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はじめまして、夜霞 ナツメ と申します。
この物語に出会ってくださってありがとうございます。拙い文章ではありますが、よろしければぜひお楽しみください。(๑ ˙˘˙)
本を読んだ後、必ず思うことがある。
再、いかにも、な物語だと。
一応理っておくが、鳥が糸を織るとか、果実から人が出てくるとか、そういう次元のことを言っているのではない。
この世には2種類の人間がいる。僕、と、その他大勢。
出来るものなら、この世の全員その他大勢、と括ってしまいたいくらいだが僕にはそれが出来ない。心底うんざりする。
俗に言う物語というのは、自分を主人公だと思っちゃったイタイヤツ、もしくは、自分以外の他人を主人公だと思っちゃったもっとイタイヤツ、によって進行していき、ハッピーエンドかバットエンドが待っている。
何も起こらない、はバットエンド以上にバットエンドだ。
そして僕には何も起こらない。
よって以下の文が成立する。
この世界線に、現実に、主人公なんてものは存在しない。




