182話 狭い世界
【☆★おしらせ★☆】
あとがきに、
とても大切なお知らせが書いてあります。
最後まで読んでくださると嬉しいです。
《勇太Side》
僕は、みちるとちゃんと、プロポーズすることになった。
屋上から戻ってきて、リビングへ向かう。
「ふぅ……」
プロポーズかぁ。
……どうやればいいんだろ。
ぶるっ、と僕は体を震わせる。寒い。
こたつの中に足を入れる。
ぐにゅっ。
「ぐにゅ?」
僕はこたつ布団をめくってみせる。
そこに居たのは、銀髪の小柄な少女。
『どうも、こうちゃんです』
「何してるのさこうちゃん……?」
『寒くてガメラになってました』
寒かったのかな。
僕の膝の間から、こうちゃんが顔を出してくる。
『最近真面目にラブコメしすぎてるから、ちょっとおふざけタイムね』
「こうちゃん?」
僕の太ももにほっぺたをのっけると、すりすりと頬ずりしてくる。
黙ってると子猫みたいで可愛いなぁ。
『ちょ? かみにーさま? ヒロインに対して、言っちゃいけないこと言ってません?』
こうちゃんほんと美人だし、黙っていればほんと、なぁ……。
『かみにーさま!? こうちゃんヒロインよ!?』
どうやらかまってほしいのか、こうちゃんが頬ずりしまくってくる。
僕は彼女の銀髪を、よしよしとなでる。
「かみにーさま。結婚するの?」
「え、うん」
みちると、末永く一緒にいたいと思ってる。
だから、結婚したいのだ。
「でもプロポーズなんてしたことないから、やりかたわからなくってね」
「むしろ、その年でやってたら、異常」
「え、でも聡太君は詩子にプロポーズしたって。それに生徒会長は結婚して子供までいるし」
『ぶいにい、ギャルの主人公、どっちも頭ちょっとアレ系な主人公だからね? 常識人タイプ主人公じゃないからね、かみにーさまもふくめて』
「周りもみんな結婚してるのに、僕だけ結婚してないのって、遅いよね」
『かみにーさまあかん、そこ、狭い世界。井の中の蛙だよあんた今!』
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