『コンビニの灯り』・・・『死辺詩編の氷の詩集』から
『コンビニの灯り』・・・『死辺詩編の氷の詩集』から
㈠
目の前にある、夕闇や、朝闇の中に、バイクで走ると、コンビニが所狭しと、沢山ある。
目の前にある、思想や評論の前に、脳内で俯瞰された言葉たちが、コンビニの灯りに浮かぶ。
目の前にある、死辺に、歩いてまた探ることも、コンビニは、急なドリンク必要時に救われる。
目の前にある、コンビニは、少なくとも、俺を助けてくれる空間である。
㈡
誰が知っているだろう、コンビニが世界を満たし出しているのは、それは、誰でも知っている。
誰が知っているだろう、缶コーヒーを始め、様々な商品が、高値であることも、誰でも知っている。
誰が知っているだろう、そんな、山や川の淵に、コンビニが佇んでいることは、誰でも知っている。
誰が知っているだろう、いや、誰もが知っているあの幸福の灯りは、誰でも知っている。
㈢
つまり、コンビニの灯りが、我々の思いを満たしてくれていることは、無意識の内に、我々が理解している。