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【完結】高校生WEB作家のモテ生活 「あんたが神作家なわけないでしょ」と僕を振った幼馴染が後悔してるけどもう遅い  作者: 茨木野
第4章

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127話 編集の弱音

【★☆★読者の皆様へのお知らせ★☆★】


あとがきに、

とても大切なお知らせが書いてあります。


最後まで読んでくださると嬉しいです。



「あたしね、おばあちゃんっこなんだ」


 僕の編集の芽衣さんが、ぽそっと言う。

 その表情はどこか疲れているように見えた。


 それもそのはず、彼女は過労で倒れてしまったのだ。


 今、彼女は僕のベッドを使ってる。


「親が早いうちから離婚してね、長野の実家に一時期いたんだ。お母さんが忙しく働いてるから、ずっとおばあちゃんがあたしのこと育ててくれてたの」


「大事なおばあさんなんですね」


「うん……そのおばあちゃんがね、こないだ……入院しちゃったんだ」


「入院……って、大丈夫なんですかっ!? 悪い病気なんじゃ……」


 ううん、と芽衣さんが首を振る。


「たいしたことないって。こけた拍子に、こしぶつけちゃったくらい」


「そ、そうですか……良かった……」


「うん……良かった。でも……」


 芽衣さんがぎゅっ、と唇をかみしめる。。


 言葉が出てこない。言いたくないんだ。多分……ここからのことは、とてもデリケートな部分に触れることになる。


 僕は……芽衣さんの手を握った。


「先生……」

「大丈夫です」


「…………」


 芽衣さんが僕の目を見て、でも、気まずそうに目をそらす。


「……おばあちゃんが入院したってきいて、あたし……仕事やめたくなったの」


 仕事を辞める。

 それは編集をやめるっていうこと。


 デジマスも、僕心ぼくここも、アニメ化が控えている。


 まだまだコンテンツが大きくなろうとしている。


 そんなときに、やめたいという。それがどれだけ……いや。


 それほどまでに、芽衣さんは……。


「おばあさんの、そばにいたいんですね。大事な」


 芽衣さんが一瞬、目を大きくむく。「どうして……」と小さく、呆然とつぶやいた。


「わかりますよ」

「……そっか。神作家だもんね。文脈を読めばわかるか。すごいなぁ……」


 芽衣さんの声は震えていた。ぽたぽた……と涙を流しながら、うつむく。


「ごめん……先生……。大事な時期なのに、作品よりも、おばあちゃんを優先させようとして……ごめんね……編集、失格だよね……ごめん……」


 弱々しくつぶやく芽衣さん。


 いつだって笑顔で、元気にあふれて、僕と作品のことをいつだって考えてくれる、彼女が。


 こんなにも、弱々しい姿をさらしている。


 僕は……たえられなくなって、彼女を抱きしめた。


「せん……せ?」

「大丈夫、芽衣さん。泣かないでください」



【★とても大切なお知らせ】


新作投稿しました!

タイトルは、


『【連載版】天才錬金術師は気ままに旅する~世界最高の元宮廷錬金術師はポーション技術の衰退した未来に目覚め、無自覚に人助けをしていたら、いつの間にか聖女さま扱いされていた件』


ページ下部にもリンクを用意してありますので、ぜひぜひ読んでみてください!


リンクから飛べない場合は、以下のアドレスをコピーしてください。


https://ncode.syosetu.com/n8845hu/

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