魔物の襲撃と契約
大分遅くなりました。
次の日、道に立ててあるテントで目を覚ますとすがすがしい気分になった。
久しぶりのベットで寝れてかなり体が楽になったからだ。
だがまだ風呂には入れない。
後々用意したいものだ。
そして目下の問題と言えばやはりトイレだった。
今までは車を停めて用を足していたが村にいる以上それは出来ない。
僕はそんなことを考え、テントから少し離れた建物の間にイベントとかで良く設置される仮設トイレを召喚した。
今は7人3交代制で警戒任務に就いている。
その内二人は車に乗り、偵察を行っている。
僕達が使うドローンも増え、3機が使われるようになった。
長門勉がドローンを操作していると彼が僕に声をかけて来た。
「南東の山中に大きな熱源反応があります。」
「もっと近づいて観察できるか?」
「いえ、これ以上高度を下げると電波が届かなくなります。」
「分かった。
その距離から分かることを出来るだけ教えてくれ。
敵軍はおそらく北西から来るはずだから奴らではないだろう。
それと北西に展開中の兵庫葵とウィン・シュードを南西に呼び戻す。」
僕はその正体について疑問符が沢山頭に浮かぶが、今後の観察次第で対応が変わるだろう。
3時間ぐらいたった後に偵察中のJLTVから通信が入る。
「こちらシュード、熱源の正体が分かりました。
大量の獣で人型に近い物も含まれています。
「こちら、健。
了解。
こちらに向かってくる可能性は。」
「十分に考えられます。
動きがあれば報告します。」
「了解。」
この結果がどうなるのかはこの時誰もわからなかった。
僕達は南東の偵察を彼らに任せ、代わりに北西に飛ばすことで偵察網の穴を埋めていた。
村長の言うところでは将軍に伝わるには早くても1日かかるようだ。
そしてこちらに攻撃するにして最短二日、つまり、僕たちは後2日猶予が残されているということになる。
僕は念の為、仲間に勉に聞いて兵器を選定してもらう。
結果としてM2ブローニングとM224迫撃砲をそれぞれ5丁ずつ召喚することにした。
あんまり人前で堂々とやるのは良くないのでテントの中に召喚されるようにする。
こっちでは何も異常がない中、強いて言うなら子供たちが周りにくっついてきたということがあっただけだが葵とシュード達はかなりきついことになっていた。
魔物たちが猛スピードで彼らが乗るJLTVに襲い掛ってきたのだ。
彼らは相当距離が離れていて目視では見えないはずなのになぜか襲ってきた。
彼らは焦った声で無線機を通してしゃべった。
「攻撃を受けた!
攻撃を受けた!
現在交戦中!
振り切れそうにない!」
「こちら健、了解。応援をよこす。」
「了解!」
シュードがかなり焦っている様子がひしひしと伝わってきた。
僕達は休憩している仲間を全員起こし、村の人達にも情報を提供した。
彼らは完全にひきつった顔をして答えた。
「この村はもう終わりだ。」
と。
ジュリアと優子、シアとウジンはJLTVに乗って応援に向かい、僕を含め15人は村の周囲に迎撃用の陣地を形成した。
村人と一緒に召喚した土嚢袋や村にあるありったけの袋を使って陣地形成をやり、召喚したM224の砲弾であるM935を304発召喚した。
召喚した所を村人にガン見されたが今更隠す必要もないだろう。
そしてM2も5つある陣地に配備されいつでも火を放てるようになっていた。
M2の弾薬はこの前召喚したのを流用している。
そして1時間もすると猛スピードでJLTV3両が帰ってきた。
後ろに嬉しくない沢山のお客さんを連れて。
「こちら3号偵察車、指示を求む。」
「こちら第一陣地、全車左右に散れ。そっちの残弾は?」
「了解。」
「こちら第一陣地、全陣地発砲。偵察車に気をつけろ。」
「了解。」
僕は第一陣地で弾薬の補給を担当している。
横ではM2の重い発砲音が数発ごとにまとまりになりながら連続して響いている。
全然遠くで僕からは効果があるのかは分からないが彼らは懸命に撃ち続けている。
「健、弾をくれ。」
「了解!」
僕は銃を発砲していた彼の指示通り、マガジンボックスを銃の真横のスペースに据え付け、ベルトの端を彼に渡す。
今トリガーを握っているのはどうでもよかった。
ただ僕はこの窮地を脱したいと切に願った。
又すぐに撃ち始めた彼は大声で僕達に
「迫撃砲を正面に撃て!」
と言った。
隣にいた女性が
「分かった!」
と大声で返事をし、その後すぐに
「健、弾薬を」
と言った。
僕は咄嗟に2x4で砲弾が縦に入っているボックスから一本引っこ抜き、彼女に渡す。
彼女はそれを先端から入れて姿勢を低くした。
彼女は僕に弾を渡すようにジェスチャーで合図をしたように見えた。
僕はまた弾を引っこ抜き彼女に渡す。
今度はM2で撃っているいる彼が僕に同じことを言った。
僕は無我夢中で弾薬を補給し続けた。
