結果報告と基地召喚
チャレンジ二日目です。今度基地の図を作成しようかと思っています。
結局昨日の晩はずっと戦闘配備が解除されることはなかった。
ドローンを投入することで周囲の偵察を強化していたらしく彼らの危機感によって僕の安全が守られていることを実感した。
さて結果であるが、僕達が殲滅した敵の数は9313人である。
ドローンの空撮と現地での実地検分での概算と似たような数値である為、間違いはないだろう。
僕達は数で人を数えているがそれは昨日の夜まで生あるものであったことを忘れてはならない。
僕は日が高くなり始めた頃に隊員達と一緒に黙禱をそこで捧げた。
そしてこれが隊員から報告を受けた内容だ。
損害:村人の畑の一部損壊
村人が転んでけがをした。
使用弾薬量:M935:176発
12.7mm:1300発
損害を見る限り損害と呼べるのか甚だ疑問である物が混じっている。
多分こんなことしか書くことが無かったので無理やり詰め込んだ感じだろう。
黙とうを捧げて隊員があの報告をした後に僕のことを主と言っているオオカミもどきがやってきた。
何か口に銜えて。
近づいてきてそれを話すとそれは血だらけで腕が欠損した人であることが分かった。
僕はそのグロテスクな姿を見て後ずさってしまったが、ここに来て最初の頃よりは不思議と慣れてしまっている。
「主様、敵の総大将らしき人物を持ってきました。」
「ご苦労。
それはこっちで預からせてもらう。
ところで他の仲間たちは?」
「皆山の中で待機しております。」
僕が戦果についての質問をしようとしたところ胸ポケットに入れていたスマホから何かピーンという音がした。
僕はスマホを取り出して見てみると
『仲間を認証する方法について』
という見出しの文章が表示された。
それにはスマホの上に手をかざすことで仲間に出来ると書いてあった。
そうすると自由意思は持つが正当な扱いをしている限り、反乱を起こすことは無いと書いてあった。
これは最大のメリットあるが、仲間の戦果は自分の物とすることが出来ると書いてあった。
それと下に注意書きで敵意を持つ者には出来ないと書いてあった。
僕はスマホから目を離すと彼に
「ちょっとこれに足をかざしてくれない。」
と言い、スマホを下に下げた。
「分かりました。主様。」
と言って彼はすんなりと前足をスマホにかざした。
僕はその後、スマホに表示されていく『はい』、『いいえ』ボタンを押しながら彼に質問をした。
「どれくらい敵を倒したんだ。」
「はい主様。
主様が強烈な爆炎魔法を炸裂させている間、総大将含め、敵の一部はここから2km離れたところで悠々と高見の見物をしておりました。
そのタイミングを狙って約300人程の敵軍を仲間と共に全滅させました。」
「凄い戦果だな。」
「勿体なきお言葉でございます。」
と彼は頭を下げて言った。
彼はMM-001として登録された。
敵軍はしばらく襲ってこないだろうという目論見の元、新たに召喚したAirBeamShelterの中で作戦会議を行った。
出席者は優子と、ジュリア、アースィマ、そして僕だ。
「会議の内容だけれども既に昨日の戦闘についての報告を知っているから今更言わなくても良いでしょう。
それで本題は今後の拡張計画を話し合うことにしたいと思う。
それで一番最初になんだけどここに基地を建設しても良いと思うの。」
「それってどれ位の規模を求めますか?」
僕は優子に質問をする。
「そうね。ここの気候が分からないからヘリパット1個と20両用の車庫、それと200人用の宿舎が良いと思うわ。」
「それはいくら何でも小さすぎるわよ!
もっと大きくしないと。」
「あなたはいつも大きくすることばかり求めて。
実用性というのをもう少し考えなさいよ!」
「将来性という物を考えないで小さくしようとすると失敗するわよ!」
「そっちこそ何でもかんでも付けて訳の分からないものを作っといてよく言うわ。」
となんか優子とジュリアが非難の応酬を始めた。
僕は流石に見かねたので勇気を振り絞って手をたたく。
「優子もジュリアもいい加減にしろ!
お前たちの主張は分かった。
喧嘩はやめろ。」
「分かりました...」
「わかったわよ...」
と二人はいきなり沈黙してしまった。
僕はさっきの応酬を聞いていた結論をいうことにした。
「二人の主張は良く分かった。
それでだけど土地を広く確保しておいて建てる建物は優子の言うので良いか?
