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淡空リミット  作者: 夜霞 ナツメ
7/11

◇◇

「で、なんで僕をここに招いたんですか??」

早くこの疲労に終止符を打ちたいと思い、本題に入った僕。

「よくぞ聞いてくれたね!!君!ここでアルバイトしない!?!」

ちゅどーんと爆弾を落とした彼女に、冷静に対応しようとするあまり、

「ここ の定義はなんですか?」

そこじゃないだろ!僕!という質問をしてしまった。

「あーーもうめんどくさい!私の仕事、手伝わない!?」

めんどくさいのはどっちだ。


仕事内容を知らないアルバイトを、二つ返事で了承するわけもない、それどころか

「お断りします」

「えーっ!せめて内容を聞いてからにしてよ!!」

この人と働くなんて、僕へのメリット-100なのに、内容?内容ってなんだ、だいたい、、、、?

何だこの音。


ビュオオオッ


「私はね」


テントの中に、中に風が吹く。外からじゃない風。さっきまでの彼女とは違うこの空気感。なんだ、、なんなんだ、これ、


「魔法使いなの」


ヒュウッ


一瞬にして風がおさまる、と同時にさっきの彼女はいない。


「ど!働く気になった!?ねぇ!!ねぇ!!」

整理しきれない僕の思考に畳み掛ける、この女。

深呼吸で冷静な僕を取り戻す、なんてことができるわけもなく、

「いや、あの、、え??」

なんだよ今の、は?そんなの、あり??

「ごめんこめん、びっくりさせたね」

眉を八の字に下げる羽乃紅音。

その顔があまりにも申し訳なさそうで、

「いや、大丈夫です、けど、、」

「ほほ、ほんと??」

自分からやっておいて、何でそんなにびびってるのか、、

「魔法って、?」

うん、いや、信じたいわけじゃない。けど多分信じざるをえない。

おそらく、彼女の意思で風が吹いた。それも、テントの中 だけ。


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