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スタートは朝の目覚まし、スヌーズ機能は無し、寝汚しと言われたことは無論なし。
え?韻狙ってるかって?そんな訳なし。
いつものようにトーストをかじりながら、ニュースに目を通す。きっと家を出るころにはらいつものように忘れているであろう事故、事件。
いつもの電車に乗り、大学に着き、授業を受け、学食へ行く。
友だちと他愛もない話をしながら(因みに友だち多い方だ)、バイトに行き、店長の愚痴を心で呟きながら家に帰り(因みに声に出す勇気は無い)、母さんの夕飯を食べ、弟のゲームに付き合って、父さんの帰るころ、まぶたが落ちてくる。
いつものように。
僕をとてつもなく安心させ、とてつもなく退屈にさせる言葉。
せめてバットエンドくらい味わわせてくれないか、と思いながら眠りにつく。いつものように。




