目はねえぞぉ!」


 ドクガはみちるのそばまでやってくる。

 手に持っているモデルガンをみちるに向ける。


「ひぃ! すみませんっ!」

「謝っても許さねえ! 黙ってろっつったのにしゃべってたてめえがわるい!」


 そこはごもっとも。


「立て!」

「え?」

「立て!」

「ひゃい!」


 ドクガがみちるを立たせようとする。

 おびえるみちるに、僕は手を上げて言う。


「すみません、彼氏の僕が代わりになってもいいですか?」

「ゆ、勇太っ」


 演技だとわかっていても、みちるを怖い目に遭わせたくないのだ。

 

「やっさしいぃねえ。よし、てめえ、立ち上がれ!」

「はーい」


 僕が立ち上がって、みちるの代わりに、ドクガにつれてかれる。


「ゆ、勇太っ!」

「大丈夫だよみちる」


 困ったり、ピンチになったりしたときには、ヒーローが来てくれるのだから。

【★大切なお知らせ】


好評につき、連載版をスタートしました!


『 【連載版】おっさん剣聖、獣の国でスローライフを送る~弟子に婚約者と道場を奪われ追放された俺、獣人国王女に拾われ剣術の先生となる。実は俺が世界最強の剣士だったと判明するが、泣いて謝っても今更戻る気はない』


広告下↓にもリンクを用意してありますので、ぜひぜひ読んでみてください!


リンクから飛べない場合は、以下のアドレスをコピーしてください。


https://ncode.syosetu.com/n4812jc/

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