勿論広く土地は取るから拡張の余地は十分だ。」
二人は黙って頷いた。
顔をぺちぺちと顔を叩く音がした後、優子が再び話し始めた。
「次の内容は偵察についてだ。
現状、あのドローンでは長時間の偵察や遠距離の偵察に全く不向きだ。
そこで衛星を導入したいと考えている。
当然無人機も考えたが衛星が無い以上、偵察範囲に大幅な制限が加わるからこっちの選択をしたのだ。」
「私はそれには賛成よ。」
「私も賛成。」
「それは僕も賛成したいが実際そんなこと出来るのか?」
「調べれば出てくるはず。」
僕は物品召喚用を開いて衛星と検索してみる。
すると膨大な数の衛星が出てきてその中の一個を選択してみるとその情報と、下に『地球上に召喚』、『衛星軌道に召喚』の二つがあった。
情報の中には衛星は召喚用端末で操作可能と書いてあった為、取り敢えずは大規模な衛星通信設備を召喚する必要がないことが分かった。
「優子の言う通りあるよ。
現実的だね。
僕も賛成だ。」
「次は今後の拡張計画ね。」
「それは今決められることなのか?」
僕は疑問に思ったので口をはさんでしまった。
「確かに決められることはほとんどないわね。
この話はやめにしますか。」
僕は話を完全に追ってしまったので、やってしまったと思いながら気になっていたことを言う。
「施設の詳細な配置とか決めていないけどどうすれば良いんだ?」
「それは条件さえ打ってくれれば勝手にそれがやってくれる。」
アースィマが小声でそう言った。
「分かった。
車両20両、ヘリパット一個、200人分の宿舎を召喚することにする。」
「了解しました。」
と優子が言った後、3人が敬礼を僕に向けてした。
僕は慣れない敬礼で返した。
僕はテントから出て村の横を流れている小川を上って行った所に召喚することにした。
畑は1km位行った所にはもう無く、山と山に挟まれたただの平地がある。
僕は村長の所に行って僕達がそこに基地を造ると言った。
村長は二つ返事で了承してくれて、帰り際になぜいつも格下である私達に確認をするのかと聞いてきた。
僕は僕達の立場は同じで、村長に確認を取るのは当然のことだと返した。
すると前のように何と心の広い御方かと涙ながらに言われた。
僕は恥ずかしくなる反面、この世界の人達はどんなに冷たいのかと思ってしまった。
僕はスマホを操作し、基地を召喚した。
基地と言っても一階に車庫がある消防署のような感じになっている。
こうしたのは僕の考えで、緊急の時にすぐ車に向かえるようにする配慮だ。
小隊用陸軍基地というセットで召喚したこの基地は電気、水道が使えるようになっている。
ヘリパットは建物から100m村側に設置されている。
僕はそんなことよりも風呂に入れることを心まちにして建物に入っていった。
村人達は仰天して気絶する者もいたらしいがまあそんなこともどうでも良いだろう。
今日は僕の人生の中で又重要な日になった。
使用者:佐藤健[詳細]
レベル:14[詳細]
次のレベルまであと65350(98480/163830)Pt[詳細]
召喚可能人数:16353/16383[詳細]
召喚可能t数:163584.391/163830t[詳細]
召喚者:三島優子[詳細]
ジュリア・エマ・レーガン[詳細]
マイク・ノア・クロイド[詳細]
加藤栄作[詳細]
イ・シア[詳細]
キム・ウジン[詳細]
アースィマ[詳細]
アーティカ[詳細]
ロバート・ローガン・ムーア[詳細]
ジョセフ・リアム・ジョンソン[詳細]
兵庫葵[詳細]
東郷夏菜子[詳細]
マリア・フォン・テレジア[詳細]
ジャック・カー[詳細]
武極誠一[詳細]
フ―・バスティン[詳細]
ウィン・シュード[詳細]
河野一香[詳細]
長門勉[詳細]
ウォーレン・バイス・バッハ[詳細]
キム・ウォンサン[詳細]
加藤沙織[詳細]
ジョシュア・ルイス・アーレイ[詳細]
ジュリア・レト・アーレイ[詳細]
クフィル[詳細]
アーティフ[詳細]
東郷秀樹[詳細]
一ノ瀬一葉[詳細]
佐藤健吾[詳細]
5月27日:召喚人:ウォーレン・バイス・バッハ
キム・ウォンサン
加藤沙織
ジョシュア・ルイス・アーレイ
ジュリア・レト・アーレイ
クフィル
アーティフ
東郷秀樹
一ノ瀬一葉
佐藤健吾
召喚物品:M224 x5
M2 x5
M935 x304
ガソリン100L
ファーストエイドキット x6
手術台 x6
手術着 x10
照明スタンド x5
手術道具一式 x10
殺害:ブロンズ級:205
シルバー級:109
Pt:4230
5月28日:召喚人:
召喚物品:M2 銃身 x10
12.7mm bullets x11000
M935 x 1000
鉄条網 x 20km
殺害:人:9313
Pt:93130
5月29日:召喚人:
召喚物品:小隊基地セット(200t)[詳細]
AirBeamShelter2032A x1
殺害:
Pt:0