153話 平和な夜
【★おしらせ】
あとがきに、
とても大切なお知らせが書いてあります。
最後まで読んでくださると嬉しいです。
《勇太Side》
クリスマスイヴ、僕は芽衣さんとデートして、帰ってきた。
「勇太君おかえりー!」
「由梨恵! 帰ってたんだ!」
人気声優、駒ケ根 由梨恵さん。
僕の彼女だ。
「うん! 仕事がんばってきました!」
「それは、えらい!」
僕は由梨恵の黒髪を、なでる。
サラサラでとっても触り心地が良い。
ふにゃー、と由梨恵はとろけた笑みを浮かべると、僕に抱き着いてくる。
「これで明日はクリスマスデートだ!」
「いえーい!」
由梨枝は、いつも忙しくて、なかなかデートできないんだ。
大人気声優さんだからね。
だから、カノジョとデートできるのが、ほんとにうれしいんだ!
「アリッサは?」
「ありっちゃんはまだ仕事。収録だって」
「なんてこったい」
まだ仕事?
もう夜も結構遅いのに……。
大変だ、ラインしよ。おつかれさまって。
すると……。
「あれ、勇太。帰ってたの?」
みちるとこうちゃんが、リビングからぞろぞろやってくる。
『朝帰りちゃうんけ?』
こうちゃんがロシア語で聞いてくる。
多分意味はない。
「ふ、ふーん。結構早いじゃない。てっきり、明日の朝帰ってくるのかと思ってたわ」
僕の後ろにいる芽衣さんをみて、みちるが言う。
ばっちりメイクの芽衣さんは「あっはっは!」とからっとした笑みを浮かべる。
「さすがに未成年を朝帰りさせるわけにはいかないかなー」
ということらしい。
普通にイルミネーション見て、ご飯食べて、帰ってきた感じ。
22時戻りでした。
『ほんとはやったん? ん? こうちゃんにだけ教えて味噌漬け?』
こうちゃんがニマニマ笑いながら、僕の脇をつついてくる。
何言ってるかわからないけど、げすっぽい顔してたから、多分ろくでもないこと言ったんだろうと思う。
「いやぁ、外寒かったねー、ゆーくん」
「そうですねえ。でもきれいだった! 芽衣さんもイルミネーションも」
「あはは、ありがと~♡」
特別なことしたわけじゃない。
ただご飯食べて、街を歩いただけ。でもそれが、本当にキラキラ輝いていたなぁ。
「ぐぬ……大人の余裕」
『こうちゃんのことですかい?』
「寒かったでしょ、コーヒーでもいれるわ」
『無視はよくないんじゃないすかね、ね?』
僕たちはみちるのあとに続く。
リビングでまったりとコーヒーを飲んだ。
こたつに入ってると、こうちゃんが近づいてくる。
「しゅらばは?」
「修羅場? なんの?」
「女同士の骨肉の争いワクワク」
何を期待してるんだろうかこの子……。
「みんな楽しくクリスマスデートしました。で、おしまい」
『そんなんで読者は納得するんすかね?』
ロシア語だけど、なんか不満そうなのは見てわかった。
「いいじゃん、みんな仲良くが一番だよ」
「そーだよ! 勇太君のいうとおり!」
由梨恵がにっこにこわらいながら同意してくれる。
「女の子みんな笑顔、勇太君も笑顔、これでおーるおっけーだよ!」
『さすがすべての元凶。思えばこの人いなかったら、ハーレム成立してないんだよねぇ』
しみじみとなんかうなずいてるこうちゃん。
多分意味はない。
明日の由梨恵とアリッサとデート、楽しみだなぁ。
『由梨恵という元凶にして狂ったバランサーがいるおかげで、Vtuber時空よりも、こっちはもめないんで、安心して読んでくださいね』
こうちゃん、誰に何を言ってるの?
【★新作投稿しました!】
先日の短編が好評だったので、連載版はじめました!
『【連載版】迷宮の聖女は魔物達から溺愛されてる~追放された私、奈落の森に捨てられるも、神に祈りを捧げていたら、いつの間にかそこが聖域化していた「国が亡びるからと王子が君を連れ戻しに来たけど撃退しといた」』
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