M2の弾丸はすぐになくなり、撃ち続けていた男は手に持っているM4アサルトカービンで射撃をしていた。
そして怪獣の集団が少なくなってきた頃、迫撃砲弾を完全に撃ち尽くした。
自分たちが迫撃をやめた後に砲弾の炸裂音が聞こえなかったからおそらく一番最後に弾薬を全て消費したのだろう。
今頼れるのはM4だけであり、近づいてきている集団を抑えきれなければもう後がなかった。
当然今撤退するという選択肢もない。
僕は神に祈った。
「お前たちの実力は十分に分かった。
戦いは終わりにしよう。」
脳の中に声が直接響き渡った。
集団の動きが止まったことを確認した僕は無線で射撃を中止するように命令した。
すると集団の後ろから一匹、オオカミのような見た目をしたのが近づいてきた。
「さっき語りかけて来たのはあなたか?」
「そうだ。
突然このヌルセ村で奴が殺され、その上変な物が我らの縄張りを侵害するから攻撃しようとしたのだ。」
「お前たちの縄張りとは知らなかった。
それは謝る。
しかしそれでいきなり攻撃をして来て急にやめるとは不可解だが一体目的は何だ?」
「それはそなたらと和解をするためだ。
そなたらの力は我らの主に相応しいからな。」
「それは分かった。
私達も無駄な血は流したくないからな。
それでそっちの要求は。」
「我々の命を保証することだ。
別にただとは言わない。」
「それなら我々に危害を加えないと保証してくれ。」
「それだけで良いとはあなた様は随分と気概が良いな。」
「それなら僕達に必要な時は協力してくれ。」
「分かりました。我が主。」
とオオカミもどきは言って頭を下げながら言った。
「手当した方が良いか。」
「いずれ回復するから良い。」
「分かった。」
そしてオオカミ率いる一団が森に帰っていくと僕達は家の中にこもっている村人達に報告しに行く。
「戦闘は終わりましたよ。
勝ちました。」
「おお、それは正しく奇跡だ!
すごい力を持っていらっしゃる。」
「そうでもありません。
襲ってきた獣達の処理を手伝って貰えませんか。」
「分かった。すぐに用意をする。」
少しすると村から男たちが来て迫撃砲で出来たクレーターの上に大きな穴を掘り、遺体をその中に放り込んでいった。
そして大量の遺体は僕が召喚したガソリンをかけて火葬した。
あの強烈な匂いは一生忘れられないだろう。
そして日が暮れた頃に遺体の処理が終わり、僕たちは村で二日目の夜を過ごすことになった。
使用者:佐藤健[詳細]
レベル:10[詳細]
次のレベルまであと4880(5350/10230)Pt[詳細]
召喚可能人数:1003/1023[詳細]
召喚可能t数:10184.591/10230t[詳細]
召喚者:三島優子[詳細]
ジュリア・エマ・レーガン[詳細]
マイク・ノア・クロイド[詳細]
加藤栄作[詳細]
イ・シア[詳細]
キム・ウジン[詳細]
アースィマ[詳細]
アーティカ[詳細]
ロバート・ローガン・ムーア[詳細]
ジョセフ・リアム・ジョンソン[詳細]
兵庫葵[詳細]
東郷夏菜子[詳細]
マリア・フォン・テレジア[詳細]
ジャック・カー[詳細]
武極誠一[詳細]
フ―・バスティン[詳細]
ウィン・シュード[詳細]
河野一香[詳細]
長門勉[詳細]
[履歴]
5月24日:召喚人:三島優子
召喚物品:JLTV GP
M153 CROWS Ⅱ
M2
12.7mm NATO bullet:110
ブランド無しサバイバルナイフ
ブランド無し着火剤
着火マン
9mm bullet:15
ベレッタM9
殺害:人:73
シルバー級:1
Pt:740
5月25日:召喚人:ジュリア・エマ・レーガン
召喚物品:AN-PRC163 x3
咽喉マイク、イヤホンセット x3
小袖 x3
M9ベレッタ
戦闘糧食Ⅱ型 x3
小袖 x3
殺害:人:8
Pt:80
5月26日:召喚人:マイク・ノア・クロイド
加藤栄作
イ・シア
キム・ウジン
アースィマ
アーティカ
ロバート・ローガン・ムーア
ジョセフ・リアム・ジョンソン
兵庫葵
東郷夏菜子
マリア・フォン・テレジア
ジャック・カー
武極誠一
フ―・バスティン
ウィン・シュード
河野一香
長門勉
召喚物品:JLTV GP x3
M153 CROWS Ⅱ x3
JLTV UTL x2
AN-PRC163 x21
M4A1 x21
M9ベレッタ x21
12.7mm x1100
5.56mm x7890
9mm x 3945
金の延べ棒 x10
軽量ヘルメット x21
防弾チョッキ x21
サングラス x21
ヘッドセット x21
AirBeamShelter2032A x2
コンプレッサー x1
定額制プレミアムコース
殺害:人:30
Pt:300
5月27日:召喚人:
召喚物品:M224 x5
M2 x5
M935 x304
ガソリン100L
殺害:ブロンズ級:205
シルバー級:109
Pt:4230